「飛行中のドローンにレーザーを使って安定的に電力を供給する技術を開発しました。」本当ならすごい。汎用的
— ton (@ton960) 2019年1月22日
ドローンをバッテリなしで飛行させる新技術!スイスのスタートアップがレーザー光線をより遠く、質を落とさず飛ばせる人工ダイヤを開発 https://t.co/nbNA2UZkVj
先日
こういう話を書きました。
ドローンの電源が重いので、どうにかしなくちゃなぁ、という話です。
それが一つ解決します。(電源という観点では解決しますが、動力源、つまりはモーターを動かす機械の重量軽減、という点では解決していないからです)
さて、この技術が強く汎用的に広まれば何が起きるでしょうか?
1)必要なものの価格が上がる
2)汎用的な技術だと思われるので、他にも広がる
説明していきます。
1)必要なものの価格が上がる
こちらです。おそらく特許を取るでしょうから、特許料が上がると思います。
さらに、どうやら、特殊な人工ダイヤを使うもののようですので、 そちらの価格が上がると思います。
2)汎用的な技術だと思われるので、他にも広がる
重要なのはこちらです。
表題とも関連してくる、私が申しあげたい部分です。
スマホ、ありますね。日常の一部といってもいいと思います。
電源がないと困りますね。超ピンチです。
それが解決するわけです。
先日
さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について #全文公開
こちらを拝読しました。
若者から聞いた「俺たちにとってインターネットはハサミのようなものなんですよね」という言葉に著者は衝撃を受けます。
著者は、インターネットがない時代に生まれ、インターネットによる革新を目の当たりにし、それが「当たり前」になるという、一連の流れを体験してきたからです。
こちらの若者は、生まれた時にすでにネットは当たり前にあるものであり、だからハサミという表現をしたのだと思います。
私たちが舗装された道路を当然と思うのと似た感覚でしょうか?
この技術は、内容を見る限りすごいものなので、スマホの充電という概念すら必要なくなってくるかもしれません。
もちろん、
インフラをインフラとして安定的に供給することの難易度は高いでしょうし、それが崩れた際の代替措置の事前準備は必要でしょう。
それを差し置いても、すごいことなのではないかと思うのですね。
2018年、日本で災害が起きました。
その際に。キャッシュレスの仕組みは成立しませんでした。
電気が止まっていたからです。
だから、避難用具には、少なくとも今は、現金が必要なのですね。
この技術が広まるとすれば、そして災害時にもインフラとして機能するのであれば(例えば、ですが、自衛隊のすごく丈夫な車両が、電力供給の元や中継として成立するのであれば)なかなかにイケてるんじゃないかと思うわけです。
人間は、健康や友人や社会や、空気や水や食料に加え、ネットやスマホや、そしてそれを支える電力がないと生きていけなくなるんじゃないかと思うのですね。
特に健康は、失ってはじめてそのありがたみがわかる、とよく言われます。
最近ですと、スマホを家に忘れるとピンチです。
電力がなければスマホもネットも使えません。
冒頭の技術は、健康と同じくらいのインフラになるのではないかなぁ?なんて思います。
あと、私はドローンの「操縦」という操作も、ほとほとウザいと思っています。
なぜなら、
・操縦者のスキルが必要、熟練が必要、ミスをしない仕組みが必要
・操縦に操縦者が必要なら人件費や操縦をする時間というコストが必要
だからです。
現状のドローンを操縦して楽しんでいるのは(私も楽しんでいますが)それは、ホビーとしての有用性です。
例えば農薬散布をドローンにさせるのであれば、人が操縦するというのは理想ではありません。
現状、人がやるのがコストが低いから、もしくは、他の実現案がないから人がやっているわけです。
ドローンはMaaSと融合します。
新技術は個々別々に見ていては、良くないんじゃないかなぁ?と思います。
であれば、上記の「ドローンはMaaSと融合します。」これも正確ではないことがわかると思われます。
すべては組み合わせができるように思われるのです。
ドローンに視覚センサーを取り付け、それをAIで画像分析するなんてこともできるようになるでしょう。
2019年のハロウィン、渋谷での軽自動車横転騒動で容疑者の顔は割れましたが、相当なコストがかかったはずです。
上記が可能になれば。技術の力で将来的にはもっと低コストで同じような事が可能になるかもしれません。
(ここでのポイントは、個人個人に発信機をつけて常時監視をしているわけではない、という点です。あくまで、街の風景を監視しているだけ。そこで何かが起きた時に情報から検挙への重要な手がかりへ結びつけるのですね)
eスポーツと結び付けてもいいかもしれません。
ドローンの自動運転がトイドローン(おもちゃ)でも可能なのであれば、プロの操縦テクニックから、イケてる空撮を素人が撮れるかもしれません。
その場合必要なのは、対象物とアウトプットとしての映像のイメージ・コンセプトで、そのアウトプットを実現するのに必要な、構図を考え作り出すクリエイティビティと、その構図を空撮する・実現するのに必要な飛行技術のはずです。
現在、データ分析の世界ではkaggleという世界コンペが開かれていますが、同様に、「○○を□□というコンセプトで撮りたい、どういう構図でどういう飛行操作をするのか?」というコンペが開かれ、海外のeスポーツのように賞金が出るかもしれません。(信用経済の文脈でいうのであれば、古代ギリシアのオリンピックのように、得られるのは「信用」「名誉」というのもありうると思います)
実際には軍事で使われそうですけども。
ではでは。
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