「楽ラップとか、そうじゃないの?」
はぁ、そうっすね。
いつも通り、ゆるゆると話を進めていきます。
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先日
私はwealthNaviをやっているよ。
使うのであれば少額積み立てとしての使い方がふさわしそうですよ。
という内容を書きました。
現状、wealthNaviさんは、米国ETFを(当然ですが)ドル建てで運用しています。
ここに、為替の問題がでてくるんですね。
あまり嬉しいことではありません。
基本、少額での運用を考える人は使い道も円なのですから、利用者としては円で運用してもらった方がうれしいように思うのですね。
為替は不確定要素なので。
ただ、この「為替は不確定要素」という事実が、「だから毎月定額を積み立てしていくといいですよ」という主張を補強することになっていると思います。
それを理解したうえでも、わざわざ米ドルに換金し、米ドルで運用し、その結果を日本円に換金するのはリスクだと思うのです。
皆さん、ロボアドと言えばwealthnaviかTHEOを思い浮かべるでしょう。
きっと広告費が高く、ブロガーの方がその記事を書く。
だからほかのものは知らない。
そんな状況だと思います。
今後も、この記事を見た人が使えるようにグーグル検索結果をリンクしておきます。
新しいロボアドはまだ出てくると思いますので。
いろいろとありますが、私の感覚からすると、正直、すべて一長一短です。
理由は三つ。
一つは、一番成熟しているであろうwealthnaviやTHEOにおいても、目標金額を達成した後の金額の取り崩し機能がまだできていないこと。(2019年5月中旬現在)
もう一つは、そのどちらもが米ドルでの運用である事。
最後、日本円での運用サポートもあるが、銘柄選びのみであったり投資対象のコストが高く、より良いリターンが得られそうにないこと。
一つ目と二つ目、両方の理由が絡んでるところはあります。
目標金額を達成したので米ドルに現金化して、日本円に換金するところで円高。
そういうことは考えられるわけです。
(もちろん逆で、円安になってくれてウハウハ、という場合もあります。実際そうなる人も出てくるでしょう。しかしそれはたまたま、本当に偶然でしかないことはお分かりいただけるはずです。)
だから日本円で運用すると、不必要なリスクを取らなくて済むはずです。
これは、米ドルを普段利用する人にも言えることです。
現状、米ドルをそのまま米ドルとして利用できないからです。
2019年5月中旬現在、日本円で運用できるというと楽ラップ辺りになりますでしょうか?ですが運用しているものは投資信託です。
投資信託はETF同様、保有しているだけで手数料がかかります。
自分で手作業で運用してもよさそうです。
では、なぜ、日本円での運用をするロボアドがないのかなぁ?と理由を考えてみます。
良い投資対象がないからです。
低コストなETFがないからです。
S&Pに対するインデックスファンド、日本では2521が最安経費っぽいです。0.06%。
一方海外ではバンガードさんが強く、VOOを見ると0.03%。
倍違います。
株式投信情報サイト モーニングスター | 海外ETF [ 上場投資信託・評価情報・コラム・動画・ポートフォリオ・ツール・ライフプラン・ランキング ]
こちらで自分で調べられます。
持っているだけでかかる経費は、長期での積み立てを念頭に置いた場合、手あかのついた言い回しですがボディブローのように効いてきます。
とことんコストを追求する投資信託、eMAXISSlim(イーマクシス・スリム)
スリムさんから引用
1%と0.189%で比べるのは結構ひどいとは思います。
さらには、何らかの工夫で期待リターンを上げている場合経費は掛かってしまうものです。
(なお、スリムさんのS&P連動商品は、0.1728%の経費。投資信託だから仕方ないとはいえ、ETFと投資信託の差を感じます)
しかし、経費(コスト)はかなり確定的です。
リターンは「そうできるように努める」「それを目指す」としか言えません。
インデックス銘柄であっても、すべて指標同様に動くかというとそうではなく、ある程度の乖離率があります。
