私が面白いな、と思った出来事に関するお話です。
さて、
「投資をするときは分散化が必要だよ!時間の分散を図るのも大切さ!」
ほうほう、それはなぜですか?
「何かあったときのリスクを分散化させるんだよ。
リターンも一点集中買いの時よりは目減りするけれど
そもそも、未来のことは不確定なのさ!
だからむしろアセットアロケーションをどのようにとるのか、
何か大きなニュースが出た時に、リバランスをどうするのかに頭を使うんだよ!
そんなことも知らないのかい?」
ふむふむ、お説ごもっとも。
時に、スマホをお持ちですか?
「あったりまえさ!今の時代持っていない人いないんじゃないのかな?
使いこなせているかどうかはともかくとしてね!」
あなたはスマホを使いこなしている、と。
「もっちろん。僕くらいになるとスマホがないと生きていけないといってもいいね。
いろいろなアプリを吟味して、インプットからアウトプット、
コミュニケーションや、ディシジョンメイキングのソース探しまで
これ一つで完璧だよ」
ふーむ、盗まれたらどうするんです?落としたりとか。
「・・、データはクラウド上にあるから」
いやね、データをどうこうって話だけではないでしょう?
行動が制限されたりしませんか?
いつものニュースがいつもの手軽さで入手できなかったりとか。
「・・、そりゃ、まぁ。」
何らかの代替手段は考えてないんですか?
「そこまで毎日考えているわけないじゃないか!
効率が悪いだろ!ちょっと考えればわかる話だよ」
未来のことは、わからない、ですよね?
「む、投資の話を持ち出してくるんだね。
そうだけど、そこまでしてるやつ、いないよ!」
実際は、ここまで問い詰めませんでしたけどね。
今回例に出した方は、投資ではリスクに対する備えとして分散化を謳っていながら、生活におけるリスクヘッジは効率を名目にとっていなかったようです。
リスクヘッジと効率は確かに相反するもので、未来は不確かだ、という前提に話を進めると、これもポートフォリオ理論の俎上にのる話になります。
そのうえで、検討したうえで、代替策を講じないというのであれば問題ないと思います。しかし、せっかく投資で「分散化」という概念を学んでおきながら、それを汎用化し、他にあてはめることをせず、応用できないのは大変もったいない事です。
何より、何かあったときのために、すぐに動けるリソースを常に持っておくことは大切なように思います。
先日、日経もダウもあらゆる相場が下落したときにフリーキャッシュフロー(私はFCFと略すことが多いです。現金です。)を用意しておくことが大切だな、FCFを用意しておくことも分散化の一つだな、
と考えたので書きました。
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