今回もクラウドクレジットさん(以下CC社)の話です
「カメルーンファンドを持っていないから関係ない」と仰る方はいると思います。
確かに表面上はそれで流すことなのかもしれません。
が、私はそうは思いません。
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以下、私見であり他人様を説得しようとは思っていません。
ただ、私の筆力の問題もありますが「こういう意見もあるんだな」という理解くらいはしていただければ嬉しいです。
逆に、誰であろうと私がどういう感想を持とうがそれはどうこうされる謂われはありません。
また、私は謙譲の意味を込めて我々の立場を「利用者」と書いていますが、貸し手・投資家のことです。
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先日の記事
を包括的にまとめると
・カメルーンファンドという大きなくくりでトラブルが起こった。
・疑惑から確信に至るまで三か月程度かかっている。
・利用者への説明は間違ってはいないが、2020/03/11に連絡された情報は今まで投資家が知らない事であった。
・上記記事内で、私しか知らないであろう事を書いている。それ自体は他の利用者に即関係ある事ではないが、重要なのは、まだ利用者全員には知らされていない情報があるという事。CC社は利用者がもつ情報に対して公平性を意識しておらず、ギリギリ守られている公平性は、情報の公開によってではなく秘匿によって実現しているという事。
(情報の公平性を実現できていない。できているとするならそれは「利用者全員が知っている」のではなく「利用者全員が知らない」という状況)
こんな感じです。
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私はこれらから分かる確かなことは
1)CC社は、嘘はつかないかもしれないが情報を隠す、という実績ができた。
2)CC社は、どうやらカメルーンファンドの現地元締めオバンバ社にカモにされたようだ。約1.5億円の回収をするのに約1.9億円かかったとされる。回収活動で利益を上げられている。
3)2020/03/11まで利用者にひた隠しにしてきた明らかに納得できない2)の件を連絡せざるを得ないということは、2019/09に疑惑が持ち上がって2020/03/11に投資家全員が知ることになるこの半年間でトラブルを解消できなかったという事。
CC社自体の交渉力やそもそものオバンバ社との契約で不備があったと考えられる。
つまり、CC社自身の「案件創出力」「モニタリング」「回収力」一連における力不足が露呈されたと考えられる。
4)CC社と資本会計にあるYJキャピタルさんとのキャンペーン
お知らせ|クラウドクレジット
PAYPAYのキャンペーン終了日が2020/03/10。利用者に対する連絡は明らかにキャンペーンの終了をもって行われたものと考えられる。
会社の事業なんて様々な利害関係者の意図を汲んで優先順位をつけて行われるもの、だから今回は株主の意向を優先したと考えるのは、少なくとも私は反対しない。
むしろそうした狡猾さがある位が金融業者としては頼もしい。
しかし、その狡猾さはオバンバ社との交渉に歯が立つレベルであったのか?というと大きな疑問が残る。
つまり、CC社は狡猾ではあるがそれは個人利用者を突き放す程度のものであり、同じく法人である借り手もしくは借り手の統括者(オリジネーター)相手だと役に立たないレベルなのだと推察される。
こんなところでしょう。
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今回の件は「一種類のファンドがトラブルにあった」のではなく「CC社という事業者の実力・本音が露呈した」とみるのが正しいように感じます。
だから、
「俺はカメルーンに入れてないから関係ないね」ではなく
「CC社を利用し投資をしているから、俺のファンドもいつトラブルに巻き込まれるかわからない」という受け止め方の方が私の感覚に近いのです。
「円高だからCC社のファンドに投資するベストなタイミングだ」というのもそれなりに説得力を持ちます、CC社のファンドは今のところ終了時に円に強制転換されるからです。
ただ以下の点で私はとてもお勧めできません
・CC社商品の本質はハイイールド債(ジャンク債)であり、不況時に最も金が引き上げられやすいものである。
・コロナ不況の現状、他のハイイールド債から資金が逃げている実績がある。
「堕天使」債のETFに巨額資金 リスクオン強まる :日本経済新聞
からの
マネー、米低格付け債ETFから大規模流出 原油安で拍車も :日本経済新聞
CC社の商品だけが影響なしということはあり得ないと考えられる。
・CC社の事業者リスク、今まで私は「良い」ではなく「未確認ながらも良い寄りの未確認」であったが、今回の件で「悪いのでは?」と私の意見は変化しています。
投資は自己責任で行うものであって、私は人を変えようとも説得しようとも、それらができるとも思っていません。
ただ、外貨への投資は他でもできるかな?と思います。
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以下、先日行ったツイートです。ご笑覧ください。
情報の非対称性を利用して、回収作業の状況報告を怠った事業者がいるんですが?
