かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

?

「新大学三年生に送る、やった方がいい事」を考えた

f:id:ton96O:20180318000300j:plain

今年の春に、大学三年生になる方(以降、シンさん)とお話しする機会がありました。

私は彼より年上なので、何かお役に立てればなぁと思いながらお話を聞き、やった方がよさそうなことをお話ししました。

今回はそれについてブログに書くとともに、その意義を再度考えたいと思います。

 

 

1)就職活動をしてみよう

三月に入り、就職活動が始まったときということもあり、このような話を最初にしました。

ネットには数々の才能があふれており、彼ら彼女らは強いので、その発言は遠くまで響きます。ご自身が独立して稼いでいらっしゃるので、就職活動はオワコンなんて話をしても説得力があるでしょう。

しかし私はそんなことは言えません。

シンさんの反応も見つつ、「就職活動は普通にする」タイプだと判断しました。

ですので

今年からセミナーに参加したり、自己分析をしたり、OBにあってみてはいかがでしょう?就職活動は、皆、失敗する、後悔するものだと思います。みんな、もう一回やり直したいと思うんです。来年の本番では二回目をやれますよ。

とお話ししました。

シンさんは、理解はしたものの、その有効性に関し腑に落ちてはいないようでした。

 

2)経済状況を知ろう

新聞を取っているかを尋ねたところ、とっていないとのこと。

今どきの大学生ですし、そんなもんでしょう。

 

ニュースを見ていると思うけど、何で見ていますか?

シンさん「テレビです。」

 

というわけで、毎日、日経のWEBなどは最低限見るように提案しました。スマホがあればすぐに勉強できますよね。

 

図書館に新聞はありますか?

シンさん「あるけど見ていません。」

この辺りで、シンさん、この話題に飽きてきたようで。

私もウザがられてまで何かを提案したいわけではないので他の話題で盛り上がりました。

 

ここからは、新三年生になる過去の私(以降カコさん)に対する私からのアドバイス、ということにします。バトンタッチです。

幸いなことに、事実として、私は大学三年生になる時点で先輩と一緒に就職活動セミナーに参加していました。当時としては珍しく、ベンチャー企業ナレッジマネジメント関連)で働いていたこともあります。大学で行われたセミナーではシンクタンクのOBにいろいろと質問をしたことを思い出します。

 

というわけで、カコさんに経済状況を知ることをアドバイスすることから再開します。

 

就職するにあたって、業種・業態と同じくらい、働くスタイルをイメージするといいと思います。それにあたって、今まで自分はどういうスタイルでうまくやってきたのか、自分はどういう特性を持っているから、そのスタイルで結果が出たのかを言語化しておくといいです。

 

今でいうと、業界地図などを使って、社会全体の経済状況を確認し、認識が足りてない部分を補うようにしましょう。自分で、今後どこが伸びていくのかを予測するのも大切ですね。それはできれば大学一年時にやっておけばよかった。なぜなら仮説を立て、二年たった後で検証ができているからです。その仮説と検証のサイクルも、業界分析をした説得力のある言説になります。

(過去記事;仮説と検証

 大きなくくり、業界で興味があるところを見つけたら、他の人の意見を聞いたり、四季報などを使って詳しく企業を見てみましょう。EDINETで財務諸表を分析するのもよい事です。

そこまでやったら三年生であってもOBに会いたいといえば会ってくれます。

面識はないかもしれませんが、大学の先輩を驚かせちゃいましょう。

 

3)自身の経済観念を確立しよう

できているのならば言うこと無し、なのです。

社会人になってからでも遅くないですし、むしろそちらの方の方が多いでしょう。

しかし、学生のころから自分の経済観念を確立しておければ楽です。

 

例えば、家計簿をつける習慣を作っておきましょう。そして収入と支出を管理し、どれだけの余裕があるのかを確認しましょう。見直すべきところは見直しましょう。

 

例えば、クレジットカード楽天がおすすめなのですが、コンビニの買い物もクレカで行うことでポイントを稼ぎ、バックを得られます。一年にすると馬鹿になりません。キャンペーンで得られる期間限定ポイントもかなりのものです。

楽天の場合は月の初めの5日スマホで、koboの無料コミックを一冊買います。それでスマホから買い物を一回した実績ができます。機会があれば買いたい本をあらかじめストックしておき、同日5日に購入します。これで楽天ブックスから1000円以上の書籍を購入した実績ができます。後は、楽天市場のHPからお得なエントリをわすれないようにして、moppy経由で買い物をします。(5の倍数日に買いましょう。楽天ポイントが増えます。)(moppy経由で購入することでmoppyのポイントもたまります。)

 

例えば、ファイナンシャルプランナー(FP)2級あたりを勉強してみましょう。時間がなければライフプランニングのところだけでも結構です。散財しがちな独身時代が、実は財産を築くのに重要な時期であることがわかるはずです。

