今後、日本においても働き方が変わっていくと思うので、その大きな器となるチーム(ここではプロジェクトを推進する人の集団と解します)について考えます。
技術革新や消費者の嗜好変化によるone-to-oneビジネスの興隆。裏を返せば一つの事業の短命化。
ワークライフバランスの概念の誕生
高度な専門化
国の制度の弱体化、一方での個の強化
おそらく、ざっくり21世紀を境にして新しい働き方が増え、今後も増え続けるように思います。
インターネットを通じてテレワークが可能になったこと、テレワークで価値を生み出すことができるようになったことが大きいです。
その結果、会社という集団が初めにあり、企業を継続していくために事業を作っていく
という形態だけでなく
面白そうなプロジェクトが先にあり、それを成功させるメンバーが協働し、成功を持って解散する
という形態が可能になったのです。
ここでは便宜上、「プロジェクトファーストの働き方」とします。
映画の製作をイメージしていただくとわかりやすいと思います。
最初に構想があり、脚本を書き、スポンサーを集め、作る人を集め協働し、消費者に価値を売り、対価を分ける。
会社組織になっている部分は差し引いて考えてください。
「プロジェクトファーストの働き方」の理解を優先してます。
「プロジェクトファーストの働き方」の良いところは、高パフォーマンスの人材が高付加価値のプロジェクトをやり遂げ、消費者に低コストの財・サービスを提供できることにあります。
会社形態だとどうしても無駄が多いのです。
社員を食わせていくための事業になることがあります。
そのためコストは相対的に高くなります。
では「プロジェクトファーストの働き方」をするには
個人として、どのような能力が必要なのでしょうか?
私の考えでは二つあります。
1)高度な専門性
2)一時的に集まった他分野の人とうまくやっていく力
1)高度な専門性
こちらはわかりやすいですね。例えば人の能力を10の要素でとらえられるとします。全体の割り振りポイントは100とします。
大きなプロジェクトに参加できる人は、一つの要素にポイントを「全振り」できる人です。ゲームに例えると、力が100の戦士とか、魔力が100の魔法使いです。
これから能力を伸ばしていける大学生以下の方たちは、まずは自分の強みを見つけるためにいろいろやってみることをお勧めします。結果が出る事があなたの強みです。
興味があることが強みじゃないか?という疑問があるかもしれません。
色々やってみると、興味がなくても結果が付いてくる事ってあるんです。
それを見つけないのはもったいないと思います。まずはいろいろやってみて、結果を出しやすい、ピンときたモノに集中して取り組む。結果が出るのが面白いから、きっと興味が出てきますよ。
まんべんなく能力がある人も必要ですが、すべてが10点の人が大きなプロジェクトに入れる事はあまりありません。
もしかするとコーディネーターとして活躍できるかもしれません。
2)一時的に集まった他分野の人とうまくやっていく力
私はモノを書くのが好きだから、コミュニケーションは0でいいんだ!
それは残念ながら違います。一時的に集まった仲間だからこそ、うまくやっていけないといけません。コミュニケーションは上記1)で示した10の要素とは別枠で、達人ではなくとも、普通レベルでないと困るものです。「プロジェクトファーストの働き方」は解散するときに分け前が残るのと同時に、高度な仕事をやり遂げた満足感と、またあの人と働きたいという人脈を構築します。そこで「良い印象を与えられない」のはましですが、「悪い印象を与えてしまった」となると失敗です。次のプロジェクトに呼んでもらえないのです。
残念ながら「プロジェクトファーストの働き方」は現状狭い社会です。
これが広まったとしても、本当にレベルの高い仕事に集まってくるのは似たメンツが多いので人脈・評判は大事になってきます。
現状の会社組織でも、会社同士の連携したプロジェクトでも同じでしょう?