大きなリターンを割り切って捨てて、おそらく今後も成長を続けるであろう米国に大きくベットして、その指標に合わせたインデックス投資を積み立てで行う。ある程度、他の地域やコモディティへの投資は行うにしても、妥協の産物というよりも、作られるべくして作られた納得の仕組みだと思います。
後は、米ドルを使う人が、そちらの口座に引き落としができるようになる、ですとか。
(これは受け入れる側も準備が必要ですね)
そうすると大口であっても使いやすいのかなぁと思います。
繰り返しますが、出口戦略の機能も必要だと思います。
さすがに私が考えることを当人が考えていないとは考えずらく、今は日本人が長期積み立てできるようにという啓蒙に忙しいのでしょう。
一方で、これは利用者からの観点であり、運用者からすれば「有価証券分のN%が自分の利益なのだから、自動的に現金にはしない」というのが最適化された機能なのかもしれません。
折衷案で「目標金額を達成された場合は、自動でリスク選考度を落とした割合にリバランスする」か「債券や金の割合を増やした別建てを用意する」かでしょうか。
私の理解ではリバランスとはいっても割合が大きくなった資産を売って割合が小さい資産を購入するのではなく、積み立てを前提として、あるべき割合から低くなった資産を購入してバランスをとるというやり方だけか、それがメインです。
積み立てを前提としたリバランスという機能だけなのであれば、なかなかキツイかもしれません。
話を戻します。
良いETFが米ドル建てで存在しているので、それを運用するロボアドがある。
逆に言えば、日本円でのETF積み立てロボアドがないのは、良いETFがないからである、と言えそうです。
先ほど例に出したETFの経費率は二倍違いました。
これは、米国(バンガードにとっての自国)が成長している強い国であることも関係しているように思います。外国への投資は経費が掛かるからです。
扱う資金も大きく違うでしょう。
調べてみました。
バンガード-長期・分散・低コスト- バンガード・インベストメンツ・ジャパン - 個人投資家 - バンガードについて
運用総資産が549兆円だそうです。
日本ですと
ETF市場34兆円の内実 | 日本投資・運用フォーラム2018 講演レポート | プロのための金融誌|J-MONEY[ジェイマネー]
引用します。
2018年5月末時点のETF市場は、約34兆円まで拡大しています。このうち、日本銀行の買い入れ額は約24.4兆円あり、残りの10兆円程度がそれ以外の投資家からの資金です。
真ん中あたりに気になることが書いてありますが、気にしないで話を進めます。
「日本の」ETF市場が約34兆円だそうです。
バンガードは一社で549兆円扱っているのに。
ざっくり16倍も規模が違えば、経費も多くかかるようになるでしょう。(低減できないでしょう)
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というわけで、日本円で運用するロボアドができるためには、日本円建てで、ETFか同じような機能をもつ、低コストで流動性が高い金融商品が組成される必要があるようです。
恥ずかしいのですが書いてしまうと、wealthNaviのようなもので日本円での運用ができるものを作れないかな?と考えたのですね。
多少計算しても、為替の問題は換金するすべての資金に影響しますから出口が怖すぎるのです。繰り返しますが、現状日本円での出金になりますので。
為替の影響は「良い時もあれば悪い時もある」という観点で考えると平等とは言えます。(確率が50%という意味ではありませんし、そう思っていません)(積み立て時には円高基調、エグジットする2~30年後には円安基調という都合のいいトレンドは来ないでしょう。2~30年後から積み立て始める人は円高を望むでしょうし)
そうなると、とりあえず為替は除外し、米ドル建てのETFと日本円建てのETFで試算するのが正しそうです。
そして、日本のETFでうまい具合に行かないかなぁ?と経費率だけで計算してみると、リターンがなかなか。
日本のバンガードを作らなくちゃいけない、という結論です。
ではでは
?