ビジネスの場面で、法律問題に出くわすことは事務方でなくともそれなりにあります。
その場合、自身の役割に応じた特別法を勉強することが主です。
会計だと、商法・会社法。
特別法で判断できないものは一般法である民法の知識が必要になります。
今回は、法学部出身でない私が民法を学んだあれこれを書いておきたいと思います。
まず最初に、ですが。資格の話になります。
資格だけじゃ意味がないという主張も理解できますが、資格勉強をすることで体系的な知識を習得できることも確かです。一方的に資格勉強が悪いというのはなんとなく嫌な感じがします。当然、資格勉強礼賛というのもバランスを欠いているように思えます。
実務で役に立つ程度に、自分でも知識の研鑽に励むのが良いスタンスで、それは皆知っている事だと思います。
最初にご紹介するのが、多分一番敷居の低いビジネス法務検定です。
3級、2級とありますが、多くの場面で言われるのが1級までは取得しなくてよいだろうという話です。オーバースペックなのですね。
ご自身の業務と合わせて、知識の穴を防ぐためにどのあたりが良いのかを考えつつ、挑戦するとよいのかなぁと思います。
尚、合格するとカードをもらえたはずです。
公式のテキストと問題集がとても良いです。結構日常業務で法律に触れるという方はこの検定で一気に知識を取り込んで、後は専門誌で改正情報などをウォッチという流れが良いと思います。
次は宅地建物取引士です。
一番難易度が低い、法律関連の資格だと認識しています。
かなり昔、「だからあなたも生き抜いて」という本が話題になりました。
波乱万丈の人生を送った女性弁護士の方の話ですが、弁護士を目指すにあたって最初に挑戦したのが、今でいう宅地建物取引士だったと思います。
この資格は、不動産関連で働くときにはおそらく必須です。契約締結に当たり重要事項の説明等の独占業務があるからです。
学生の方もその業界で働くのであれば学生のうちのとっておいた方が良いと思います。
宅建業法という、試験ではメインの分野があります。そこは割り切りましょう。
通信講座もありますが、専門テキストを買って勉強する事でまぁまぁ、良いのかな、と思います。直前に、TACあたりから直前対策本(重要な改正など)が出ると思います。それは購入した方がよろしいかと思います。
取っておいて損はない資格です。
免許証のようなものをもらえます。
私がお話しできるのはここまでです。
行政書士。士業です。サムライ業です。これをとると独立できるかどうかはわかりません。独立に興味がある方は活躍する方に聞いてみてください。
私は商法のバックグラウンドがありましたので、多少頼れる部分がありました。
憲法や、まして、メインの一つとなる行政法は全くわかりません。
私は安価な通信教育を利用しましたが、いまいち効果がありませんでした。
そこは新興の企業だったので、今はどうかわかりません。
歴史・実績がある通信講座を受講するのが一番良いかと思います。
私は伊藤塾が出版するテキストを補助に勉強しました。
バッチをもらえます。
なんとなくでも、法律、民法に興味ができた方は軽くビジネス実務法務検定辺りを受けてみるのがおすすめです。多分公式のテキストと問題集で乗り切れます。
民法は特別法のルールで判断できない場合の最後の砦です。
法治国家では、そのルールである法律を知っておいて損はないと思います。
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