かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

BTCの価格について

ton96o.hatenablog.com

こちらで、5/11時点、

将来、BTCが安全資産と呼ばれる日も来るのかもしれません。

と書きました。

 

BTCのデジタルゴールドという枚数は増えない(セルフGOXを勘案すればむしろ減る投資資産としてのHODLを勘案すれば流通量はさらに減る)性質と、今までの歴史的なBTCへの資金流入を踏まえての今後の話です。

最近、BTCの安全資産化がなされるかもしれないという論調を目にするようになりました。

その主張は私が先駆者であるとか、そういうことを言いたいわけではなく、現状でBTC=安全資産というのは無理があると思われるので、一つ一つ考えていきたいと思います。

 

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まず、お伝えしたいのがこちらです。

未読の方はぜひご覧いただきたく、紹介します。

 

ツイッターで私のコメントとした部分は、LNを中心とするごく微量のマイクロペイメントの分野です。

それは1円やそこらの話ではなく、0.1円だとか、1サトシだとか極々小さな値です。

具体例として挙げられるのが、音楽・動画配信を秒単位で課金するだとか、そんなイメージをして頂ければと思います。

(個人的には、サビの部分など一曲がすべて同じ価値だとは思わないので、人気度合いに応じた課金になると思われますし、その値付けは自動化されるはずです)

 

おそらくレポートでいえば、マイクロペイメント部分は「将来への期待」に入る部分だと思われます。

私はこの将来への期待部分を軽視できないと考えます。

全く新しい分野での決済が行われ、新しいお金の動きが生まれるからです。

ちりも積もれば山になる、という言葉通り、マイクロペイメントでの決済は無視できない量になるように思えます。

 

一方で、上記具体例を思い浮かべていただければお分かりいただけると思います。

今までの無駄を省く仕組みにもなるはずです。

今までは、聞きたい曲を聴くためにCD(?)を買えば、別の曲もついてくる。

これからは、聞きたい曲の聞きたい部分だけを聞くために、その部分を聞いた分だけ料金を支払うという構図になるからです。

 

そう考えると、流通量は増えるとも減るとも思われ、おそらく両方だからネット(差分・正味)でどれだけの増減があるのかという予測不可能な部分を予測しなければファンダメンタル分析ができません。

「将来への期待」として、その他に分類したのはそのような事情があるのだと思われます。

 

で、ですね。

今のところそのような実用性がなく、さらには、国際送金の手段としてもそこまで使われていないBTCが現状の価格(90万円弱)を維持できている理由は、その「将来への期待」が大きいように思われます。

 

それが正しいのであれば

安全資産として投資資金がBTCに逃げ込んでいる

のではなく

有望な投資先としてのBTCに投資資金が流入している

とみるのが正しいようです。

 

まーね。普通債券に流しますよ。

 

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BTCの資産区分について書きました。

次はマイニングとの兼ね合いについて書きます。

 

PoW通貨ではマイニングによるハッシュパワーがセキュリティとしての役割を果たします。 

(実際は50%を超えなくても攻撃ができる場合があるようですが)51%攻撃の絡みによるものです。

端的に言えば、現状使用されているハッシュパワー総量に対する攻撃を仕掛けるだけのハッシュパワーを得るだけの時価総額を、そのPoW通貨は維持できるというものです。

お金の流れがきっちりと管理されることが大事なので(というか、ほぼ全てなので)時価総額とハッシュパワーの量を見定めて、セキュリティをその通貨の価値として含めることはできると思うのですね。

 

一方で、マイニングからファンダメンタル分析をすることに問題もあります。

ハッシュパワーの流動性が低いからです。

具体的には、マイニングをそれなりに割が合うように行うには、現状、工場のような設備を整える必要があり、その設備投資を行うには意思決定から実行まで時間がかかります。さらには逆に、撤退時にも相応のタイムラグと撤退時の費用がかかります。

(なので、すでに工場を稼働し、価格やディフィカルティをみつつハッシュパワーを提供するという場合は固定費だけを注意するだけでよい話ではあります。)

 

現状の事業としてのマイニングは、

稼働しているときに割に合うだけではなく

初期投資を支払うだけの損益分岐点を超えるだけでもなく

初期投資と撤退時の費用を固定費としたうえでの損益分岐点を超える収益を上げなければならないという、なかなか、意思決定をしずらいビジネスのようです。

 

それなりに影響力があるハッシュパワーでマイニングを行うにはタイムラグが発生することがお分かりいただけたかと思います。

 

2017年の上昇相場では、とりあえず工場を作って稼働させれば成功できそうな雰囲気があったようです。しかし、2018年でマイニング事業はその多くが撤退を余儀なくされています。

フグを最初に食べた人間は偉くもなんともなく一人目が死んで、それでも食べようと思った二人目の人間が「度胸があるな」と思われるのと同様

マイニングに関しても、2018年を経たうえで再度マイニング工場を建設するという人はなかなか根性がありそうです。

普通はなかなかできません。ほかにも投資するべきところはたくさんあると思います。

これが何を意味するのかというと、2019年の段階では時価総額だけが先行して伸びていく可能性を示唆しています。

これは純粋に、有限資産は買えば価格は上がる、という根本的な話です。

 

