かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

?

自分の決断を正解にしてしまう話

先日

ton96o.hatenablog.com

こんな話を書きました。

(なお、星やBを頂けて大変励みになっています。

 読んでくださる方のお役に立てるかどうかはわかりませんが、何か役に立つ部分・反面教師になる部分があればご活用ください) 

 

こちらでは

インプット → 加工(思考) →アウトプット

という流れがあるのだとすると、インプットがゴミならアウトプットもゴミだという話をしたつもりです。

 

最後に

自分が選んだ解決策を正解にする、という話は、またの機会で。

 と書きました。

今回はそちらについて書きたいと思います。

 

----------------(‘ω’ っ )3

 

また、過去の記事を紹介します。 

ton96o.hatenablog.com

こちらでは、あてずっぽうで行動するんじゃなくて、多少は考えて意思決定した方がいいんじゃないかなぁ? という話を書きました。

 

じゃぁ、極論です。

「全く考えていないけれど行動する人」と「精緻に緻密に斬新なアイデアを考えるけれど行動しない人」どちらが成功するでしょうか?

「成功って何ですか?」「ここでいう成功の定義を教えてください」

うーん。

ま、ゆるく、ビジネス的な成功、起業してIPOしたとか、サラリーマンで確定申告するようになったとか、そんな感じでとらえてください。

 

私の考えでは、圧倒的に、前者です。

考えてなくても行動する人の勝ちです。

 

「えー、過去記事で、「考えろ」とか書いておいて、それはなんだよ」

矛盾はしていません。

考えることで成功確率は、たぶん、上がります。

経験に基づいた意思決定は、おそらく、成功する意思決定に寄与します。

 

ですが、行動しないと意味がないのですね。

 

今日は、センター試験ですね。大学受験生の方の大イベントです。

多くの受験生が「受験必勝法」を勉強したでしょう。

しかし、また、多くの受験生が「受験必勝法」を実践しなかったでしょう。

 

たぶん、受験必勝法はあるのですね。

一言でいうと、「テストで合格点をとれるまで訓練しろ

でも、それって、非常に実行困難なものだから、実行しない。

そうなると、とうぜん成功確率は下がります。

 

いかがでしょう。

ここまで

・やらないと(実行しないと)意味ないよ

・考えて工夫をすると、成功確率は上がるよ、たぶん

という話です。

ご理解いただけると思いますし、賛成していただけると思います。

 

----------------(‘ω’ っ )3

 

では、次に、自分が選んだ意思決定・決断・選択肢を正解にすることに話を移します。

 

正解にするというのはどういうことでしょうか?

ビジネスチックな考えでいえば「A案とB案があってB案を選んだ。結果、B案で満足のいく売り上げを達成できた」という感じでしょうか。

別に売上高でなくても、経常利益でもなんでも結構です。

 

大事なことは

1)選択の案の結果は分からない

2)正解と判断するのは、本来的には自分

だと思います。

 

順に説明していきます。

1)選択外の案の結果は分からない

社会科学の大きな欠点です。理屈を整理しても対照実験ができないのです。

例えば選挙で、2000年の選挙で、晴れの日と雨の日で結果はどう違うのか?

という実験はできません。

天気の具合は一つですし、その2000年の選挙をもう一度、天気以外の条件は同じで行うことはできません。

なので、自分が選択しなかったものは、たまに「あの時あぁしておけば、今頃どうなっていただろう?」と想像するくらいにとどめておいた方が健全なようです。

自分が(消極的であっても)選択したものに意識を向けた方がいいようです。

 

2)正解と判断するのは、本来的には自分

少々ややこしいので説明します。

会社で売上高○○円、今回とる案はB案と決断します。

当事者が社長なのであれば、自分で正解か否かを判断します。(大体が0~100点で、今回は80点、合格だ、という感じの方が多いようです)

一方で、当事者が何かの責任者で、上から「売り上げ○○円を達成しましょう。B案でいきましょう」

この目標に対して正解を出すのは、それを設定した「上」です。

よくよく経営学の教科書で書いてあるように、MBOなどの自分で設定した目標であればモチベーションも向上しますでしょうが、実質的なノルマであれば、どうしようもありません。

(実務上のMBOはヤラせなので、本来であればここに例示するのは不適切です)

選択肢がないのです。

もし、あるとすれば、拒絶するか受け入れるか、です。

サラリーマンでしたら、辞めるか業務命令を受け入れるか、です。

 

というわけで、当事者が何かの責任者で、選択肢を誰かから与えられた場合、そもそもの意思決定をしていないのですね。

だから、この記事でいうところの、本題からは除外します。

 

この記事で書いていくのは、自分でいろいろな選択肢を取捨選択し、それを正解にする方法です。

 

では、どうやれば正解になるのでしょうか。

 

端的に言います。

1)できるまで頑張る。

2)PDCAをくるくると回し、選択肢が間違っていたことにする

3)自分の選択を世の中の正解にしてしまう

 

説明します。

1)できるまで頑張る。

わかりやすいですね。売れるまで帰ってくるな、というやつです。

ある程度の情熱は必須ですが、情熱だけでどうにかなるものでもないでしょう。

世の中には順序や外部環境というものがあり、自分でコントロールできるものは限られます。

もし、自分でコントロールできるものがあるのなら、「頑張る」という言葉に冷笑を浴びせる前に、やってみた方がいいのかもしれません。

 

