かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

フローに関する分析

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前回の記事では

 

ton96o.hatenablog.com

ストックとフローについて説明しました。

基礎を荒くお伝えし、個人に置き換えてみるとどうなるか説明しました。

 

今回はフローに関して、詳しく見ていきます。

不安な方は前回の記事を読んでいただけますでしょうか?

 

さて、フローとは一定期間における成績を表すものでした。

「俺の給料25日払いだ、フローが「一定期間における」ってのはおかしくない?」

おかしくありません。

そのお給料は、前月締め日翌日~今月締め日前日までの期間における労働に対する対価です。

(労働に対する対価という点はご意見ある方がいると思いますが、ご勘弁下さい)

もっと言えば、ボーナス分もあります。一般的に年間で考えた方がよいと思います。

(税金・社保等はここでは説明しません。)

 

また、フローとは、収益と費用、そしてそれらの差額である利益、

以上、三つの要素で成り立つものでした。

今回は上記三つの要素について詳しく見ていきたいと思います。

 

 

1)収益
収益=売上高ととらえている方は多いと思います。

しかし、正確には違うということは知っておいて良いと思います。

収益は大きく次の三つに分けられます。個人でいうと何に当たるのか例示しました。

・本業での稼ぎ

 ex)給料

・本業以外での稼ぎ

 ex)投資や副業での稼ぎ

・考慮外の出来事での稼ぎ

 ex)宝くじに当たった

一番下は、今後あてにできません。

ですので、

稼ぎを本業のものか否かで分け、分析していくと意味のある考察ができそうです。

 

会社の場合、本業での稼ぎは 売上高=単価×数量 として表されます。

これだけを見たとき、不安に思った方は正しいです。

実際は多くの品目を扱うし、複数の顧客と取引しているためここまで単純化はできません。実際、会社間の取引であっても、大口の取引先の割合が大きくなると危機感を覚えます。

しかし、個人で考えた場合、どうでしょう。

本業での稼ぎ、お給料は、お勤め先の会社から「のみ」となります。

収益の源泉は分散化すべし、という考え方からするとお給料のみというのはリスクが大きそうです。

「俺、株やってるよ」

なるほど、株式で配当金、インカムゲインがるので分散化を意識してるんですね。良いことだと思います。ちなみにどこの株ですか?

「うちの会社。従業員持ち株会で補助金が出るんだ」

なるほど、将来性があるからお勤めの会社に入ったのでしょうし、そこの株式を購入するのも一案です。資源の集中投下は一つの選択肢です。

しかし、もし、会社に何かあったらどうなります?倒産しちゃったら?

「・・・、株の価値がなくなる」

そして?

「・・・、再就職しなくちゃいけない」

そうなんです。この場合、本業も本業以外も、稼ぎ口がなくなってしまいます。

分散化をするのも、一案ですよ。

 

2)費用

費用についても収益と同様に

・本業での出費

 ex)生活費(食費、電気ガス水道、通信、娯楽、etc)

・本業以外での出費

 ex)投資や副業での出費

・考慮外の出来事での出費

 ex)骨折など、滅多に繰り返さないであろう出費

という分け方ができます。

無駄遣いするな!と訳も分からずに言う人がいますが、何が無駄かは本人の価値観によります。人生を楽しむことができればいいと思っているので、変に借金をしなければいいのでは?

 

というわけで、別の観点から費用を考えてみます。

・変動費

・固定費

 

「知ってる、固定費を変動費化するのがいいんだろ?」

今それが流行り言葉になっていますが、何をどこまでやるのかは責任者の「目標」と「バランス感覚」によります。

例えば事務仕事、給与計算などのルーチンワークで専門性が高い仕事は、外注できるのであればそうした方が良いと思います。個人事業主で税金に疎い方は、税理士を雇います。そうすることで雑事に囚われず、本業に集中できるからです。

