本記事は
こちらの続きになります。
ご覧いただく際には、多分に私個人の感想が含まれている点を念頭に置いていただけますと幸いです。
また、記事の都合上、マネオさんの発信した情報の要約が出てきますが、マネオさんがそれらに責任は負わないことを明記しておきます。
本日12/20 17:50。マネオさんからガイアさんの件に関してのメールが来ました。
これは、マネオさんからガイア案件に投資した方へ、12/14に来たメールにて「続報を12/20までに行う」という約束があったからです。
メールの内容に振れる前に、おさらいをします。
マネオさんは「マネオマーケットさん」と「マネオさん」に分かれています。
図にするとこのような感じで、マネオマーケットさんは「プラットフォーム」と「各事業者がソーシャルレンディングを行える環境」を提供しています。
コンビニなどをフランチャイズビジネスと言いますね。
その本部がマネオマーケットさんで、他の事業者がフランチャイジー(以下「ジー」)と思っていただければ私の理解と同じものになります。
もちろん、フランチャイザー(以下「ザー」)はジーに対してノウハウやブランドを提供する代わりに仲介手数料なり手数料なりをもらっています。
既存の知見だけでなく、一プレイヤーとしてのノウハウも現状の市況に合わせて進化させていく必要があります。
だから、だと思うのですが、マネオマーケットさんとは別にマネオさんがあり、そちらがソーシャルレンディング事業を行っています。
今回は図にあるように、別企業のガイアファンディングさんという会社が金融商品(投資対象です)をマネオさんを通して売りに出し、私はそれに対し投資した、という状況になります。
そこで、ガイアファンディングさんが全案件に対して利息もその時点での元本の払いも行わないという事が起こりました。「期限の利益が喪失した」という状況になります。
期限の利益とは、お金の借り手にとっての利益です。
借り手は「いついつ」までに返す、その間は「これこれ」という条件で利息を払うという契約を結びます。この「「いついつ」までに返せばよい」という期間の猶予が期限の利益と言います。
そして、貸し手としては、支払いを待つ間の利息が一度でも遅れたりすると「その待っている状況を無くすことができる」という契約にするのが普通です。
利息が払えなくなっている状況で、元本を回収しなくては危ないのですね。
というわけで、ガイアさんは利息も元本も何もかも、払えていない。
なのでガイアさんにとっての利益である「期限の利益」を喪失した。
これを略して「期失」と言います。
これが起こったのが11/19です。もう一か月になるのですね。
そしてマネオさん(正確にはマネオマーケットさんですが今まで通りマネオさんで統一します)が「調査結果を報告しますよ」と言った期限が今日なのです。
話を戻します。
メールの内容です。
報告を延期だそうです。
ふざけていますね。
尚、私のようにセレクトファンドではなく、ガイアに直接投資をしている方には、ガイアからメールが届いているようです。ご確認ください。
この辺り、マネオさんとガイアさんの連携が取れているのか非常に不安になります。
弁護士を通じてやり取りをしている時点で、あまりよろしくないことが予想されます。
例えば、その弁護士先生が日本での事務作業・交渉を行うためだけなのであれば、利用者に対してアピールすると思われるからです。
さて
先ほど、いまさら感が半端ない、マネオさんの構造を説明させていただきました。
これは、マネオさんのビジネス構造を知っていただくとともに、マネオマーケットさんが他事業者に対してソーシャルレンディングを事業として運営できる環境を用意しているという点を、改めて確認したかったのです。
そういう環境を用意しているからこそ、セレクトファンドを行う時に「ガイアさんでは10%の利回りの商品をマネオで販売するときには8%で販売する」という事をしても一定の理解を得られるのです。
そういうピンハネを行っているのであれば、このような事故が起きた後始末を迅速に精確に行って当然だというのが私の感想です。
その為のマネオマーケットさんでしょう?
別途記事を書いています。
別のブログサービスで書いてある記事です。はてなブログでないところに飛ぶのでびっくりしないでください。
常日頃の運営で事故が無い状況においては、マネオマーケットの従業員はかなり余裕がある状態でないといけないという思考ログです。
マネオさんは、グリーンインフラレンディングさんという事業者さんにおいても派手な事故を起こしています。そちらは発生からもう半年程度たつでしょうか。
私の認識では、投資家から見て状況は進んでいないというものです。
その上にガイアさんの件もあり、確かにお忙しいのだろうな、とは想像します。
一方で、それぞれの事後処理を迅速に行わなかった結果だとも思いますし、もっと言えば事故が起こったときに迅速に解決できるだけの体制を整えていなかった経営ミスなのだと思われます。
この期に及んで社長の瀧本氏が前面に出てこないのは私には全く理解できません。
マネオマーケットさんで、私が実際に話をさせていただいたのは、電話番の若い女性だけです。
若い女性の陰に隠れて利用者から逃げるのは、どうなんでしょう?
そんなことない?事情がある?
