かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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損失回避性を乗り越えた人について考えた

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先日、Twitterで「損きりできない人」を茶化す(?)ようなツイートがありました。

私は

「人間だから、そういうこともありますよ。損きりできない人の気持ちもわかります

と書いてみたのですが、反感を買ったらしく

ご自由にどうぞ、投資は少数の勝者が云々」という反応でした。

 

私がツイートで言いたかったのはそうではなく、損きりできない人は人間として当たり前の心理を持ち合わせている人なんだから、自分を大きく見せたり相手を非難することないんじゃないかな、という事なんです。

 

損きりしなくてもいいですよ、と許可をもらったのはありがたいんですが、私、損きりしてるんですよね。

その方がフリーキャッシュフローができるので、失敗を放置せずに次へ向けた方が良い確率が高いんです。

空売りは下手ですが、神戸、自動車関連、楽天、と大きなところは取りこぼしてないと思ってます。

 

ここで考えたこと。

1)損切りなんて、自分が決めた価格で指値するだけなのに、それができるとなぜ尊大(言い過ぎ?)になれるのか

2)もちろん、その逆も。なぜ、人は損切りができないのか

 

「頭のいい」人に聞くと、行動経済学を出してきて、人は損を確定させたがらない云々(=損失回避性の存在)の話になります。

そうじゃないんです、私が知りたいのはそれがなぜ、本能・習性として残っているのか、です。

そこまで突っ込んで話してくれる人は、リアルでは今のところいませんでした。

 

例えばですね、「人は悪いことを覚えている」というのは生存本能の面から納得できるんです。

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歴史や伝承、知識や経験から人はなるべく意図をもって行動を起こします。

意図的でない行動は「行き当たりばったり」であり、再現性がないからです。

一発勝負の世界では、結果よければすべてよし、ですが、毎日の生活に密着するものはそうはいきません。

意図的に行動し、結果が悪ければそれを改善して、良い結果を生むプロセスにするのです。

だから、悪いことを覚えている。それが本能。

意図的な行動で結果が良ければ再現ができるから覚えなくてもいいんです。

意図的でない行動は、そもそも、覚える必要がない。行き当たりばったりですから。

もしかすると、脳の中では意図的でないが結果が良かったものは、何かいい筋があったから結果に結びついたわけで、なので、悪い結果のものより覚えやすくなっているかもしれません。(専門家の方には鼻で笑われそうですが)

意図的な行動で、結果が悪ければ、反省をしなければならない。だから、強烈に覚えておく必要があるんです。

 

いかがでしょう。「人は悪いことを覚えている」というのは、こういう理屈だと納得されるのではないでしょうか?

 

一方で、人は損を確定したがらない、というのは私には納得しかねる。

損失回避性とか、難しい言葉でごまかさず、平易な簡単な理屈で結論を出したいなぁと思うわけです。

 

損失回避性はよほど人間に根強く残っているようです。

それが根強いがゆえに、「自分は損きりができる」という自負があると、強めの言葉が出てくるのではないかと想像します。

指値を入れるだけだと思うんですが、違うんでしょうか?

 

Twitter、ブロックすればいいじゃん?」的なアドバイスは不要です。もう、フォローしてませんから。

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