一方で、よく例に挙げられるの、「正社員を減らして、外注を使う・派遣社員を雇う」というものは問題点があります。使いどころを間違えると「社内のノウハウ流出」「会社にノウハウがたまらない」のです。

ですので、会社のコア事業は、正社員が練り上げていくべきですし、優秀な正社員をリテンション、会社にとどめておくべきです。必ずしも固定費を変動費化するのがいいというわけではありません。

 

ですが、分類は重要です。

変動費は何かをする度合いに応じて比例的にかかる費用

固定費は何かをしなくてもかかる費用

と考えましょう。

電気料金が好例です。

基本料金が固定費、使うたびに電気料金がかかる、これは変動費。

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y = ax + bでその時々の収益度合いに応じた費用全てがわかります。

y = bは固定費です。収益をいくら上げようと、一定。

使い倒すのであれば、固定費に。どれくらい使うのかわからない、もしくは、お試しで少しだけ使ってみたい場合は変動費にする。

スマホの通信料をイメージしてください)

ごくごく当たり前の話が整理できたと思います。

 

3)利益

ここでは強力なツール、CVP分析を紹介したいと思います。

CVPが何の略かは覚えなくていいです。原価計算が関係なければ、きっと上司も周りのみんなも即答できませんよ。

道具はどうやって使うのかが大事です。

そのためには、何ができるのか、何ができないのかを知っておく必要があります。

 

まずは基本的な説明をします。

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先ほど、2)費用のところで使った、変動費と固定費の概念を利用してy=ax+bの式に再登場してもらいました。

X軸は収益です。Y軸は費用です。

そして特徴的なことに、y=xの半直線を引いてあります。

この半直線の意味合いが重要なので注意してください。

y=xです。y=axの半直線ではありません。y=xなんです。

これが何を意味するのか。

上記で説明しました。X軸は収益です。Y軸は費用です。

つまり、費用=収益を表すんです。

費用=収益だと何が言えるのか。

収益ー費用=利益なので、利益が0.赤字でもないが黒字ではないという状態を表します。

数式だとわかりずらいので日本語に直します。

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言いたいことは大体の方がピンと来たと思います。

二つの半直線の交点以降で赤字から脱出できます。

そこを損益分岐点といい、それだけの収益を上げることが黒字の絶対条件となります。

損益分岐点が左にあるほど達成しやすく、右にあるほど達成が難しくなります。

損益分岐点を0に近づけるためには

・費用の固定費を減らす(それによって全費用を減らす)

・費用の変動費を減らす(それによって収益当たりの全費用を減らす)

・収益獲得の効率化を図る(y=xでなくy=axにして収益にかかる費用の割合を減らす(但、a=正数))

(これは時期以降の分析で、現在のy=ax+bのaが変更されることを意味する。

 二案目と三案目は同義)

という施策が考えられます。

 

では、CVP分析を使うにあたり何に気を付けなければならないのでしょうか?

それは、全費用の半直線をどのように求めるか、だと思います。

それさえわかってしまえばあとはグラフを書いて交点を求めるだけなので中学生でもできます。問題なのは、半直線の値をどうするのか。会社では部門ごとの予算などで利用されるでしょう。費用の押し付け合いが始まります。ただのツールが社内政治をしなければならなくなるきっかけになりうるのです。

また、

・不確定な費用、(個人で言えば骨折)が起こったときに対応できない

・「作れば売れる」事を前提としており、在庫リスクを考えていない

事にも注意しておかなくてはいけません。

 

個人としての利益を考えるには、毎月・毎年、費用をペイするためにはいくら稼がなくてはいけないのか?

という程度で十分そうです。

 

収益では分散化を意識することが大切と考えました。

そして、費用を固定費と変動費で分類してみることで、「何を変動費にするか」「何を固定費にするのか」を適宜判断し、そこから最低いくらの収入が必要か、が見えてくるようです。

 

投資を行うには、まず、自身の支出を把握することが大切です。

これらを実行することで、ただ、家計簿をつけるより一歩前に進めると思います。