期待値の話です。
成功確率80%!
だったら、まぁ、やりますよね。幼稚園生でもたぶんできますよ。
天気予報で降水確率80%だったら傘の心配しますし。
そんな話。
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意思決定をするときに、期待値が使われることがあります。
上手くいく場合、収益100万円 確率27%
可能性が高いケースが実現した場合、収益80万円 確率60%
マズい場合、収益-100万円 確率13%
で、加重平均して、62万円という値が出る、と。
だから、かかる費用と通算してプラスになれば、この案は実行してもいだろうという判断になるんです。
教科書的には。
小学生でもできますよ、4年生くらいなら解けるんじゃないですかね?
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管理会計と同じで、
数字があれば計算なんて中学生でもできます。簡単なものです、期待値なんて。
しかし、現実はそうはいきません。実務的には数字って作れるんです。
・予想収益の根拠は?
・確率が一桁台まで出ているけれどその根拠は?
実際に、答えられない場合を散見するのですね。
こういう場合もあります。
賛成の意思決定が欲しくて、承認が欲しくて、数字を作るんです。
また、ポイントを押さえられていない場合があります。
具体的には可能性がひどく小さい場合を判断材料に入れてしまうんです。
隕石が振ってきてそれに当たる確率は0ではないけれどおそらく無視していいはずです。
可能性は著しく低く、損害は果てしなく大きい。
まさに杞憂なのですね。
5%を基準に判断材料にするか否かを決めるとよさそうです。
この5%なのですが、肌感覚としてしっくりこないと思われます。
義務教育や高校のクラス、3~40人として、クラスに一人はこういう人がいるよね。
これが5%の感覚というとわかるかもしれません。
大多数になりえないけれど、こういう場合どう扱うべきかをあらかじめ準備しておいた方がいい存在。それが5%。
別の5%もあります。
それは、担当者が分析作業に熱中する、もしくは、ミスを指摘されたくなくて過剰に没頭してしまう状態を回避する時間です。
全体作業のうちの、5%の時間がそれにあたると思います。
大体でいい・適当でいい・どうでもいいとは全く言いませんが、ある程度のところでその組織における精度は情報共有しておくべきです。
時間的な締め切りを設け、調査精度をどの程度にするべきか。荒く方針を決めた後上司のチェックを入れてから、実際に時間を使う調査に係る等。
こちらにかける時間はおそらく5%程度ですが、非常に重要な5%です。
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というわけで、
・期待値自体の計算は簡単だけれど、その数字の根拠にはこだわったほうがいい
・無視してもいい部分を調査しない・考慮するが意思決定から除外する
・どういう判断材料を調査するのかという方針決めを重要視する
というのが大事かなぁと思おいます。
そんなの当たり前じゃないですか?って?
当たり前じゃないらしいですよ。知らんけど。
もしくは、
頭でわかっていても、できないっぽいですよ。知らんけど。
ではでは
?