かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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人は内容を理解しているのではなく自分が理解したいように理解しているという話

自戒を込めた話です。

ton96o.hatenablog.com

Twitterには「文字は分かるが文は読めない」という人が一定数存在する話 - Togetter

こちらにもかかわってくる話です。

 

先日、ある法人とサービス契約を結びました。

私は単なる一利用者です。

その際の初期設定において、私がちゃんと正規のデータ入力を行ったにもかかわらず、「データ入力が完了していません」というアラートメールが来たのです。

 

あれれ、と。

データ入力値を見直し、FAQを見直し。エラーコードもくそもないのでしょうがなく電話をかけました。

IDを伝えて、データに問題はないことが判明。

ホッとしたはほっとしたのですが、なぜアラートメールが来たのかを聞きました。

 

「タイムラグがあって、こういうことが起きるんです。すいません」

 

むむむ。

手慣れた様子だったので、差し出がましいながら要望を伝えました。

Q;いままでもこういう問い合わせはあったのではないか?

A;あった

Q;にもかかわらず、この仕組みが改善されていないのはなぜか?

A;先ほどの説明通り、タイムラグがあるためである

Q;運用上、利用者がデータを入力した際に、それがデータとしてあり得る組み合わせならその場でエラーを出し、本部が受領したのであればデータ不備にならないような業務フローは構築可能なはずだ

A;なるほど

Q;この件だけを見る限り、問題が起きたにもかかわらず、改善をするという大きな業務フローが抜けている。

A;了解した。

Q;上手く説明できたのか不安なので復唱してほしい

A;データを受領した時点で、アラートメール送信対象者から除外する機能修正をかける。

Q;違う。それだけではない。上司を

A;どうも上司です。

Q;<同じことを説明>

A;了解した。今回のシステム修正を行う事と、改善案を上げてそれが検討されるような業務フローを作っていく。

 

私がお伝えしたかったのは、個別のシステム修正だけではないのですね。

今回の問題は、最初の設定だけに起きるものでした。だから修正作業が遅れていたのかもしれません。そもそも改善提案として社内の改善フロー・修正フローに乗っていなかったのかもしれません。正式なフローに乗っていたけれど、優先順位が低いので後手に回っていたのかもしれません。

優先順位の判断は、企業ごとの違うので私がどうこう言うつもりはありません。

その改善プロセスが、企業として存在しているのか、実際に運用されているのかが不安だったのです。

 

上司の方には伝わったようなのですが、どうも最初にお話しした方は「ははーん、こいつ(私の事です)は、今回の問題を修正することを望んでいるな」という先入観があったのではないかと思うのです。

だから、大きな話、「改善案を上げてそれが検討されるような業務フローを作る事」という視点が伝わっていなかったように思います。

 

これはもちろん私自身も気を付けなくてはならない話です。

きっと「どうせこんなものだろう」とタカをくくって、話を聞いていることはあるはずなのです。

 

日本語を読めない日本人はほとんどいないでしょう。

しかし、文脈やニュアンスという高度なものを除いても、ただ、雲霄の意味をそのまま理解することが困難な人はそれなりの割合でいると思います。

それは、事情や相手との関係性、もしかしたら機嫌にもよるかもしれません。

私は、言っていることに賛成するか反対するかはともかく、相手が何を言っているのかを理解はしたいな、と思う派です。

 

最後に、上司の方はこういうことをおっしゃっていました。

「うちはPDCAを回していますから大丈夫です!」

 

いやー。本当に回っていれば、多分今、こういう不具合が出てないんじゃ。。。。

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