かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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PBR1倍の対応策

これを書いている2023/05/27現在、日経平均が上げ基調です。ウン年ぶりの高値、なんて言われています。
相対的な割安感やバフェットさんの発言によるところが大きいようですが、個人的には円安ドル高なども寄与していると考えられます。

そのような要因の中で、一般にその一つに挙げられるのが今回のテーマである「PBR1倍問題への対処」です。

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まず、PBRとは。
ご存じの方も多いと思いますが、確認をします。
株価時価総額を純資産(資産ー負債)で割ったものです。
通常、株価はその会社の所有権の価値なので、普通は会社の成長を見込んで1を超えるはずです。PBRが1未満というのは異常事態なのですね。中には、株価時価総額がその会社が保有している現預金を下回る(=株式をすべて取得すれば(理論上)それ以上の現金を手にできる)という会社すらあります。

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その背景と対処法には以下のツイートで書きました。

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が、「リンク先に飛んで読め」というのもどうかと思われますので、改めてこちらに私の考えをまとめておきたいと思います。


PBR1倍問題を解決するにはIRが必要
・なぜなら、そもそも企業調査の対象にすら選ばれず、それゆえに買われず株価が低迷したという所が多いと考えられるから。
・「調査対象に選ばれないなんてことがあるのか?」という反論を頂くかもしれない。しかしそれはあり得る、と考える。株式投資においてはキャピタルゲインインカムゲインを享受できなければ意味がない。キャピタルゲインを狙うには自分が買った後に誰かが買わなければ意味がない。配当が少ないのでは意味がない。さらに、それらは相対的なもの。
・なので、より人気があり今後の株価上昇が見込まれ配当金を受け取れる会社が調査対象になるはず。
・「美人投票」の観点から考えると、不人気な企業は不人気になるだけの理由があると思われがち。なので敬遠されるという理屈もある。
自社株買いと配当金の増加はIRの具体策として(少なくとも短期的には)効果的。
・なぜなら「分かりやすい」から
・自社株買いによる既存株式の価値上昇の理屈も、配当金による投資家が得する理屈も、「分かりやすい」。少なくとも当該企業の事業を理解し、将来何を目指しており、何に投資をし、その成功確率とそこから導かれる期待値がどれくらいなのかを考えるより。
・一方で、自社株買いは当該企業が「他に良い投資先が見つからない。」とギブアップしていることも示唆する。他に企業価値を上げられる投資先があるならそちらに投資(事業買収や設備投資)をして間接的に株主に利益還元すべきだが、それらが不透明もしくは「見当たらない」事を意味するから。
・また、配当金の絶対値や配当性向等の上昇は、投資家からすれば一種の「利確」である。これは投資信託で例えるなら配当金がでるファンドに例えられる。ファンド内で再投資してくれれば投資家は余計な税金を払う事はない。資産形成を目指す途上の人にとっては「嬉しくなくはない」、もろ手を挙げて賛成は出来かねるはず(FIREや年金の足しにしようとしている人には朗報とも言える)

・よって、本来であれば資金が滞留しないように遊ばないように企業内で再投資が行われ、株主(投資家)がそれを理解し時にはコミュニケーションを図ってより良い方向を目指す、という状況がベストだと思われる。

 

ではでは。

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