かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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仮想通貨曰く「あなたはだれですか?」

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インチェック事件自体の概要と、取引所の在り方、個人でできるセキュリティ等は多くの方が考えてらっしゃるでしょうし、書かれている事と思います。

 

ここでは、事件が今後の仮想通貨の仕様に与える影響を考えたいと思います。

 

今回不正出金されたNEMにはセキュリティ機能が付いていました。マルチシグと表現されていますがマルチシグネチャの略です。これは秘密鍵暗号方式秘密鍵が複数ある状態です。秘密鍵を分割しておき、すべて(もしくは過半)がそろって初めて仮想通貨にアクセスできる機能。これを実施していないと一つしかない秘密鍵を持っている人が仮想通貨にアクセスできるので、「秘密鍵を持っている=実質的な所有者」になります。秘密鍵さえ入手すれば出金ができます。

 

つまり

秘密鍵を知っている=所有者である、と判断する(せざるを得ない)現状に問題の根があると考えます。

 

何か問題を解決するときは、既存の解決策を強化するか全く別のアプローチで挑むか、になると思います。

秘密鍵を利用し続けるとなると、「マルチシグネチャの利用徹底」という施策になります。全く別の方法だと「生体認証の利用」があげられるでしょうか。指紋・虹彩・静脈での認証を入出金時に認証する通貨。少し調べると顔や音声での認証方式もあるようです。指紋認証はすでにスマホICカードで利用されているのでおなじみです。しかしご認証や、一生変わらないがために一度盗まれるとリスクが大きいという面もあるようです。

現実的には「生体認証を含めたマルチシグネチャの利用がMUSTな通貨」が求められるのではないでしょうか?

取引所自体がDEXに移行するかもしれませんし、BNTの概念は取引所の代わりになります。(逆に言えば取引所がHUBの役割を果たすとも言えます。)ですので、取引所の仕組みとして入出金時に生体認証を取り入れるというのは「取引所にとっての安全性確保」でしかありません。

仮想通貨が通貨として安全に利用されるためには、「生体認証を含めたマルチシグネチャの利用がMUSTな機能」が基礎機能になるのかもしれません。

副次機能として、認証エラーが出た場合、台帳に疑念の残る取引であるという記録が残る、というのもアリだと思います。

SFチックな妄想論議を語るのであれば、生体認証のために指や眼球の強盗とか。いいものではないですね。

 

ここまで書いてググったところ

yosioka.site

こちらの記事が出てきました。

 

私が考えることは、たいがい誰かが考えていますね。