「「新大学三年生に送る、やった方がいい事」を考えた」という記事内で、私はある本を紹介しています。
それが「世界一やさしい問題解決の授業」そして「世界一やさしい右脳型問題解決の授業」です。
問題解決という言葉、「なんとなく」ですが流行っているイメージがあります。
しかし、特に学生の方は何をやればいいのかイメージしずらいのではないでしょうか?
社会人の方でも、仕事は問題を解決することだ、と言われる。理解はできるがぴんとこない。そんな方は多そうです。
この二冊では、問題解決キッズという具体的な登場人物が登場します。
それぞれの人物が、具体的でありがちな、わかりやすい問題に遭遇し、それを解決するために動きます。
私はここで、問題解決の方法を読み進める前に、皆様には自分で解決策を考えていただきたいのです。
そして、それを一通り終えたら改めて物語を読み進める。
それが最もこの本を有効活用できる読み方だと思います。
というのも、解決策の方法が「解答」過ぎて、ただ読むだけだとそれを身に着けたと勘違いしてしまう恐れがあります。実際には身についていないのに、知っただけで身に着けたと勘違いしてしまうのは大きな損失です。
是非、頭と手を動かしてみることをお勧めします。
本書の具体例から、筆者は高校生よりも下の年齢の方も想定しているのかと想像します。
だからこそ平易な文章で、解答っぽい文章で書かれているのかもしれません。
もしドラという本も流行りましたが、あれでドラッガーをどれだけの人が理解できたのでしょうか?ドラッガーの言葉を知った人はたくさんいるでしょうが、それを自分の日常に活かせる人は、私も含め、相当少ないように感じるのです。
この本のような、メタ知識については、知るだけでは不十分です。
実際に自分が問題を見つけて、使ってみることをお勧めします。
そして、何回か使ってみたら再度この本を読んで、使い方に問題がなかったのかを検証しましょう。
そして、実はここからが私のレビューとしてオリジナルな部分です。
この本、内容が相当絞られているとは思いませんか?
あなたがこれらの本を読んで、いくつかの問題解決に役立たせて・・・。
そうすると大学生なら高校生に、高校生なら中学生にうまく説明できると思うのです。
本にすることはありませんし、パワーポイントでなくても結構です。
手書きで、これらの概念を説明してみてください。
どうです?意外と難しいと思いませんか?
概念的な説明だけだと、言っていることはわかるがイメージがわかないし、相手を想定しないと具体例は出しずらい。
相手が飽きないようにポイントを絞らなければなりませんし、何より、相手がこの概念を理解し、使えるようにするべきです。
そう考えると、この本、相当いい出来だと思いませんか?
この本は問題解決の手法を具体例を挙げて書いた本です。
そしてあなたのプレゼンの能力を上げる、お手本でもあります。
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