投資の初心者本を読むと、投資信託の話が出ています。
積み立てNISAは、私が推薦する投資なので、投資信託自体を否定するつもりはありません。
ただですね、そこで出てくる言葉に違和感を覚えるのです。
「投資信託はプロが選んだ」
うーん。
ご存知の方は多いであろう、有名な話です。
マルキールの猿がダーツを1000回投げて決めたポートフォリオはどうなる? - 泡沫投資家ノディの米国株入門
ググったら一番最初に出てきたので、リンクさせていただきます。(他の人が書いているであろうことを、私が説明しても仕方ないので。興味のある方はリンク先をご覧ください)
要約すると、
1)株式銘柄のリストを用意する
2)サルにダーツをさせる
3)当たった銘柄でポートフォリオを組む
4)プロの運用者のポートフォリオと、そのパフォーマンスを比較する
5)あまり変わらない。
というものです。
いかがでしょう。投資のプロが一生懸命投資信託の銘柄やバランスを選別していることは重々承知なのですが、こういう話があるのですね。
話を変えます。
今このブログを読んでくださっている方は、多くが社会人だと思います。
お仕事をされており、その分野では、ほかの方からするとプロだと思われているはずです。
実際問題どうでしょう?
謙遜ではなく、100発100中で顧客を満足させることができるパフォーマンスを出すことができますでしょうか?
私はとてもじゃないけどできないのですね。
もちろん、開き直っているわけでなく、反省し次に生かすように努力はしています。
しかし、100%と言い切れる人はどれだけいるでしょう?
言い切ることができるとすれば、それは詐欺師だと思います。
というわけで、「投資信託はプロが選んだから良いものだ」という表現はあまり好きではないのです。
職業人として自身の仕事に誇りを持ち、門外漢の目を丸くさせる知見はあって当然ですが、そう努力している方は極々一部だと見受けられます。
多くの方は惰性で動いているようです。
また、その職業についていると顧客からその分野に対するプロとしてのパフォーマンスを期待されるのは真実ですが、必ずしもそれに応えられないし、応えられる可能性がある人間だけがそこにいるとも限らないということは知っておいて損はないと思います。
自分に置き換えるとよくわかるのです。
だから、投資信託の銘柄選びに過剰な期待はしても仕方ないんじゃないかなぁ?と思います。
こんな記事も書いてます。
ではでは。
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