一時的に集まった他分野の人とうまくやっていく力は、「プロジェクトファーストの働き方」が個人同士のつながりだからこそ、より重要になってきます。
以下、今後のチームについての私のツイートで絞めとさせていただきます。
P2Pで足場は同じ、人が主体なのでSNSが仮想通貨を下支え。
— ton (@ton960) 2018年1月25日
steemの概要。
仮想通貨とブロックチェーンは、SNSの延長にある技術なのです。 https://t.co/ezVl9ltEu5
ひと、もの、かね、情報。情報は人に付随すると仮定。フレッシュでアクセシビリティが高くないと意味がないから。モノや金が動くのは人の意思があって行動があるから。だから人をつなげているSNSが土台でその上を仮想通貨がかけめぐる。P2Pでのモノについては運送業界の発展次第。
— ton (@ton960) 2018年1月25日
SNSと仮想通貨の連携。
— ton (@ton960) 2018年1月25日
チープな具体例だが、いいねやリツイートに投げ銭が加わる、というと少し理解が進む。ベンチャー企業に個人が出資できる仕組みがあるが、それがSNS上で行えるようになる。
SNSのいいところは、自分の意見が1個人のつぶやきからフォロワー数分倍増される点。過去の書き込みからその人がわかる点。「学生結婚してお金がないので寄付してください」というツイートが昔あって、色々あったらしいけれど、SNS+仮想通貨だと応援したい人を応援することがストレスレスに行える。
— ton (@ton960) 2018年1月25日
お金を送るのにアドレスがあればいい、詐欺かどうかは書き込み内容で判断すればいい。膨大な書き込み内容の判断は自然言語を学習したAIがやってくれるようになる。
— ton (@ton960) 2018年1月25日
今現在でも「○○ができる人月給○○円で来てください」みたいな求人募集があったとしてフォロワー数が多い企業と少ない企業、どちらが成功率が高いかは明らか。
— ton (@ton960) 2018年1月25日
会社がTwitterやって独自トークン配布してフォロワー増やして実営業に好影響出て、トークン持ってる人に何かいいことがあって。これ、十分想像できる。近い未来それが個人でできる。VALUのコンセプトとやりたいことは多分同じ。
— ton (@ton960) 2018年1月25日
VALUは制度と折り合いをつけるのに頑張ったが上記が進めば税制や法整備は後追い。という感じだと私は考えていますのことよ。
— ton (@ton960) 2018年1月25日
個人の自立が進み疎結合な社会が進む。
— ton (@ton960) 2018年1月25日
集団の形成の本質は強みの組み合わせで大きな事をやる、というだけなので、何でもかんでも会社組織で集団作りから始まるという話ではなくなる。最初にプロジェクトがあってそれを実現するためのチーム作り、そして解散、それが延々繰り返される。
— ton (@ton960) 2018年1月25日
既存の会社はまずチームが作られ、組織を維持するためのプロジェクトが組まれる。アメーバ組織やコンサルのプロジェクト毎のチームは多分中間。システムプロジェクトは多分既存寄り。
— ton (@ton960) 2018年1月25日
それが進めば他者と有機的に協同できる能力が今より重みをなす。
— ton (@ton960) 2018年1月25日
これから必要なのは、多分、他人の問題を自分の強みで解決する能力。その時々で変わるチームで協同する能力。しなくちゃいけないのは強みを見つけるためにいろいろとやってみて率直なフィードバックを受けること。楽に結果が出せることが強み。という理解。お勉強する力は土台として必要。
— ton (@ton960) 2018年1月25日
欧州から船を出して冒険するために、冒険者は金持ちから資金調達を行って帰港して清算していた、という歴史がある。昔のベンチャー企業は現在のゴーイングコンサーンに対し清算企業の前提があった。P2Pの参加者をふやして歴史は繰り返す。
— ton (@ton960) 2018年1月25日
参加者をふやして、というのは当時でも資金調達はお金持ちと冒険者の個人的なつながりでP2Pであったという意味合い。
— ton (@ton960) 2018年1月25日