イケメンと聞いて、意味が分からない日本人は相当に少ないはずです。
イケてるメンズ、昔々は「ハンサム」なんて言いました。
最近では「写メ」なんて、好例でしょうか。もともとの意味は関係なく、日常に溶け込んだ言葉です。
参考
・写メってどーゆー意味? - 「写メ」ってそもそもどーゆー意味?僕... - Yahoo!知恵袋
・女子高生には「写メ」は死語!? 今は何と呼んでいるのか聞いてのけぞった – grape [グレイプ]
ビジネスの世界では流行り廃り(すたり)がとても激しく、下手に流行り言葉に乗らないようにしたいなぁ、と考えています。
少し前にマニフェストなんて言葉が流行りました。
それ自体は良くも悪くもない、ただの言葉。その言葉じゃなくては表せない何かではなく「政策や主張、自分はこうしますという宣言」をかっこよく言うためだけに使っていたのなら、過去の文章が出てきたときにあまりかっこよくないなぁ、と思うのです。
一方で、
女子高生など、若い方が作る、仲間内での新しい言葉はとても良いものだと思います。
そういう言葉遊びがあるから、良くも悪くも日本語は発達します。
TPOさえ使い分けていれば全く問題ない。古い日本語が正しい日本語なのでなく、通じる日本語が正しい日本語なのです。若い方がおっさんおばさんに話をするときに、話が通じればそれでいいと私は思います。
「り」や「w」、転じて「草が生える」なんて、とてもとても興味深い。
LINEやスマホの普及がなければ「り」なんてなかなか普及しないでしょうし、「w」もチャットやそれに準ずる速度で行われる文字でのコミュニケーションがあるからこそ発達した言い回しなのかなぁと思うのです。
さて、ビジネスの流行り言葉です。
10年ほど前、「web 2.0」というのが初めての「2.0」といってよいでしょうか。
この2.0は「初めて」でした。
web、ワールドワイドウェブ、インターネットですね。
インターネットはそれ自体が革命的であったが、それがメジャーバージョンアップするよ、(そうですね、ドラクエが3の中で少し改善するので無く、ドラクエ4になる、ゲームのバージョンそのものが変わるという意味合いです)という心強いメッセージ性を持ちます。
「2.0」なんて書くと、二番煎じという意味合いを感じますでしょうか?
そうではないのです。
あの革命をもう一度、あの興奮をもう一度。
そんな意味での「2.0」です。
「2.0」は素晴らしいキャッチコピーです。
そういうものの例に漏れず、「2.0」は多くの場所で使われてきました。私は、少なくとも私の周りでは「2.0」を使わないように努めてきました。
ところが、「2.0」が多すぎて、そろそろ一般に普通に使える言葉になったのかなぁと。特別な意味を持たせることではなく、「新しくなったよ」位の意味で「2.0」を使える土壌ができたのかと思います。
流行り言葉をビジネスの場で、進んで使いたいとはやはり思いません。
しかし、新しく日常になった言葉は、想念を伝えるのにふさわしいものであれば使っていきたいとは思います。
当初の「2.0」ではなく、ドラクエがヒットしたので「ドラクエ2」としたよ、程度にメッセージ性が薄れてしまったのが残念ですが。
参考
ビジネス用語にカタカナが多い理由 - Chikirinの日記
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