かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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投資信託とETFと株式とロボアドとSLの使い分けの話

私の使い分けについて整理しシェアします。

 

まず、

投資スタイルは千差万別です。私のやり方が良いとも悪いともいえません。

それぞれの方に投資哲学があるでしょうし、資産投資に使うことができるエネルギーも違うでしょうし。

だから、今回は「私はこう考えてこう使っています」という紹介です。

そもそも「いろいろ考えたけど、投資をしない」というのも分別のある立派な決断です。投資を誘ううたい文句はたくさんあります。もちろん損する可能性もあります。

だから、自分で考えた末のことなら、投資をしないというのも一つの方針です。

また、

集中と分散について、ですが、これはあいまいなものだというのが私の理解です。

全世界に分散した金融商品であっても、その中でもいいと思うものに対して集中しているわけです。

特定企業を選択し集中させたとしても、その企業が一つの事業だけを行っているわけではありません。少なくとも(大得意はあれど)顧客は分散させているはずです

 

というわけで、私の使い分けを(なるようであれば)たたき台として、ご自分の状況と合わせて、ご自分のスタイルを作っていただければと思います。

 

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本題に入っていきます。

 

最初に、それぞれの投資資産の性質に対する私の理解を示しておきます。

 

アセットアロケーションの文脈では「国内とそれ以外」「株式・債券・その他」のように分けますが、今回は投資商品の角度からの分け方になります。

なので、今回は書かない「投資信託での実質的な株式投資ETFを使った実質的な金(ゴールド)投資」などのような観点は頭の片隅に置いておいてください。

 

1)投資信託

2)ETF

3)株式

4)ロボアド

5)SL

の順で書きます。

 

1)投資信託

少額投資ができ、売買に手数料がかからない商品があります。

地域や資産クラス(株式や債券など)、テーマ(サイバーセキュリティなど)という枠で幅広く分散された投資を行うことができます。

持っているだけで手数料がかかります。ETFよりも高いのが普通です。少額での管理を可能にすると手間がかかるのでしょう。

全世界に分散された投資信託を100円だけ買う、という事も可能です。

なので理論上、あなたは100円で投資家になれます。

注文価格を指定した売買はできません。

 

2)ETF

投資信託と同じような商品です。

しかし、商品ごとの単価が高く、数十万円や数千ドル単位で売買することがザラです。

売買する際に、証券業者に対する手数料がかかります。

持っているだけで手数料を取られますが、投資信託と比べて安価です。

注文価格を指定して売買できます。 

 

3)株式

個別の企業が発行する、会社の持ち分(株式会社の社員たる地位=所有権のようなもの)です。

一株でも持っているのであれば、理論上は、あなたはその会社の所有者のうちの一人です。

売買する際に、証券業者に対する手数料がかかります。

注文価格を指定して売買できます。 

 

4)ロボアド

今回の記事でいうロボアドはwealthnaviさんのことです。

主要なプレイヤーが日本にはもう一社あります。機能は決して劣るとは思いませんが、そこそこ地位の高そうな方とお話をした際に不安を持ちました。

さて、

一般的なロボアドのことを書くわけではないので詳しくはオフィシャルを見てほしいのですが、簡単に書きます。

米国ETFに少額から積み立て投資をするためのサービスです。

 

手数料が保有している金融資産(3000慢円以下の部分)の1%かかるので高い、とよく聞きます。 

しかし、DeTAX同様、あまり強調されませんが、円からドルへの為替変換と米国ETFの買い付け手数料はそこに含まれています。

このメリット、誰かは書いているだろうと検索をしました。

そうすると社長が出ているインタビュー記事が出てきました。

ウェルスナビ柴山CEOに謝罪しつつ小幡教授が指摘「ウェルスナビを使わなくても、グローバルな分散投資はできる」? | これからの投資の思考法 | ダイヤモンド・オンライン

