かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

?

マネオマーケット社を理解する、プラットフォーム事業の話

f:id:ton96O:20190106205651j:plain

最近、私はソーシャルレンディングの記事を書いています。

マネオさんに投資して、その一部が、まぁ、良くないことになったのがきっかけです。

 

マネオさんは、他の事業者とはその組織図の性質を異にします。

f:id:ton96O:20181220181414j:plain

こんな感じで、マネオさんは、マネオ社とマネオマーケット社に分かれ、

コンビニのフランチャイズのような、

全国規模の会社における本社と支社のような、

ホールディングスの本部と専門会社のような、

上司とその下につく大勢の部下のような。

 

そんな関係で成り立っています。

 

 

私は、この状況を組織論の観点から見つめた際に、事業部制組織やフランチャイズビジネスを思い浮かべます。

ま、コンビニですね。

マネオマーケット社はコンビニの本部。

マネオ社はコンビニの店舗です。

 

マネオマーケット社は、事業者に対し、ブランドや営業のノウハウ、営業の資格を与える代わりに手数料を徴収します。

マネオマーケット社自身、業界の差新ビジネス動向を把握しておかねばならないので、マネオ社があるんじゃないかなぁ?と思っています。

 

言葉を選ばずに言うと、この形態自体はどこにでもあるものです。ヤクザの世界も似たようなものですよね。

 

巨大な勢力を作り上げた組織が、「のれん分け」を行って独立で動けるようにする。見返りとして、上納金をもらう。

私は日本の戦国時代が好きでして。織田信長なんか組織編成で特異であるといわれているんですね。本能寺の変直前あたりですと、織田信長・信忠は本部として存在しており、関東の攻略指令官、北陸の攻略指令官、四国の攻略指令官、中国の攻略指令官、という感じで、上手に役割分担をしています。

 

マネオマーケット社はサブスクリプションモデルを採用していると言い換えても良いでしょう。

変動しがちな収益の固定化を図ったのですね。

これは、事業者にとって、毎月の不安を安心に変える施策です。

また、一般に本部はこの安定収入という足腰があるからこそ、未来への投資を行うことができるわけです。

 

このスタイルの目に付く点は、下のものは働いている様が客観的によくわかるのですが、上のものはよくわからない点にあります。

だから、フランチャイズビジネスにおいて、本部が

・直営店のノウハウを集めて周知する営業ノウハウの伝達がいまいちであったり

・広告等のブランディングでミスったり

等すると、坂道を転げ落ちるわけです。

 

こういう仕組みは、分業を果たし業務効率を上げるという点には賛成ですが、事業を拡大するという考えには私は賛成しません。

良くも悪くも、加速するというのが私の考えです。

 

だから、本部がしくじると、この組織全体が駄目になります。

 

もちろん悪い流れを断ち切り、良い流れに乗せることは可能ではあります。

が、悪い流れに向かってから、時間がたてばたつほどそれは難しくなっていくでしょう。

 

順調な時、本部は「中抜きだけをしているなんて言わないでもらいたい!組織全体は我々の努力が支えているのだ。君たちは今月の売り上げを考えているかもしれないが、我々は5年後に対し、どう対処するのかを考えているのだ!」という発言が通るでしょう。

 

しかし、一回悪い流れを見せ、それがとてもとても初歩的でお粗末なものが原因であればどうでしょうか?

 

立て直すことは難しそうですね?と思うわけです。

 

一回悪い流れを見せ、さらに二回目の悪い流れを見せた場合はどうでしょうか?

 

もう、失望はなく、あぁ、やっぱりね、と思うわけです。

そして、その組織は失敗を糧にすることができない事が証明される、少なくとも周囲にはそのように認識されるのです。

ton96o.hatenablog.com

 

社是が誠実で、誠実な業務を行っていなかったことが顕在化するような場合、なおさらです。

 

「まっとう」な商売をしましょうよ。

警察沙汰になる前に。

 

最後に、一応、立て直しに期待している、という文字列を残してこの記事を締めくくることにします。

そうすると、こいつらダメだ、と言っているのではなく苦言を呈しているのであって憎くてやっているのではない感が出るでしょう?

ではでは。

?