先日「問題を見つける為に考える、ことについて考えた」という記事を書きました。
問題を見つけること自体は簡単で、何を解決すべき問題とするかが重要という話です。
別の方からメッセージを頂きました。
「問題を見つけるのは簡単というが、よくわからない。考えようと思うが、うまくできない。クソリプを送っているつもりはない。問題点の見つけ方を聞きたい」
という内容でした。
実際はもっと長文で、色々と悩まれた跡がありました。
クソリプなどとは思いません。
これを記事にして返信とさせていただきます。
(ブログで生活をしているわけではないので、細かなところまでの解説はご容赦ください)
38万平方キロメートル
これを聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
日本の国土面積ですね。
よくある「東京ドーム何個分」という指標があります。
それで表してみましょう。
東京ドームの面積はググると0.047平方キロメートルだそうです。
ということは日本の国土は、約東京ドーム800万個分ということになります。
ここで、問題が浮かびます。
東京ドームの0.047平方キロメートルを、具体的にイメージできない。
800万個を具体的にイメージできない。
比較の対象となるものは身近なものでなくてはならず、
倍率が大きすぎると、比較する意味がないことがわかります。
東京ドームで比較するのが一般的だからと言って、いつでも使えるわけではありませんね。
では、北海道や四国の面積で考えてみましょう。
ググりました。
北海道:8.3万平方キロメートル
四国 :1.9万平方キロメートル
だそうです。
ということは、日本の国土は北海道4.5個分、四国20個分といえそうです。
20個分は少し多くてイメージしずらいので、北海道4.5個分というのが日本の国土のイメージとしてわかりやすそうです。
逆に言えば1÷4.5で0.22222....。日本の22%が北海道ということになります。
わー、北海道すごいですねぇ。
それだけ広ければ人も相当住んでそうです。
ということで北海道の人口を見てみます
ググりました。
547.4万人だそうです。
日本の人口が1億2千万人だとすると4.5%です。
皆さんが抱く北海道のイメージはどのようなものでしょうか?
農業、畜産。そんなところでしょう。私もそうです。
つまり、北海道は人口密度が相当に小さいところだとわかります。
では、人口密度が高いところはどこか、考えて、ググります。
それらに共通する事は何か?
それぞれWIKIで良いので調べて、共通項を調べます。
それによって、人口が増えるために、もしくは膨大な人口を支える為に何が必要かがわかります。
他国と比較して同じような事をやるのも大事です。
そうすることで、日本独自の事情があるのか、それとも普遍的に言えることなのかがはっきりするからです。
上記では少し優先順位を下げましたが
・人口が増えるために、都市に必要な環境
と
・すでにいる、多くの人たちを生活させるために必要な環境
は別物です。
因果関係をはっきりさせなくてはいけません。
これも、自分なりに、こうではないかと考えて調べてみましょう。
やみくもに調べるよりその方が早いからです。
自分の考えが正しいか間違っているのか、間違っている証拠を探し当てるゲームです。
平地が続いている事が重要なのであれば(関東平野、濃尾平野など)北海道ではなぜ人口が少ないのか。
何か結論が固まれば、また、行きつ戻りつしつつ、問題を深堀します。
平地は日本の何%なのか、それは国として多いのか少ないのか。
世界平均での平地の割合はどうで、北海道は何%なのか。
逆に、農業において、一つながりの農地は、その生産性に大きな意味を持ちます。生産性はどうなのか、他国との比較。
せっかく世界と比較しているので、そもそもの日本の国土も比較してみましょう。
国土は世界で何番目で、世界の国土の何%を所有しているのか、人口密度に関してはどうなのか。
国土における平地の絶対値で比較すると日本は何位になるのか、変わるのか?
200カイリ水域で見ると日本は世界で何番目に広い面積を保有しているのか。
そのポイントになっているのはなにか、それを守るためにいくらくらい国家予算を使ってもいいのか(北方領土ではありません)
いかがでしょうか?
本記事では、たまたま日本の国土が目に入ったのでそこから考えをすすめました。
東京ドームで何でもかんでも比較してもわからない、という事から始まり、いろいろな論点を挙げたつもりです。
特に最後はメタンハイドレートという観点から見ると面白い話になると思います。
普遍的な「問題点の見つけ方」ではなく、具体例です。
38万平方キロメートルから始めて30分ほどでこの記事を書きました。
私の考え方というか、思考の情報を文章に起こしたつもりです。
基本、比較。そして疑問、ググって調べて、さらに深堀。
手順としてはこのくらいでしょうか。
問題点の見つけ方を研究するのではなく、問題点を見つける練習をするといいと思います。
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