引用します。

小幡 とはいえ、そこのメリットは教えてあげたほうがいいんじゃないですか。毎月海外ETFに積立投資をしようとすると、手数料が割高だから積立損になるんだよね。

柴山 日本で海外ETFを買おうとすると、そうなんですよ。仮に、一括で1000万円を投資にまわすなら、自分で海外ETFを買ったほうがウェルスナビをご利用いただくより手数料は安くなります。一方で、余裕資金の一部(ウェルスナビの平均預入額は約110万円)で投資を始めて、月に数万円(ウェルスナビの平均積立額は約3万5000円)ずつ積み立てるとすると、1%の手数料で同様のサービスが受けられるのは割安だととらえていただけるとは思います。

海外のロボアドは以下の二つが有名です。

Wealthfront: High-Interest Cash, Free Financial Planning & Robo-Investing for Millennials

Betterment | Online Investment Platform and Financial Advisor

どちらも0.25%の手数料です。

wealthnaviさんは継続的に積み立てをし、引き出しを行わないことで手数料を減額する制度を取っています。

運用資産がもっと増えれば幾分か減るでしょうが0.25%まで減ることはないでしょう。

買い付け手数料はともかく、為替の影響があるからです。

そう考えると、ロボアド投資という観点でいえば、米国で生まれ米ドルで給料を稼ぐというだけで、そこそこメリットを享受しているなぁと思います。

 

情報過多になって申し訳ありません、こちらも紹介しておきます。

資産運用で挫折しそうなときに“激励” AIが読み取るユーザーの心理とは? (2/2) - ITmedia ビジネスオンライン

例えば、普段と違う深夜などに何度も運用成績をチェックしたり、出金画面にアクセスしたりといった行動が続けば、その人は投資を中断しようかと悩んでいるのではないかと推定できる。その時、メールやアプリのプッシュサービスを使い、長期投資のメリットを改めて説いたり、今後の株価の見通しを伝えることで、投資の継続を促す。

良いデータの使い方だと思います。

王道の、長期・分散・積立投資は難しいんです。

なぜ難しいかというと、保有し続けることが難しいから、です。

だから、引き出すような兆候が現れたら「やめようね」と。「最初の意気込みを忘れないで」と。

この辺りは人によりwealthnaviの使い方も違うので、完全な正解ではないと思います。

しかし、普通の使い方からすれば強力なサポートです。

さらには、wealthnaviの売り上げ自体が、ユーザーの金融資産(現金除く)の1%(3000万円以下)という方式を取っています。

長期投資を行うことが、利用者にとっても・事業者にとってもメリットになります。

良い方向に進んでいるな、と感じます。

 

どこかで書いた覚えがあります。

後は、目標金額に達した後、債券・現金などの安全資産への切り替えや、(為替は読めないので)少しずつ日本円に戻していくエグジット部分の開発が進むとより良いな、と感じます。

 

まとめます

・少額での米国ETFを積み立てできるサービス

・ドルの購入やETF購入の手数料は考えなくてよい

 

 

5)SL

貸付型のクラウドファンディングです。

ミドルリスクミドルリターンが売りでした。匿名組合のスキームを使っていましたが、問題のある業者が悪いことをしたようで、匿名化が解除になりました。

情報を開示してもいい、という意味ですね。

貸し手からは匿名化解除は熱烈に支持され、現状、主流になっています。

基本的には、債券の形をとりますが、現状危険だと思っていた方がいいように思います。

 

私は以下の問題意識を持っています。

・担保の金額が不透明

・事故が起きた時、中間事業者が回収活動を精力的に行うインセンティブがない

なぜなら、貸付金額のN%が中間事業者の報酬という形式であるため。

貸し手の利益のN%が中間事業者の報酬という形式なら良さそう(もちろん中間事業者の生活もあるため、ある程度の固定的な報酬は仕方がない。現状は問題)

・国内不動産への投資は、2019年春現在において、過熱感があるためリスクが高いと感じている 

・広告収入のためにブログを書いている人たちが、上手に煽る。

 

最後の項目は私のやっかみが入っています。

迷っているのであれば、やめておいた方がいいんじゃないでしょうか?

