先日、ある方と昔話に花が咲きました。
昔はこうだったよね、的な。
同年代の方だったので話も合い、楽しい時間を過ごしました。
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特に話題になったのが電話の進歩です。
昔のダイヤル式の黒電話(ジーコジーコする奴)がプッシュホン(今普通にあるボタン式)になり、コードレスになり
(このあたり、実は当時の私は物心がついていないせいで変化自体をそれとして認識していません。変化を変化として認識するためには普通がどういうものかを知っておく必要があるのですね。子供は圧倒的に経験値が足りないので、ものすごい進歩があっても「そういうものだ」と思ってしまう)
PHSができ、携帯電話が普通になり、個人が一回戦持つのが当たり前になり、通信速度が大幅に改善し、スマホが登場し。
今は5Gを超えて6Gをにらむ時代ですか。
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で、ですね。その方がおっしゃったのです。
「ドラえもんの便利道具が現実になりつつあるよねー」と
「俺は覚えてるんだけど、今でいうスマートウォッチ、あれもドラえもんで描写されてたんだよ」
「ドラえもんはすごいね。未来予知なんじゃないか?」
私がそれに対して申し上げたのは
「逆かもしれませんね」
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人って、まったくの新しい概念を耳にすると、評価(良いと認める意味ではなく、良いか悪いかを判断する意味)しずらいと思うんです。
うーん、と、うなっちゃって、考えて答えが出るわけでもないのに考えてしまう。
答えが出るとすれば、判断しずらい、という答えでしょう。
でも、たたき台・プロトタイプがあると話は違います。
「こんなものを作ろうとしてます」というものが、絵でも実物でも、あれば一気にイメージを伝えやすくなります。
マーケティングの世界でペルソナという用語があります。
商品を使う典型的な人物が、当該商品を使用することで日々の生活にどのように活用するのかをストーリー仕立てで分かりやすくするのですね。
スープストックさんの事例が有名です。
ペルソナもイメージを伝えるものとしては、たたき台の一種になるだろうと思います。
ドラえもんで新しい概念を漫画にした事は、作者の豊富なアイデアとそれを絵に漫画にすることでビジネスにした素晴らしい才能の発露だと思います。
一方で、ドラえもんを見て「これ、あったらいいね、できればいいな」と思った人は商品を開発するとき(もちろん一人では何もかもをできませんから)「俺が作ろうとしてるのはドラえもんに出てきたアレだよ」なんて感じでイメージを伝えていると思います。
となると、どうしても、ドラえもんに寄ったものができると思うんです。
だから、ドラえもんが予言の書になってしまうんじゃないかと。
ドラえもんが未来を予知した漫画だというのではなく、それ自体がイメージを伝える素晴らしい手段であったために、実際の完成品がそちらに寄ったと思うのですね。
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新奇性の高いアイデアを他人に伝えるのは難易度が相対的に高いです。
なので、適切な道具を選ぶ必要があります。
実際に完成品に近いもので作る必要はなく、それを伝えられればいい。
漫画はその点、新奇性の高いアイデアを他人に伝える手段として非常に優秀です。
(ブロックチェーンなんかも漫画やドラマにするとだいぶ理解されやすいんじゃないでしょうか?
以下は小説や文章ですが参考までに
ブロックチェーンが普及した世界を妄想してみる。|yoshinori fukushima|note
)
今後も、こち亀やドラえもんや企業戦士YAMAZAKIが予言の書になる日が来ると思います。
ではでは。
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