— ton (@ton960) 2020年3月11日
その事業者を利用する日本人は金融弱者なので救ってください。
あなたの1万円投資が救う 途上国の金融弱者:日本経済新聞 https://t.co/7YRkq08EKT
投資家の平等性と透明性を欠いた回収状況の連絡しか行わず、回収能力と事業者選定能力及び透明な運用への疑問という事業者リスクが顕在化した事業者がいるんですが、そちらはどうお考えか?https://t.co/7YRkq08EKT
— ton (@ton960) 2020年3月12日
「クラウドクレジットが特に重視をしているリスクマネジメント、アカウンタビリティについて」
— ton (@ton960) 2020年3月12日
リスクマネジメントとアカウンタビリティ、やってることと書いてることが違っているようですが?
» クラウドクレジットの社長が考える ソーシャルレンディング事業者の見分け方 https://t.co/n5HZffpMbt
記事によると、カメルーンファンド関連でお詫びに回ったそうですが本当ですか?
— ton (@ton960) 2020年3月12日
本当であれば特定利用者のみを優遇していることになりませんか?それは投資家を平等に扱っていないことにならないのでしょうか?
嘘なのであれば記事に抗議すべきではありませんか? https://t.co/HwkOLW08JQ
こちら、CC社のツイートに直にリツイートしてみたのですが、今のところ反応はないようです。CC社の問いに答えないという企業体質が良く出ていると思います。
そこでもそうですか?
そうですか。
横から失礼します。
— ton (@ton960) 2020年3月12日
>法人でも個人でも、利回りは同じとなります。
クラウドクレジット社の一利用者の身から上記主張を確認できる方法はありますか?
こちら、あるブロガーの方が、先日発表されたCC社の法人の資産運用について書いた記事で「法人と個人は利率が同じなのか?(法人が優遇されてない?)」という記事をかいたようなのです。
そのブロガーの方はCFOの返信を信じたようなのですが・・・・。
少なくとも私は信じられません、なので上記ツイートに至りました。
直接の返信という形でツイートしてみたのですが、2020/03/13 12時現在、いまだに返信はありません。
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以上のように、私は今回のカメルーンファンドのトラブルは、今までグレーだったCC社の事業者リスクの程度がわかったインシデントだと捉えています。
単なるファンドの事故ではないのです。
「CC社の商品は多少のデフォルトは覚悟のうえで分散させて購入するのが正しい」
仰る通りです。実際私も分散させており、ダッシュボードで警告やリコメンドが出ることはありません。
損益の問題でもありません。(今のところ私は利益が出ているようです)
回収活動の力不足だけなら、まだ、かわいげがあります。
特にマズいのが利用者への適時的確な連絡を怠った事と、一部利用者にだけ情報が回っているのだろうな、という推測をさせる行動をしたこと。
まだ、隠している事・公表していないことはあるように思います。
そしてその狡猾さが、海外との交渉には生かせないレベルだと私は考えているのは、前述したとおりです。
これらを踏まえて投資されることを、私はお勧めします。
金融商品は他にいくらでもあります。
ではでは
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