クラウドクレジットという、海外へのSLを行う会社の社長が書いた本を読みました。

他の資産との相関関係が低いというデータがあるそうです。

この本を読んだ方は、それを素直に受け取りましたでしょうか?

データはデータであり過去のものです。今後どうなるかはわかりません。 

理屈で考えると。世界経済がド不況になったとします。新興国からお金は流出します。そうすると、経済は冷え込みビジネスがうまくいかなくなります。デフォルトで仕方がないから担保を売ろうとするにしても、その環境で買い手がつくと思いますでしょうか? 

 

さらには、

SLは雑所得で税計算をします。分離課税ではありません。

普通に、ETF投資信託を買ってもいいのでは?

 

新しい仕組みを肌で学びたいという方は、全然OKだと思います。

クラウドクレジットさんには私も投資をしています。(決しておすすめをしているわけではありません。ご自分で調べて考えて、決断してください)

 

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次に、上記の投資資産の性質を踏まえ、私がどういう使い分けを書いていきます。

 

1)株式

2)投資信託

3)ETF

4)ロボアド

5)SL 

 

1)株式

私のメインです。

理由は、一番手慣れているから、というのが大きく、理論的ではありません。

空売りは下手ですし、あまりやりませんが、大きめのところは拾うように心がけています。

大きめの金額を、数か月~、の単位で売買するスイングトレードの数が多く、配当が多めのところや今後の成長が見込める企業をbuy&holdしています。ガチホというやつです。

企業研究や、ニュースなどの情報収集に時間がとられます。

しかし、株式で情報収集しておいた情報は、他の投資に対して役に立ちます。

 

2)投資信託

投資歴は短いです。

インデックス(パッシブ)だけでなく、アクティブも買っています。

「商品の良しあしを見るだけなら、買わなくてもいいんじゃ?」と、おっしゃる通りです。

投資信託ブラインド方式という価格決定法を採用しています。

その状況で、うまく売買ができるか・どういう失敗をし修正できるか、体験するために買っています。

積み立てNISAもやっており、毎日購入しています。

 

商品の性質を活かして、金額は少額。

積み立ての設定をして放っておくという手法はアリですし、むしろそれが王道だと思いますが、私は売買を行います。

先日、過熱感の出た先進国株式は利益が出ている時に売り、米国大統領が関税引き上げを宣言してから買い戻しています。

これがうまくいくのであれば、高値で(税金をひかれますが)利益を確定することができその分を安値で購入することで口数を増やすことができるからです。

RSIなどのテクニカル指標も自分で計算することだってできるわけです。当然ですね。計算式がないと指標を出せませんしその有用性も検証できません。

第8回 RSI(Relative Strength Index)|テクニカル分析ABC |ガイド・投資講座 |セミナー・マーケット情報|株のことならネット証券会社【カブドットコム】

一回、基準価額を抜いて計算し表に落とすプログラムを作ってしまえば、株式と同じように扱えます。

 

その分の時間があるからできることだとは思います。

 

3)ETF

今後、理屈の上ではメインにしていくべきものなのかもしれません。

国内の商品はともかく、米国のETFはwealthnaviを使っているのであればそちらにお任せすればいいのかもしれません。

考えどころではありますが、今は自分で米国ETFも購入しています。

 

情報収集の時間は投資信託と同じで、株式投資において必要な時間に含まれています。

商品の性質上、まとまったお金が必要です。

こちらは、安値で買い、今のところ持ったままです。

 

金(ゴールド)に関しては、実物ですと手数料が高いのでETF投資信託の方がいいかもしれません。

参考リンクを張っておきます。

金ETF | 金投資の基礎がバッチリ分かる入門サイト

 

4)ロボアド

サービスの性質にのっとり、ごくごく少額を積み立てています。

 

