かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

新卒で大企業に入社することについて考えた

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「新大学三年生に送る、やった方がいい事」を考えた」という記事を書きました。

記事内で

「ネットには数々の才能があふれており、彼ら彼女らは強いので、

 その発言は遠くまで響きます。

 ご自身が独立して稼いでいらっしゃるので、

 就職活動はオワコンなんて話をしても説得力があるでしょう。

 しかし私はそんなことは言えません。

 シンさんの反応も見つつ、「就職活動は普通にする」タイプだと判断しました。」

と、新大学三年生に、就職活動を今のうちにやってみるよう勧める話につなげています。

 

ネットでは、新卒で、大企業に入ることが、いかにも悪い事のように書かれていることが多いです。

本当にそうなのでしょうか?

 

新卒で大企業に就職しない、という方は、どのような働き方をするのでしょう?

 

ベンチャー企業で働く?

ベンチャー企業で働くことは、多くのメリットがあります。

創業者に近いところで働ければ、いい影響を受けることができます。

特にベンチャー企業では社員が育ってくれなくては困りますから、皆(特に創業者)は必至で育ててくれるはずです。

さらに、後の大企業に成長するベンチャー企業で働くことができれば良いですね。

自分の肩書にもなりますし、広い裁量を与えてもらえ、大きな仕事を任せてもらいそれを完遂することができれば、若くして実績を作ることができます。

 

ここで、

5年8割、10年で残りの8割、どういう意味かご存知ですか?

倒産の比率です。

5年で8割の企業が倒産し、10年後には残った2割のうち8割が倒産するので、10年後に残るのは4%の企業だけということです。

実際に調べてらっしゃる方もいました。)

創業からメンバーとして働くのはアリだと思います。

しかし長く働ける保証は、もちろんありません。(ベンチャー企業はそういう会社ではありません)

経理・財務担当として、倒産まで経験するというのはとても良い事だと思いますし、IPOができるのであれば素晴らしいキャリアになるでしょう。

(IPOについては、IPO実務検定なんてものもあります。)

 

ここで、経済産業省のデータをご覧ください。

経済産業省経済産業政策局新規産業室(長いですね、お経か何かですか?)が作成した、インタビュー調査です。

300社のうち個票を作ることができた割合が寂しい、公表に了承したのが100社のうち83社、ということは17社はあまりよろしくない内容なのでしょうか。

事例として、われわれの学習材料・検討材料を提供してくださった83社に感謝します。

地域の内訳、で大都市が多いことがわかります。大都市圏でなければそもそものビジネスが成り立たないということだと思います。茨城はつくば関連、産総研関連のように思います。北海道は広大な土地、畜産関連でしょうか?北海道についての仮説は自信がありません。

成長ステージの内訳、では成熟期に入っている企業は一社もありません。誰がどう判断したのかは確認できていませんが、今後成長が見込める魅力ある企業とも思えますし、柱となるビジネスが確立されておらず収益が安定しない、とみることもできます。

業種の内訳、製造業が予想に反して多く、驚きました。サービス業・情報通信が半分を超えると予想していたのですが。日本がモノづくりの国家であるという事、もしくはそのような思い込みがあるという事なのかもしれません。

(1)失敗の結果、では、売り上げ減・赤字、資金ショート、と、教科書通りの内容です。

(2)失敗の原因は複数回答なんですね。例えば、経営管理能力の欠如は、社長の人的問題と言い換えることもできそうです。(本来は社長の家庭的な問題とか、そういうものなのでしょうが、わかりやすい重複事例として出しました。)

その他の内容とベンチャー企業の経営危機10選、こちらを一つ一つこの記事で取り上げることはしません。総じていえることは、資本力が少ない、さらには人的な能力の乏しい中小企業が直面すべくして直面した困難だという事です。

 

そうなのです、ベンチャー企業は、中小企業なのです。

これを深く、頭に叩き込まなければならない。

特にあなたが現在就職活動をしているのであれば、よくよく考えなければならない。

私は新卒で、いわゆるベンチャー企業に就職しました。

そのこと自体を失敗だとは思っていませんでしたし、今でも思っていませんが、大企業に就職する進路もあったな、とは思います。

 

ある、人事担当者の話です。

中途面接に、優秀な方が来ました。ベンチャー企業で働いていた経歴があり、実績も申し分ない。しかし、いわゆる財閥系だったその企業は、その人を落としました。担当者曰く「あの人、○○出身でしょ?同じように思われちゃ敵わないよ」

これは、財閥系の大企業が、保守的で多様性を軽んじる、という話ではありますが、一方で世の中の真実を表してもいます。

あなたが所属する企業名にステータスを感じるのであれば、考えなければなりません。

保守的な大企業からベンチャー企業へ飛び出すことはできますが、ベンチャーから財閥系は厳しいかもしれないのです。

 

ちょっと見つからなかったのでもどかしいのですが、あるベンチャー企業の採用ホームページで「ベンチャー企業に必要なタフネスやエネルギーは当然のものとして、当社で活躍できる専門能力が必須」と書かれていたことが頭から離れません。

新卒で専門知識がありますか?弁護士資格を取っても実務は0でしょう?

世界と丁々発止、やりあえるクオンツとしての実力がありますか?

紫の牛を売るだけの営業力がありますか?

あなたが入ろうとしている中小企業で、専門能力を身につけられますか?

 

ブロガーやYOUTUBERで働く?

実績はありますか?根気が必要ですよ。毎日ネタを探してるようではなれません。呼吸をするようにネタが浮かんでこないと、なってはいけないと思います。

ネタを探さなくてはならない人がこのようなクリエイターになると、不幸になります。

一説によると、ブログで食べていくのはプロ野球選手になるようなものだそうです。

あなたはプロ野球選手になれますか?

プロ野球選手になって、現役で長く続けていけられますか?

 

くそっ、人が発奮しているのに水を差すなよ!!

おっしゃる通り、口が過ぎたのかもしれません。

が、間違ったことを言っているとは思いません。

私は、何かをやるときには、あり得る可能性は検討してみるべきだと思っています。

良い事も悪いことも検討したうえで、前に進もうとする姿がポジティブだと思うのです。

 

よくわからないけど、この方向に行く。

それで案外成功している人がいることを否定しません。

そういうやり方もある事は理解しています。

 

しかし、実は、悪い面に気付いているけれど目と耳をふさぐ姿は、大人のそれではないと思います。

悪い予想が現実に起きた時の対応策をあらかじめ考えておき、リカバーできなくとも自分の選んだ道だから受け入れる(あきらめるのとは少し違います)それがあるべき姿なのかな?と思うのです。

 

ベンチャー企業で働くのがかっこいいですか?起業するのがかっこいいですか?

それはなぜですか?流行ってるからですか?

自分が決めた尺度で動きましょうよ。

 

別にいいじゃないですか、就社したって。

企業ブランドにこだわってもいいじゃないですか。

人気企業に就職したと思ったら、社内政治と社内事務に追われ、遅い意思決定にイライラし、対外的に通用するスキルが身につかなくてもいいじゃないですか。

自分で選ぶ自分の人生なんですから。

 

 

これだけだと辛辣なので、なごみ要素を張っておきます。

参考情報

 STARATEGIC PROFITS

 日本IPO実務検定協会

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