皆はそう思ってないと思います。
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さて、今後の影響ですが、多くの方が予想されている通り。さらには集金結果にも表れている通り、ガイアさんと同じくアメリカの不動産に対するソーシャルレンディングを行っているアメリカンファンディングさんという事業者が危ないように感じます。
実際の担保評価などはかなり気を使っておられるようなのですが
アメリカンファンディング Q&A ~物件評価~ | アメリカンファンディング スタッフブログ
なにせ、「あのマネオ」「しかも海外不動産」と「マネオさんのプラットフォーム利用者」という点でひとくくりにされ、尚且つ、「ガイアさんと同じアメリカ不動産」という点でひとくくりにされているように思います。
マネオさんに聞いても、電話だと「メールでの報告以外に話をする事はない」と言われますし、メールフォームでも回答を頂くのに二週間かかりますし、回答が来ても「ブログに全文掲載するのであれば責任を持てない」と言われます。
(回答が投資判断の為のものであれば、やましいことが無ければ全文掲載してもいいと思うんですが。私の感想です。)
ですので、裏は取れていないのですが、
こちらに寄せられている情報から察するに、
・アメファンさんはガイアさんと同じビジネスモデル
・ガイアさんはリファイナンス(借り替え)をマネオさんから許可されるのに資料を用意できなかったがアメファンさんは用意できていた
・なので、アメファンさんの方が何となく優良な気はするが、リファイナンスに必要な肝心の投資家からの資金調達が上手くいっていない
という状況のように思われます。
アメファンさんには、やましいところが無いのであれば、積極的にガイアさんとの違いや、ちゃんとやっている点をアピールした方がよろしいのではないかと思われます。
私のブログでは援護にもなりませんがもう一度、アメファンさんのブログを張っておきます。
特にこちら様への投資を勧めるわけではありません。
今後の影響の話の続きをします。
アメファンさんと同じく、マネオさんのプラットフォームを利用している事業者でキャッシュフローファイナンスさんという事業者さんがいます。こちらは何度か延滞を起こされているのですが、いろいろな分野の投資商品に挑戦していらっしゃいます。
拝見するに、こちらも資金の集まりが悪い。
どうしたらいいのかは、私ではさっぱりわかりません。
アメファンさんは、まだ、今まで遅延・デフォルトを起こしていない等の強み・アピールポイントがありますが、こちらは何とも言い難いのです。
逆に、こういう時こそ、マネオさんが援護をしなくてはいけないのではないのかな?と思うのですが、余計なお世話なんでしょう。
さくらソーシャルレンディングさんという事業者さんがいらっしゃいます。
同じく、マネオさんのプラットフォームを利用している事業者さんです。
そちらの社長さんがオフィシャルブログでこのような記事を書かれておられます。
ガバナンスを効かせるということ | 株式会社 さくらソーシャルレンディング
私のブログでは援護にもなりませんが、リンクさせていただきます。
特にこちら様への投資を勧めるわけではありません。
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今後は、粗製乱造された事業者は駆逐されていく時期に入るのかな?と思います。
マネオマーケットさんの仕組み自体は面白く、良いものだと思うのですね。
各事業者は第二種を取らなくても(取るのが結構難しいらしいです)ソーシャルレンディング事業者として成立するし、各事業者固有の人脈や強みを活かして、マネオさん全体として魅力的な組織を作り上げていく。悪くないと思うのです。
ただ、事業者としての力量を試される、事故が起こったときの対処があまりにも杜撰であるという印象を与えてしまった。
さらには、そのような事故が起きてしまう経営体制であることが、明るみに出てしまったのです。
マネオさんは経営改善委員会を設置したというプレスリリースを2018/12/03に出しています。8月に関東財務局に業務改善計画を提出しており、マネオ利用者にもメールが届いています。
どれが経営改善委員会設置にあたるかわかりませんが、
3.営業者の管理について
(1) モニタリングの実効性を確保する取り組み【平成30年9月末完了予定】
(2) ファンドに対するモニタリングの強化【平成30年10月末完了予定】
という報告がされており、経営改善委員会設置の趣旨が
・営業者選定基準の見直しをはじめとする各種の業務改善策
・金融商品取引業者として十分な業務運営態勢を構築するためのコーポレートガバナ
ンス態勢の見直し
なのですから、本来であれば10月末には経営改善委員会が設置されていないとおかしいのでは?と思うのです。
話を仮想通貨投資に例えます。
コインチェックがハッカーに攻撃された事件で、仮想通貨取引所のセキュリティが大きく取り上げられるようになりました。それまでですとある取引所は、サーバーがダウンしても皆が笑って許しているような、そんな状況だったのですね。
今では仮想通貨取引所はセキュリティ最優先という認識です。
今回のマネオさんの件でも、同じような事が起こると思われます。
すなわち、「コーポレートガバンス」と「コンプライアンス」及び「ディスクロージャー」を進めているソーシャルレンディング業者が生き残り、すぐにそれはアドバンテージではなく、やって当たり前のことになる。という予想です。
私は特にアフィリエイトを張っていないので、どこがいいですよ、という事も書きません。
書いても意味が無いようにも感じます。
これは世の中の流れで、すぐに、ソーシャルレンディングの業者としてラインナップされる会社はそれらを具備しているのが当然という状況になるはずだからです。
最後に。
今回のマネオさんの報告メールは非常に残念でした。
追記 12/20 19:57
このようなメールがマネオさんから送られてきました。
今年も残りわずかとなりましたが、
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不適切だとは思わなかったのでしょうか?
誰か止める人はいなかったのですか?
マネオは利用者を舐めてるよな?