今現在、ALISがベータ版登録者に対して記事の投稿が解放されています。
私も少しですが、記事を書いています。
今回はその一部の論点を、こちらでも改めて考えてみたいと思います。
ALISが、ブロックチェーン上のブログであり、トークンをインセンティブにした情報の発信・評価を行おうとしているプロジェクトであることは、ご存知の方も多いでしょう。
ALIS上で、私は「良い情報とは」「ブログとモチベーション」「インセンティブとトークン」等を考える事で読み手の方に見てもらえるよう配慮したうえで、ALISプロジェクトにも貢献できる記事を書いているつもりです。少しですが。
そんな中、なかなか悩ましい問題が出てきたのです。
神様がいて、ブログの評価を行ったとします。
同じテーマで書かれた二つの記事。
一つ目の記事は75点、二つ目の記事は80点です。
人間を超えた客観的な評価が行われたとお考え下さい。
数字自体はやや適当ですが、75点の記事と80点の記事は、
・双方、おおよそ、合格と言える質のものである
・75より80の方が大きい(=質が高い)
という意味合いで出しています。
さて、私を含む皆さんは、普通にブログを検索し、読み、「いいね」ボタンを押すという行為によって、同じ結論、すなわち、
一つ目の記事は75点、二つ目の記事は80点
という評価を下すことができるでしょうか?
人間は適切な評価ができないのです。
理由を説明します。
一つ目は、運用上の問題です。
何かに困ってWEBで検索した。とりあえず一番上に出てきた記事を参考にして問題を解決した。(解決できてしまう、なぜなら75点の記事は合格のレベルの記事であるから)これで起こることは
・一番上の記事しか読まれない、なぜなら問題は解決してしまったため問題解決の手段としての他の記事は意味をなさなくなるから
・一番上の記事しか「いいね」をもらうチャンスがない。なぜならそれ以外の記事は読まれないから。
そう考えると、一番最初の記事で問題の多くが解決できるのであれば、あとはその記事が「いいね」を獲得できるかどうか、という問題になります。
二つ目は、評価の問題です。
高校時代を思い出してください、あなたは「いつも75点をとっている人」と「いつも80点をとっている人」でどちらが頭が良いか、必ずしも正確に判断できないことに気づくはずです。これが90点と95点だと、違いが歴然としています。TOEICで900点と950点の違いが歴然とするように。
75点と80点では「まぁ、頭が良いね」ブログ記事でいえば「いい記事だね」と言える程度でその差はあまり明白ではないと思うのです。
結果何が起こるかというと、記事の質ではなく、読み手により早く届いた、読み手に読まれた記事が評価されるチャンスを有し、「いいね」を介することで良い記事であると判断される俎上に乗る。
実際にそれらの記事の質がどうであるかは関係なく、一定レベル以上を超えてさえいればよい。
という結論になってしまいます。
なるほど、ブロガーの方がSEO対策に一生懸命なのもわかります。
ALISのブログの方では私なりの解決策も載せてみています。
いかがでしょう?なかなか面白い仮説だと思うのですが。