 

 投資の練習をするのもいいですね、投資コンテストなんてものもあります。YAHOOファイナンスを見れば株価は見られます、証券取引所に口座を開く必要すらありません。半年後に上がる銘柄を選ぶだけならお金もかからず、勉強になりますよ。(実際にお金を入れると心理が邪魔をすることを痛感しますが

 

4)考える練習をしておこう

日本の新卒の学生に、特に日本企業は仕事における専門的な能力を期待していません。経理・財務や法務、金融など、ある程度決まっている仕事であれば期待されている水準はありますのでそれを下回ってはいけませんが、概ね、学生時代の知識は日本企業でそのまま生かされることはありません。理系に関してはもっとシビアで、企業においては学生の知識は常識となります。

では、例えば文学部の人が経理に配属されたりします。そこでは文学部で学んだことは活かせないのでしょうか?

答えは、活かせる、です。

但し、工夫は必要です。専門的な内容を詳しく学ぶことは大切です。その上でで例えば「事実を調べ仮説を立てて検証し、一つずつロジックを組み立てていく」というような、汎用化された能力を身に着ける必要があるのです。

ロジックツリーでいうところの枝葉ではなく幹を作る作業が必要、PDCAを回す経験が必要となります。

(過去記事;ロジックツリーとMECEとあとは

 

5)ブログを書こう

これから社会人に向かうにあたって、一生に一度の体験をします。

ないなら、せっかくなのでブログを作りましょう。そして、書きましょう。

書き方ですか?こちらをご覧ください。

ブログをどこに作るのかわからない?Googleでブログの作り方を調べましょう

ブログをどこに作るのか、どこでつまずいて、どうやって解決したのか。ひとまずどうするのか。それらが記事のネタになります。

迷ったことも、困ったことも書いておいて損はないはずです。

何より、ライティングの能力が上がります。これは実は貴重な財産で、自分の状況を簡潔に文書にして報告する能力は新卒社員であっても求められるものです。

やらない理由はないと思いますよ。

 

6)カーシェアに入会して車の運転をしておく

カーシェアリング、ご存知でしょうか?

企業が各拠点にレンタカーを配備しており、それを時間割で借りられるサービスです。無人レンタカーだと思っていいと思います。

私はTimesを利用しています。

地方ですと、営業職でマニュアル免許が必要なところもあるようです。

四年生になってバタバタするよりも、早めに免許を取って、お得にドライブを楽しみましょう。友達との遊びも幅が広がります。彼女と遊ぶのにいつもと同じ町をぶらつくだけだとマンネリするでしょう?

 

7)本を読んでおく

学生なので、専攻の本は読んでいると思いますが、新大学三年生におすすめの本を書いておきます。

考具

 ちょっとしたことで考える事が好きになります

 そんなちょっとしたツールを教えてくれます。

自分のアタマで考えよう

 有名な一冊です。

 実は個人的に、本の帯が重要です。皆さんにご覧いただきたい。

 考えた事と、知っていることと、悩んでいることの区別がつくようになります。

 まずは第一章を食い入るように読みましょう。

 (参考;自分のアタマで考えよう、を読むべきだという話

世界一やさしい問題解決の授業

 大学三年生が読むには具体例がふさわしくないかもしれません。

 しかし、あなたは順序良く、段取り良く、この本に書かれた問題を解決できますか?

 ひとつひとつ、順序良く問題解決をしていく様子がわかります。

 読み物になっているので、そのように読むとロジックが頭を通り抜けていってしまいます。

 題材がでっところで本を閉じ、自分ならどうするか考えましょう。

 できれば、紙に書きだしましょう。

 あとで「考えてはいたんだけど」なんて言い訳をしないように、全部書きましょう。

 そして、本を読みましょう。

 

まだまだありますが、とりあえずは、この三冊をマスターしましょう

マスターというのは、「読んだことがある」のではなく「内容を身に着けて使えるようになる」ことです。

私は、相当高いハードルを提案しているつもりです。

 

新三年生は、専門的な授業が増えるとともに、まだ時間的に余裕があるはずです。サークルや部活動では、主戦力になるでしょうか?

学生時代を刹那的に楽しむだけではもったいないです。上記の過去の私に対しての提案が、少しでも読み手の皆様のお役に立てれば幸いです。

 

まとめっ!

1)就職活動をしてみよう

2)経済状況を知ろう

3)自身の経済観念を確立しよう

4)考える練習をしておこう

5)ブログを書こう

6)カーシェアに入会して車の運転をしておく

7)本を読んでおく

 

新大学一年生向けにも記事を書きました。

よろしければご覧ください。

ton96o.hatenablog.com

 

?