という事は、ハッシュパワーの観点からのファンダメンタル分析は下限を指し示すことになりそうです。

 

JPモルガン「ビットコイン(BTC)は本源的価値を超えて取引されている」|仮想通貨ニュースと速報-コイン東京(cointokyo)

こちらでJPMさんは

JPモルガンは、ビットコイン(BTC)をコモディティとして扱い、推定ハッシュ(計算能力)、電気代、ハードウェアのエネルギー効率などを使って「製造原価」を算出しています。同社の試算によると、BTCは現在、損益分岐点の2倍の価格で取引されています

マイニングの観点からファンダメンタル分析を行っています。

ハードウェアのエネルギー効率が入っている点はさすがだと思いますが、人件費や交換部品の価格などが入っていません。

「費用が掛かったから価値がある」とは思いませんが、上記分が含まれないため費用も少なめなように思います。

(一方で、現状のネットワークとしての価値からかんがみても、現状の価格(90万円弱)が高いという結論に私は賛同します)

 

自分でも軽く試算してみます。 

Bitcoin 価格、チャート、時価総額およびその他の指標 | CoinMarketCap

こちらから

¥872,637 JPY

時価総額 ¥15,464,031,485,184 JPY 

だそうです。

15.5兆円ですか。すごい。

ハッシュパワーは

Hash Rate - Blockchain

こちらから

50,000,000TH/s

だそうです。FIAT(法定通貨)に直したいなぁ

Cost of a 51% Attack and Security of Bitcoin, Monero, Litecoin and other Cryptocurrencies - freedomnode.com

こちらから(2017/08/01の記事だという事に留意しつつ)

6 157 000 TH/s

なので現状は当時の8倍以上と考えてよいでしょう。

ASICの機械や値段の調査は労力の問題で省略させていただきます。

当時として

$1 006 247 000.

かかるので、現状では約$8 006 247 000かかるという事になります。

80.1億ドルですね。

攻撃費用を保守的に出すため、一ドル110円として8811億円となります。

時価総額が15.5兆円のところ、攻撃をするのに必要な金額は8811億円。

 

いかがでしょう。

攻撃費用を大目に見積もっても現状の価格は高いようです。

 

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テクニカルのことを書いてある記事を数記事読むと、これからはレンジ相場(特定の価格帯で上下を繰り返す)になるとも下げるとも書いてありました。

 

今後のマイニング動向によって、レンジ相場になるか、大きな下げが来るかは変わるように思えます。

マイニングのハッシュレートが、テクニカル観点からの下値に比べ信頼性が大きい下限になるからです。

 

現実的に見れば、現状の価格を見てマイニング事業に参入する事業者はいなさそうです。

私が数分で計算した値などはとっくに出しているでしょうし、JPMの記事からもマイニングの見地からすると現状のBTC価格は高いからです。

より現実的な価格帯を算出して、それに見合う分だけのハッシュパワーを提供することで割に合うなら参入は考えられますが。どんなもんでしょう。

確か半減期が来年あたり。LNでマイクロペイメントが実現されるとすれば、BTCの流通量に比してマイナーが得られる枚数量は少ないように思えます。

 

LNも他のものも、結局は微量な同種の取引を一つにまとめるという手続きです。

(AがBに1送ったという取引を100回。それをAがBに100送ったとまとめる)

BTCの対FIAT価格が上がらないとマイニングは割に合いません。

にもかかわらず、マイナーのビジネスモデルが得られた仮想通貨を即時売却してFIATを得るという形式なのであれば、常に売り圧力がかかるからです。

 

価格が上がらないと怖くてマイニング事業に参入できない。

マイニング業者が入りすぎてもディフィカルティが上がるだけなので割に合わない。

マイニング業者が参入しないとハッシュパワーが低く安定してしまうので、価格の上昇は怖い。攻撃に対するセキュリティが不足しているため必然的にファンダメンタル観点から当該PoW通貨ネットワークの価値は下がる。

当然、価格が先導して上がっていたとしても、ハッシュレートが付いてこなければ、価格は落ち着くところに落ち着く。

最初に戻って繰り返し。

 

どういう順序で進んでいくかは、考えるだけでこんがらがってきます。

BTCの価格とマイナーの参入(=ハッシュパワーの増加)は互いに支えあう補完関係になっていると思いますが、その流動性の違いからBTC価格が高くなってそれに見合うハッシュパワーが流入してくるという見方でよさそうです。

最終的にマイナーが手にするのは承認するブロックの送金料になるので、利用者の送金料に対する意識変化も必要になるかもしれません。

マイニングは、FIATを仮想通貨に換えるという点では、取引所においてFIATで仮想通貨を買うのと違いがないという認識です。むしろその役割は、セキュリティを担い、設備投資という先行投資リスクを負う分大きい。

であれば、マイナーには何らかの追加インセンティブが必要なのかもしれません。

この辺りがクリプトエコノミクスになるようです。  

ton96o.hatenablog.com

 

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現状は、BTCネットワーク自体の開発も、マイニングとの兼ね合いも微妙な時期だと思います。

もし、これからBTCを購入しようとしているのであれば、再考した方がいいかもしれません。

資金を追加するのであれば、安全資産に逃がしているのではなく投資をしているという考えは持っていた方がいいかもしれません。

 

ではでは。

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