ここ最近は対象の米国ETFも、ドル円も下がっているので始めやすいかもしれません。

すでに始めている方は、スポットで資金を追加してもいいかもしれません。

ただ米中協議がどう転ぶかわかりませんので、「今が底だ!」と一度に全部入れるのではなく、スポットであっても、少しずつ購入することをお勧めはしておきます。

 

スポットで資金を入れる時には情報収集が必要かもしれませんが、それは普通に生活をしていて「ん?」と思ってからでも遅くありません。

今回ですと、米国大統領が中国と大きな争いをしているというビッグニュースなわけで、毎日何らかのメディアに接しているのであれば、知らない方がおかしいレベルです。

 

投資のメンテナンス・情報収集にかかるコストは、株式やETFより低く投資信託でインデックスを積み立てているのと同じ感じ位だと思います。

 

5)SL 

 業界的に新しいので何とも言えません。

 新しい業者が増えたり、減ったり、免許をはく奪されたり。

将来的に、値動きが他と相関しないアセットクラスになるかもしれません。

 

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最後にまとめます。

 

前提として、今後伸びそうなところを情報収集しておきます。

現金をためておき、ロボアドと投資信託に少額を積み立てます。

SLはお勧めはしませんが、(特にクラウドクレジットさんの場合は為替が影響しますので)定期的に投資をしていいかもしれません。

買い急ぎに気を付けて、株式やETFを売買します。

 

 

最後の最後に長々と書きます。

安全資産についてです。

 

現状、株式が下がっていますが、金(ゴールド)も下がっており、株式が安くなるから金が上がるかというとそうでもないようです。

ETFでも投資信託でもそうなのです。

分散投資でのカギは、逆相関の資産を保有することにあります。

一方が得をすれば、一方は減るものを買うので利益は減ります。

しかし、0か100かというバクチは避けられます。

リーマンショックにおいても、資産クラスが軒並み下がる中、国内債券と金は踏みとどまりました。

 

しかし

2019/05/11現在、1BTC(ビットコイン)=70万円をこえました。

2017年、仮想通貨が盛り上がった年。中国で騒ぎがあり、資金がBTCに流れたこともありました。

将来、BTCが安全資産と呼ばれる日も来るのかもしれません。

ビットコインの開発状況、仮想通貨を取り巻く環境などいろいろな要素が複合的にかかわっているとは思います。

しかし結果は結果です。

 

BTCはインターネット上での金(ゴールド)であり、紙幣や硬貨として利便性の性質と限りがあるものとして金(ゴールド)の性質を併せ持つものです。

情報のP2Pがインターネットなのであれば、価値のP2PがBTCネットワークです。

BTCを仮想「通貨」にする、というのは、FIAT(日本円など政府発行の貨幣)に対する挑戦であり、兌換紙幣への回帰です。

国際金融のトリレンマ - Wikipedia

現状、各国は固定相場制を捨て、自由な資本移動と独立した金融政策を手に入れています。

BTCは金融政策そのものへの疑問から、独立した金融政策を捨て、固定相場制と自由な資本移動を手に入れようというものだと私は理解しています。

 

一方で、FIATがなくなることはないでしょう。

税金は各国FIAT建てで払うからです。

そして、BTCは暗号資産になることはできても、仮想「通貨」になることはできなさそうです。現状での仮想通貨払いをイメージしていただければよくわかると思います。

肉や野菜がBTC建てで書いてあるでしょうか?

書いてあってもそれは、1BTCが何円か?というFIAT換算での値段ではないでしょうか?

「1BTCもらえるから野菜と交換する」

ではなく

70万円である1BTCをもらえるから野菜と交換する」

のですね。

 

BTCが安全資産になるかもしれません。

貨幣としての使途は難しく、物々交換における中間媒介物となりそうです。

 

仮想通貨への投資も特にお勧めするわけではありません。

しかし、SLと同じく相関関係がない資産アセットを見つけるのも一つの手だと思います。

 

ではでは。

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