かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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分散投資について考えた

分散の意味合いを確認して、具体的にどういうポートフォリオ材料があるのかを書きます。

 

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「卵を一つのかごに盛るな」

あまりにも有名なこの言葉は、分散投資の根拠として語られることが多く知らない人はいないといってもいいでしょう。

一つのかごにすべての卵を入れている場合、運悪く事故が起こったときに全滅の憂き目に会うからですね。

 

なるほど、ごもっとも。

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その理屈を理解した上でいいます。

私は、分散と集中は反対のものでは無く、バランスをとるものだと思うのですね。

分散至上主義に対する反論です。

分散がまず最初に来るのはおかしな話だという主張です。

 

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一般に株式と債券の値動きは、景気に対して反対の動きを取るといわれます。

株式は、景気がいいと消費が拡大するために上がります。簡単。

債券は、景気がいいと中央銀行がインフレを抑えるために利率を上げるので割引現在価値が下がります。

このように値動きが(ロジックが同じ手順を踏まなくても)反対のものを同時に持つことが、分散を良しとする世界では正解だとされます。

 

景気が良ければ株式部分が、悪い時には債券部分が値上がりするので、資産全体はいつも「ほんのり」景気がいい、事が期待されるからです。

 

これは、株式と債券という資産の種類(アセットクラス)だけに当てはまりません。

地域別でもそうでしょう。先進国と新興国で分散するのですね。

海外と国内という分類もあるでしょう。

安定した需要が見込める電気やガスなどのインフラと、景気に敏感な素材・設備産業で分散するのもありです。 

ton96o.hatenablog.com

 

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では、これらの分散を突き詰めて実行すると、何が起きるでしょうか。

私見では、世界の金融商品すべてにおける成長率と、自分の金融資産の成長率が同じになります。

そこからETFや不動産の場合、保有している間にかかる経費を引かれ、全体において離隔する際には国籍を持っている国の税制に応じた税金をひかれるはずです。

 

これは、利率の程度に応じて、各々がそれに満足できるか?という問題を提起します。

 

お金持ちで、何兆円も持っている場合、2%の利率でも毎年数百億円手に入るわけです。毎年、大富豪が生まれるようなものです。

金融資産が100万円の人の場合、2%の利率では2万円です。

小学生のお年玉かな?

 

一般に、お金持ちは分散を徹底しリスクをできるだけ排除します。(市場リスクは残存しますので、様々な資産(例えば美術品など)にも自身の資産価値を分散させます)

増やすことに神経を使うのではなく、自身の実質的な資産価値を減らさないことに意識を向けるからです。 

一方で、お金持ちでない人がどうすべきか。

ある程度、選択と集中を行うべきだと私は考えます。

つまり、

・イケると思うものに集中する

・イケると思うタイミングで集中してポジションを取る

のですね。

 

金融資産で「集中を」と書くと脊髄反射の反論をもらいがちなのですが、ベンチャー企業のやるべきことという文脈で書くと納得されるのです。

どちらも、投資という意味では同じです。

企業だって設備投資、人的資本に対する投資、何もかもが投資です。

私たち自身が日々営む生活だって投資です。

もたざる営利企業であるベンチャーが、選択と集中で成功を狙うことが生き抜いていく原則なのであれば、持たざる個人が金融資産を分散させることは資産を殖やすための原則になりえないように思います。

また、文脈によって意見がころころ変わる人は、確固たる哲学がないように思えます。

 

話を戻します。

お金持ちでない人が、お金持ちになろうとすると、目標金額を定めかけられる時間を算出し目標利率を算出することでしょう。

そしてそれはきっと、世界の金融商品すべてにおける成長率を超えているはずなのです。

だから、その場合、これぞ、と思うものに集中しなければなりません。

そしてその上で、絞り込んだ範囲内で分散させることがより良い結果につながりそうです。

なぜなら、集中させることは高いリターンを求めるために高いリスクを背負う事であるからです。必要以上のリスクを背負う必要がないからです。未来のことはわからないので集中させることは危険だからです。

 

ここまでで、集中と分散はバランスをとるものだ、という私の主張を整理しました。

改めてまとめます。

・分散を徹底すればするほど得られるリターンは低くなる

・満足するリターンを得られる程度のリスクは背負う必要がある

・なので、どこかで集中を図る必要がある

ただし、必要以上のリスクを取っても意味がないので、集中させる範囲の中で分散させる

 

最初に分散が来るのではなく、ある程度の集中をさせた後分散させる、というのがいいのかな?と。

 

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では、どのように分散を実行していけばいいのかという具体策を書いていきます。

 

一つは時間の分散です。

ドル=コスト投資法をすべてに適用しなくとも、「買い場だな」と判断した場合においても資金を複数回に分けて投資する。

これも立派な時間の分散だと思われます。

ベストなタイミング、底値や高値で売買できることは稀です。

個別株式を買うにしても、複数回にわたって売買を行うとよさそうです。

尚、ドル=コスト投資法が必要以上に喧伝されているように見受けられますので、こちらもご参照ください

 

