先日の「自己開示」で、ジョハリの窓について少しだけ書きました。
今回はそれを材料に、いろいろと考えたいと思います。
1)自分も他人も知っている特性
2)自分はな知らないけれど、他人にはわかる特性
3)自分が知らないけれど、他人が知らない特性
4)自分も他人もしらない、未知の領域
そして、1)の特性を広くし、4)を少なくしていくことを目指すように指導されます。
右上、自覚できていない特性や
左下、他人に知られていない自分の特性を明示的なものにするのですね。
これによって、例えば会社では
・他の人に言われてわかったが、自分は人に専門的な事を、マイルドに簡潔に伝えるのが上手らしい。苦手だと思っていた営業を頑張ってみよう。
とか
・あいつはプレゼンが苦手だと思っていたが大勢の前で話すのが意外と得意そうだ。今度営業で説明させてみて、うまくいくようだったら後々セミナーのプレゼンをやらせてみるか
など、与えられなかったかもしれないチャンスを与えられる可能性が高くなります、
つまり、人生が豊かになるのです。
と、新人研修などでは教えられます。
果たして本当にそうなのでしょうか?
自己開示や、他人からのフィードバックを得る、という事には「他人との円滑なコミュニケーション」が土台としてあります。
コミュニケーションが苦手な人には、それ自体が難しく、ゆえに左上の「自分も他人も知っている特性」が、なかなか広がらない、という状況に陥りがちです。
そのため、今までは、コミュニケーションが社会活動を行うための重要な土台と明示的・暗黙的に認識されていました。
先日、「Personality Insights」をやってみました。
これはテキスト情報を元に、書き手の性格を分析するものです。
(真ん中あたり、「あなたのTwitterによる分析」から、自分のツイートからみる自己分析ができます。時間もかかりませんし、面白いです。是非やってみてはいかがでしょう。)
つまり、自分が知らない自己発見のきっかけとなり得るのです。
私は、特に若いうちは、いろいろやってみて、興味があること、自分が興味なくても成果が楽に出ることを見つけることが大切だと考えています。
それによって、自分のスタイルを確立することができるからです。
興味があることは障害があっても多分乗り越えられるし、当初興味がなくとも成果が楽に出ることはやってて楽しくなってくると思うのです。
なので楽しい事を仕事や人生に応用するといいのかな、と考えています。
(自分の趣味を仕事にする、というのとは少し違います。
仕事は他者に価値を提供するものなので、上記の趣味のように消費をするのとは違うからです。
自分が他者に、楽に価値を提供できることを見出す必要があります。)
相手とのコミュニケーション、自己開示やフィードバックを積極的に聞くこと、受け入れる事が苦手な人はいます。誰だって苦言には程度の差はあれ耳をふさぎたくなります。
テキストからの性格分析は、現状、限界はあると思いますし、占いのような感じがするかもしれません。しかし、今まで自分が書き溜めた自然言語の塊から、自己の性格を分析する手法は非常に興味深いものです。
これは、ALISに後々求めたい機能になります。
この人はこういう事をブログで書いている、ALISはこの人の性格をこういう風に分析する、また、ブログを毎日書いている。そのため几帳面な性格だと診断する。というような。
ALISは信頼情報を蓄積し、新しいサービスの提供を目指しています。(参考;ALISを改めて調べてかんがえる)
信頼情報はブログやコメントから推察できることも多いはずです。
「わかることはその人の一面でしょ?」
おっしゃる通りです。しかしあなたは参加しているコミュニティで、何もかもをさらけ出していますか?さらけ出す必要はありますか?
例えば会社であれば、仕事に関する自己開示が行われて、尚且つ、プライベートな部分が少し開示されればよいはずです。
何もかもさらけ出すのは、その人の自由だと思いますが、それをうざいと感じる人もいるはずです。
ALISがそのプラットフォーム上で仕事を受注・発注できるシステムを構築するのであれば、その限りにおいて必要な性格を把握できれば良いと思うのです。
ですので、ALIS上で仕事の受注を望む人は、それにふさわしいブログを書き、コメントをするでしょう。発注する人はALISにおける情報の質や、成果物、そして分析される性格から、仕事がやりやすく成果を出してくれそうな人に発注をするでしょう。
私は、自己紹介自体が、完全になくなるとは思っていません。しかし、それは自己ブランディングを兼ねた、主観的なものだという認識が強くなって来ると思います。
客観性が少ないのですね。
あなたが企業の採用担当だとします。
AIで、その人の長年蓄積されらブログの文章から見出された性格と、たった10分そこらで、勘と度胸で見出した、性格、どちらが客観性があるでしょうか?
最終的には人と人なので面接は大事ですが、人は猫を被ることができる事を忘れてはいけません。
機械による分析が、自己の可能性を広げてくれるのです。
参考情報
Chikirinの日記
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