DAppsに代表されるように、現在はD=Decentralizedが流行っています。
今回はあえて、Decentralizedの風潮に一石を投じたいと思います。
流行り言葉であり、かつ、それが正解で目指すべきものになっている感があるからです。
一般にこのようなイメージを持っている方は多いと思います。
左が中央集権的なモデルで、良くない。
右が個々(Peer)がそれぞれの個々(Peer)にアクセスできるDecentralizedなモデルで、良い。
(図がひどいですがご勘弁ください)
それは本当に真実なのでしょうか?
過去にこのような記事を書きました。
問屋を中心とした、Peerをつなぐ線が少ない、上記図でいえば左の形式
それぞれのPeerをつなぐ線が多いが中心がいない、上記図でいう右の形式。
どちらもありなので、結局はリスクを含めたコストによって、どちらが採用されるかはマーケットに採用される。
という内容です。
現状、BNT含め、インフラ形式の仮想通貨は右のイメージ図を思い浮かべるかと思います。
しかし、よく考えてください。
それぞれのPeerがそれぞれのPeerにつながっているという事は、そのインフラへの依存度が恐ろしく高いという事ではないでしょうか?
言い換えれば、
P2Pを標榜している形式は、実はそのインフラに頼っているという点では、上記図の左と同じもしくはそれ以上の危険をはらんでいることになります。
ですので、私はインフラ系の仕組みは複数存在することが望ましいと考えます。
一つの機能を一つの仕組みに依存するのはリスクが高すぎると思います。
こちらの記事で書いたように
同一機能複数形式が存在する世界はありえます。(寡占にはなると思います)
そしてそれが健全な競争を呼び、なおかつリスク分散にもなると思います。
一つのプロトコルがダウンしたら、その機能が根本から使えなくなってしまう、という事態はあり得ません。