他には資産の分散が挙げられます。

この場合、株式と債券のような、互いに逆に動く資産を意識的に持つとよさそうです。

株式と債券の逆相関が成り立つのであれば、株式が高い時には株式を売って債券を買い、その逆のときには逆のことをやればいいからです。

尚、投資対象にもよりますが、利確すると税金がかかるので資産全体の成長が望めません

(そもそも売買のタイミングは難しいです。プロでも難しいと言われていますが、実際にご自身で経験した方が良い学習になると思います。投資信託ですと100円から買えますし。)

なので、現実には、安いものを買うという方策になると思われます。

 

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投資信託です。

面白い値動きのものを紹介します。買えとは言いません。

ファンド情報 : ロボット戦略 世界分散ファンド "資産の番人" - T&Dアセットマネジメント

資産の番人という投資信託です。

特徴としては、上昇トレンドのときには買いポジションを、下降トレンドのときには売りポジションを自動でとる点が挙げられます。

金融商品は、買ってから売るだけでなく、売ってから買い戻すという方法もあるのですね。

その方法を機械がバランスよく行うという商品です。

注目すべきはこちら

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ファンドの基準価額なのですが、2019年年初をご覧ください。

他の多くのインデックスファンドですと、ここで大きく基準価額が下落しているはずです。

下落トレンドで利益を出すことができるこの商品だからこその値動きなのでしょう。

 

しかし、それでも、この商品を買えとは言えません。

買い付け手数料が高いからです。信託報酬が高いからです。

両方2%ちょっとです。

手数料が高くてもリターンがもっと高ければいいんです。

32か月で6%上昇。年利2.25%。うーん。

 

さらには弱点もあります。トレンドが明確にされないとポジションをとれないので損失が発生します。詳しくは目論見書をご確認ください。

面白い商品です。

安ければ、と残念です。

 

 

 

 

次。 

ton96o.hatenablog.com

こちらで書いた商品の話です。

「あい・パワーファンド」という投資信託です。

投資対象は先進国外国為替証拠金取引です。先進国通貨の取引から裁定取引をもって利益を得ます。具体的には、インターバンク市場において、ちょうどいい価格で売りと買い双方の注文を持ち、高い値段の注文に売りをぶつけやすい値段の注文に買いをぶつけます。

こちらの基準価額の値動きは

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こちらの通り。

最近の経済は米国株がけん引していますが、その前から利益を出してくれています。

こちらの開始時期が2019/04/23です。
まだ、日も浅く、相関係数を出すには時期尚早かとは思われますが、商品の性質上、ドル高だろうが、ポンド安であろうが、インターバンク市場で裁定取引さえできれば利益を上げられるファンドです。

分散先としては面白いように思えます。

ただ、やっぱり買えとは言えません。

上記過去記事で書いた通り、高いからです。

信託報酬4.125%、信託財産留保額1%はかなり強気な設定です。

逆に言えば、毎日1円基準価額が減っていく(10000×0.04125=412.5=年間の信託報酬≒一年=365.25日)にもかかわらず、さらには成功報酬があるにもかかわらずよくぞ10036円まで上げたなぁと思います。

手数料が高くてもリターンがもっと高ければいいんです。

1.5か月で0.36%なので、12か月だと2.88%が期待されます。

信託財産留保額1%を鑑みて、年利1.88%。。。

うーん。

分散先としてはアリで仕組みが非常に興味をひくものなのですが、今のところおいしいものではなさそうです。

安ければ、と残念です。

 

 

 

最後。

金です。

ETFでも買えますし、投資信託でも買えます。

「有事の金」という言葉がありまして、金融市場全体がまずい時、戦争などが起こりうるときは投資家の流入先となります。

株式と債券と金への投資、これで分散が成立するように思えます。

 

また、 

過去記事にも書きましたが 

ton96o.hatenablog.com

デジタルゴールドと言われるBTCは、現状安全資産ではなく投資対象、というのが私の見解です。 

BTCはクジラといわれる、BTCを大量保有している人がいることがネックです。

そのような状況下においては、適切な市場が作りずらいのですね。

BTCのETFが作成されるには相場操縦がネックになっています。相場操縦を無くすには大量保有者の制御が必要なはずです。

制御の仕組みが成立しなければ潜在的な売り圧を抱えたままBTC市場は発展していきます。そうなると、BTCのFIAT建て価格は上がりずらいはずですしPoW通貨なのでマインぐ事業への参入が遅れがちになります。よってセキュリティの観点からネットワーク価値の向上が上がりずらいはずで、一時的に大きく値上がりしたとしてもそれはバブルだと思われます。

(しかしこの予想は、金額もネットワークの開発内容も明示していないので意味がありません)

 

まとめます

取りたいリターンを決める

それに応じたリスクを取るために、良さげな範囲を絞る

・投資対象範囲内ではできるだけ分散する

・実際問題の分散先としては、債券や金が考えられる

 面白い銘柄もあるにはあるが、資産の値動きにおける逆相関を狙うより、既存の枯れた銘柄をポートフォリオに組み込む方が期待リターンが高そう。

となります。

 

ではでは。

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