かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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デジタルツインに関する雑感

デジタルツインに関してのニュースは、受け身で流れてくるほど多くないのでちょっと目新しいのでポストしました。

デジタルツインは、現実空間のデータを取り込みデジタル上でそれをシミュレートして実際の操作をデジタル上で行えるようにする技術だと私は理解しています。

上記ポストは

と、思考が流れていきます。「自動車教習所を家庭でできないか?」から、「テレビゲームで自動車を操作する事ができれば実際の自動車を運転できるようになるのであれば、むしろ実際の自動車の操作をテレビゲームのコントローラーに寄せていく発想もありじゃないか?」という話です。

こちらは小説のネタバレを含みます。

リングというホラー小説がありまして、それがテレビで一躍注目を集め、映画やドラマとして人気を博しました。「貞子」というと多くの人がご存じではないでしょうか?

リングの世界では不条理なルールが成立してしまっているのですが、「リング」→「らせん」→「ループ」と進むにつれ、そのルールができた背景が説明されていきます。
リングの世界で成立したルールは、実はデジタルでのシミュレーションで成立したルールであり、それが現実に影響を及ぼしていた、という話なのですね。

正にデジタルツインだと私は考えます。

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いくらでも失敗できるし低コストでシミュレートできるデジタル環境で、新しい真理に到達し、それを現実世界に適用することがデジタルツインの究極目標であるなら、その一歩手前は何でしょう?

おそらく、原子力発電所の計画や戦争や事故の影響など、失敗できない(失敗することが高コスト)プロジェクトの実行や、現実世界で起こすことが倫理的に許されないようなシミュレーションがその対象になるでしょう。

一方で、それらの結果を「使える」データにするためには、膨大なデータを事前に収集しなければなりませんし、その膨大なデータから派生するさらに膨大なデータを演算しなければならないはずです。

そこに至るまでは、まだまだ先は遠そうです。

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では、もっと手近な例で何かないでしょうか?

先述の運転免許シミュレーターなんてそこそこいい線いってると思うのですが。(実際飛行機のシミュレーターなんてありますし)

新居や引っ越しに伴う家具の配置なんてどうでしょう?どの家具をどこに配置すればどういう住み心地になりそうか?(AR・VRと組み合わせて)というシミュレートから、どういう順番で搬入すればいいか、さらには、修理する時にどういう手順で動線を確保できるか?退去する時は?など、便利です。

実際、工場の設備配置にもデジタルツインは活用されているそうです。

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さらには創薬の分野がアツいでしょう。

創薬においてAIが使われている、という話は多くの方が聞いた事尾があるかもしれません。高分子の薬の種類は膨大で、そこからアタリをつけるためにAIは利用されています。

さらにそこからデジタルツインを用いて、探索自体にも貢献し、作用・副作用をシミュレートし、有望なものに目星をつける、という使われ方をしているようです。

もちろんシミュレートが100%完ぺきではありませんので、実際に試験しなければなりません。ただ、手当たり次第にやるのではなく、有望な分野に絞ることができる点でかなり有効なようです。

 

ではでは

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