2)PDCAをくるくると回し、選択肢が間違っていたことにする

人間なんてちっぽけなもので。

限られるんですよ、選択肢。

皆さんは最初から、いろいろな案を出されるかもしれませんが、私ですと、後から「あれもある、これもあった」と後悔することしきりです。

インプットがゴミなら、アウトプットも当然ゴミ。

その通りだと思うのですが、素晴らしいインプットであっても、加工がクズならアウトプットはゴミになります。

「インプット -1→ 加工・思考  -2→ アウトプット」

という流れで、「-1→」で糞が生産されるか「-2→」で糞が生産されるかの違いです。

糞というのは、過激な言葉かもしれませんが、ナルシズムに浸るよりはよいでしょう。

悲観的になれというわけではありませんが、「頑張ってはいるが、もっといい方法はあるかもしれない」という向上心は大切だと思うのですね。

 

で、ですよ。

PDCAを回すということは、実行をしている(ハズ)のですね。

実行をすると、考えただけではわからなかったことがわかることがあります。

その結果、より良いアウトプット、新しい選択肢が生まれる可能性があるのです。

だから、より良い選択肢ができたのでしたら、今までの選択肢にはさようならをして、新しい方向で頑張ると良いのではないかなぁ?と思います。

先ほど、選択しなかったものは考えないようにしよう、という話とは矛盾しません。

先述の内容は、過去を悔やんでもどうしようもないという話です。

今回の内容は、今、どの選択肢を取るべきなのか?という現在の話です。 

 

 

3)自分の選択を世の中の正解にしてしまう

これは、結構な力技です。

力技という表現を使いはしましたが、実力を伴った人のみが使える、強力な魔法のようなものです。

 

外部環境というものがあります。

PEST、政治・経済・社会・技術、です。

どうにもならないアンコントローラぶるなものです。

どうにもならない・・・・はずなのですが、どうにかなることもあるのですね。

例えば政治でしたら、外交がうまく回れば自社のビジネスに好影響が出るかもしれません。政治家への働きかけなんて、大企業がやったりします。大事なお仕事です。

政治が変われば法律が変わります。

例えば経済でしたら、今までの規制が撤廃され新規参入が促進される業界であれば、自社のビジネスに悪影響が出るかもしれません。経済を活性化させることは国の特権ではなく、民間企業でも可能です。

例えば社会でしたら、広告やメディアを使って世論を構築することにより、今まではタブーとされていた例えば遺伝子工学が飛躍的に進歩を遂げるかもしれません。高校生以下に対して、自社の職種は格好良いというイメージを繰り返し繰り返し植え付けることができれば、母数が大きくなるのでレベルの向上が見込めます。

例えば技術でしたら、国策として国の研究所で行うような基礎研究を、パテント(特許)戦略と絡めて、自社で行うことが長期的な利益の最大化に寄与するかもしれません。

いかがでしょう。

外部環境は、基本的には前提として受け入れるしかないものではあるが、何とかこちらから働き掛けができなくもないもの、というのが私の意見です。

 

さて、

「自分の選択を世の中の正解にしてしまう」

こちらなのですが。

抽象的なことを言っても、上手に説明できる自信がないので具体例を挙げます。

 

現状はDVDや電子メディアですが、昔は映像の記録媒体としてVTRが利用されていました。その企画は大きく二つあり、A案は品質が良く、B案はそうでもない、という状況でした。しかし、世の中に広まったのはB案なのですね。

詳しくはこちらをご参照ください。

ビデオ戦争 - Wikipedia

 

というわけで、ビジネスで戦う場所は製品だけでもマーケティングだけでもないようです。

ありとあらゆることを利用して、使ってもらうと、正解になるようです。

これは、自社の製品が使われると、ほかの製品が使われないので、正解もくそもないからです。

A案とB案で、B案しか使われないのであれば、正解もくそもないのです。一択だから。

 

皆さんがすぐに思い浮かべるところでいえば、ポイントなんていかがでしょう?

ちょっと先の未来であれば、それに対応した、与信スコアも具体例としていいかもしれません。 

ton96o.hatenablog.com

 

仮想通貨がお好きな方は、FIATペグのステーブルコインのシェア争いがそれにあたると、私は考えています。 

(ペッグ以外何らかの機能を実装した場合は、また、別です)

 

 

----------------(‘ω’ っ )3

 

まとめます。

自分の決断を正解とするには

・大前提として、行動が必要

・それに加えて、良いインプットに即した良い思考から生まれる選択肢は、良い結果を生む可能性が高まる。

・頑張る

・選択肢自体を、適宜、修正する(PDCAを回す)

・可能であれば、ありとあらゆる手段を使う

 

私は、戦国時代が好きでして。

織田信長さんが死んじゃった後、秀吉と家康が戦争をしたことがあります。

実際の戦争自体は、家康さんが押してたんだそうです。

でも、秀吉さんは戦争ではなく外交力を使いました。

そもそもの戦争をする理由をなくしちゃったのですね。

秀吉さんは、負けるか、勝っても大損害が出るはずだったところを、まぁ、正解とすることができました。

 

リアルに、こんなきれい案ことできるかというと、そうでもありません。

が、この程度には整理されておくのもよいのかな?と思います。

 

ではでは。

?