身も蓋もありませんが、状況に依ります。
が、それを言ってしまうと何も言っていないのと同じでして。
今回はもう少し考えていきたいと思います。
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昔から日本は起業がしづらい国とされており、今では大分改善され国策としても進められているように見受けられます。
私が大学生の頃は「20代のうちにスキルを身につけ、起業」というのが意識が高い人間のマイルストーンでした。
今の大学生だと「大学生のうちに何ができるか」ですよね？
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そんな中、起業しづらい要因の一つに「資金がない」という事が挙げられます。
千個に投資して三つ上手くいくか、そんなところに資金を投じる好事家は今でも少数でしょう。
それでも、かつてよりは資金調達しやすくなったはずで、それは先駆者が「大企業になる可能性」を示してくれたことや、ITビジネス・ネットビジネスで初期投資が比較的少額からでも可能、という業態から起業が進んだという時代の流れもあるでしょう。
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さて、広告のコピーライトや不動産でよく使われるように、スタートアップでもセンミツという言葉は使われています。実際の数字としての精度は知りませんが、白髪三千丈よろしく、成功確率が低いのですね。
だから必然的に「失敗した人をどう扱うか」という問題が出てきます。
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心優しい人や、そう思われたい人はこう言うでしょう「失敗した人も何かを学んだはずだから、再起のチャンスを上げても良いのではないか？」
それがその通りであれば、そうだと思います。
ですが実際は、そうとも思えない事はことのほか多いのですよね。
・ビルゲイツの真似をしたのでしょうか、できるかどうかわからない事に「できる」と言い後から考えるというタイプの人。非常に迷惑です。あこがれるのは勝手なのですが。ビルゲイツさんがそれで成功したのは結果を出せたからであって、できなかった時にそれ相応の責任を取る事は当然です。
・責任を取る事が逃げるタイプの人。サラリーマンでもいますね。仕事が行き詰っていて結局転職先を決めておいて「責任を取って辞めます」という人。その後始末は別の人がやるわけでして、辞めてもその人は何も痛くないのですね。責任を取った風のポーズです。悲劇の人に思われたいのかもしれないし、自分でそう信じて自己憐憫に浸っているのかもしれません。控えめに言って自慰行為です。責任を取るなら後始末をして、それから辞めてください。
・何度も顧客を裏切る・誤魔化す人。舐め切ってますよね。そういう人の根性がなおるとは思いませんが、社会で生きている間はせめて隠していただきたい。
社会全体の事を考えると、この手の人にやり直す機会を与えるのが本当にいい事なのか、疑わしい所です。
先に挙げた「心優しい人」や「そう思われたい人」は、再度の間違いを起こした場合に責任を取るのでしょうか？取りませんよね？責任を取れるのでしょうか？取れませんよね？
相手が何者かに関わらず「再起のチャンスを」という人は、優しいのではなく、とことん無責任だと思うのです。
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失敗した人に不寛容な社会は衰退を招きます。新しい挑戦が抑圧されるからです。
「こうすると爆発的に社会が良くなるかもしれない、けれど失敗確率が90％以上だ」
不寛容な社会はその可能性を潰します。
だから私は不寛容な社会には反対です。
一方で、どんな人であろうと、失敗した人全員に手を差し伸べることが正しい事だとは思いません。それを語っていいのはサポートするだけの資金力と責任を取る力がある人ですし、何もない人がそれを言っても「いい人に見られたいんだなぁ」と思うのです。
功績が実績なのであれば、失敗もまた実績です。同じ失敗を何度も繰り返すようならもちろん、とんでもない事をした人にはそれ相応に説明責任があると考えます。
「この人は失敗をした人だからついて行ってはいけない」とは言いません。
しかし、それを誤魔化しているのであれば、説明責任と情報の非対称性の観点から反対します。社会全体で見て、今後のリスクマネーがスタートアップにも供給される道筋が少しでも太くなるようにするには、それらを明らかにすることが必要だからです。それこそが健全なお金の流れにつながると考えるのです。
強い表現になりますが率直に言って「成功失敗共に、どういう事をしてきたのかを詳細に語れない・語らない」のであればそれはスタートアップの経営者ではなく、詐欺師のそれとマインドセットが同じです。
詐欺師も良くやるでしょう？北海道で派手にやってバレたら沖縄で名前を変えて、と。
ではでは。
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