飼ってるんですね。
ハリネズミの遊び道具として、有名なのがトイレットペーパーの芯、通称トイ芯なんです。
気に入ってくれる子が多いらしく、遊び道具としてはかなりメジャーです。
ハリネズミは「ネズミ」という名前がついてはいますが、モグラに近い動物です。
(学術上は「ハリネズミ科」という、「何の動物に近いか」という文脈上、意味がない表現の分類がされていますので、ここでは乱暴にモグラの仲間、と説明します)
だから、暗くて狭いところが大好きですし、そもそも夜行性です。
そんな彼らは、昼間や明かりのついた場所に出すと、暗がりや狭いところに入ろうとする性質があります。
だから、人がハリネズミを認識できる程度の明るい状況でハリネズミの前にトイ芯を置いておくと、ハリネズミはその中に顔を突っ込み、疑似的に暗がり・穴ぐらへと逃げ込もうとするのですね。
いわばトイ芯は、ハリネズミにとっての疑似的な「暗がりへの逃避」といえるでしょう。
トイ芯に頭を突っ込んだ後、体が潜り込まないことに腹を立て(?)ぶんぶんと振り回して取ることもあれば、暗がりに安心するのか休憩したりもします。
前者はともかく、後者はまさにバーチャルリアリティを得ているといってもいいのではないかなぁ?と思った次第です。
本来であれば、暗くて狭いトンネルのような場所を用意しなければ落ち着かなかったはずが、主要な五感に対し簡易な設備で疑似的な刺激を与え、結果として落ち着いて安心するという結果を得るに至ったのですから。
さらに、現在と近い将来におけるVRは、コンビニのコラボ商品にも似ているように思います。
すなわち、本来のものに似てはいるけれども違うもの。
ヘッドセットを利用して、ドローンか何かで撮影した映像を見たとしても、その浮遊感や風の体感によるスピード感は再現のしようもないように思えます。
例えば、ヘッドセットでパラグライダーの映像を楽しみ、興味を持った人は、改めて実際にパラグライダーをやってみることで二倍楽しめるように思います。
これはまさに、コンビニのコラボ商品で初めてお店の商品を知り、実際に店舗に足を運ぶのに似ています。
「コンビニの、あれはあれでよかったけれど、実際はもっといいな」という感じで。
現在と近い将来のVRは、「お試し」に利用するものと割り切ると、非常に効果的だと思います。
ではでは。
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