AI周りの仕組みとして何が必要か?
最後に人間に残される役割は何か?
という事を、いつも通りつらつらと書いていきます。
理想のAI環境ってどんなんだろう?というポストを今朝がたにしたのだけれどhttps://t.co/o7GHt93oV8
— ton (@ton960) 2024年6月7日
こちらの引用元は、別途、引用します
引用は置いておいて、続きを張っていきます
それの第一歩がこちらなのだと考えますhttps://t.co/9mb4E2jIby
— ton (@ton960) 2024年6月7日
全部のデータセットを秘匿してしまうのはもちろん現実的ではないので、お試しだの、使ってくれた人のクレジットからたどっていくという作業がマーケティング的なものになるのだけれど、そこに仲介者が入ると別のコストが発生するので、初期のグーグル検索アルゴのように簡単に引用参照件数を手掛かりに
— ton (@ton960) 2024年6月7日
するのが一番簡単で単純で、だからこそ強靭な気がします
— ton (@ton960) 2024年6月7日
私は難しい事が分からないし、難しい事になっていて良い事が起こった思い出が無いのです
アーティストが、今まではインスタを使っていたけれど、自分の成果がAIの学習データにされる事を嫌って「Care」(こちらをご覧ください)というSNSに移行しているというニュースに端を発しています。
今までの、レコメンデーションや迷惑メールを自動的に振り分けるようなAIではなく、音楽や絵を自動で作ってくれる「生成AI」が登場したころから、著作権の問題は常に議論されていました。現在自分で成果を出している人たちの答えが、この「SNSの大移動」だと思うのですね。
タダで学習されてたまらん、と。
一方で、例えば作曲家が、自分の楽曲を学習させて新しい曲の一部を作り出したり、インスピレーションを得たりする事は実に合理的です。何の問題もなさそうです。
では、「映画監督が音楽だけどこからか借りたいが伝手がない。生成AIを使おう」とした場合は全てアウトでしょうか?
今でも無料の楽曲を使ってYOUTUBEの動画が作られていますし、伝手があったとしてもギャラを支払って作ってもらうという関係でしょう。映画監督が生成AIを使って音楽を作るにあたって、学習したデータセットの出典を明らかにし、何らかの報酬のやり取りがあれば、学習セット提供者(この場合作曲家)は納得してくれそうです。現在は、その割合や相場がはっきりしないので不安になっていると思うのです。人間にとって一番の恐怖は「怖い事・嫌な事」ではなく「わからない事」なのですね。
現状の「AI絵師による創作」が問題とされている点は、ただの「頂き」になってしまっているからだと思うのです。AI自体は効率化したり新しいものを生み出すきっかけになるただの道具です。包丁は料理をするのに必要ですが、使いようによっては事故も事件も起こします。
先の例のように、作曲家(既にデキる人)が自分のデータセットを元に新しいものを作るきっかけにするのは問題なく、映画監督(こちらも映画に関しては既にデキる人)が自分の能力では補えない部分をAIで補うのはアリだと考えます。役者や音響・照明などのスタッフを雇うのと何も変わらないと考えられますので。但し、そこにはギャラが発生するはずです。
もちろん、今、何かがデキる人でなければAIを触ってはいけないか?というと、そうは思いません。狭い意味では学習データを提供してくれた人に何らかの報酬を支払えればそれでよいですし、広い意味では「広義のAIの仕組み(データが提供され、成果物が生成され、フィードバックが返される)」のどこかに貢献できれば良いと考えます。
なので
「AI絵師による創作」は、対価を自分だけのものとしている点で、ただの「頂き」であり、不道徳であり、広義のAIの仕組みに寄与するものではないので、よろしくない、と、思うのですね。
だから
生成AIの理想的構図は学習データセットのモジュール化で、場合によってはローカルやIPFSに置くなどの選択、いついつまでのデータセットという「区切り」による種別を実現し、そこへのアクセス権付与をもって対価の支払いを行う、という感じでしょうか
— ton (@ton960) 2024年6月6日
という形が落としどころだと考えます
病院や政府系機関など、センシティブデータを扱う場合、AWSやAZUREを使うわけにもいかんでしょう。LINEの事もありますし。
Aさんの成果物をもって学習データとするなら、それにアクセスする事で対価が発生し、その後の成果物から学習データを追跡できる、と
— ton (@ton960) 2024年6月6日
Aさんの成果物、2020年までは好きだったんだよなぁ、なんて場合は、そこを区切りとしてデータセットを作ることができ、Aさんはその区切りをフィードバックとして
さらに発展させたのがこちらです。
お笑い芸人さんでもいらっしゃいますね。「売れるまではズバズバ言っていて面白かったのに、売れてからは守りに入っちゃったよ。前の方がよかったな」なんて方。
どちらが良いとかは人と場合によりけりだと思いますが、選択をできるという自由があっても良いと思われます。
そうすると、Aさんの2020年もののデータセットは、2021年物のデータセットより価格が吊り上がっている、なんて状況も見られるでしょう。
市場の動向によっては、世間に沿った成果物を生み出すために、セピア色のデータセットをあえて使う事で「売れる成果物」を作ることだってできそうです
どういう成果物を発表するかを決めることができる(もちろん、やりたいようにやるのも自由)(大事なのは選択権とその判断材料が生まれる事)
— ton (@ton960) 2024年6月6日
ライカ、無料のiPhone用カメラアプリを突如リリース 同社製カメラの色味や、実際のレンズのボケ味を再現https://t.co/zToWAeIx3i
— ITmedia NEWS (@itmedia_news) 2024年6月7日
古いiPhoneやインスタントカメラを使う事で、「味のある」写真を撮る、なんてことが価値を生む時代です。データセットもバージョン管理して、どこか区切りの良い所でブランチを切る(バージョン管理ツールでその状況を保存してバージョン名をつける事、さらにはその状況を起点として積み上げていくこと。セーブポイントでセーブするような感じ)事ができると良さそうです。
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AIの時代に、人間ができることは何でしょう?
学習データの作成でしょうか?十分に教師データが溜まった時代においては、それ自体をAIが新規に制作しそうです。
私は、「人間社会でAIの責任を取る事」と「AIの成果物から価値を見つける事」だと考えます。
前者は以前からどこかで申し上げている事です。AIはただの機械なので責任はどこかの誰か(人間)がとらねばなりません。この辺りの議論は自動運転の分野が熱いし、いち早く結論が出ると思われます。(保険なども関係してきますから)
後者に関してはイメージしづらいかもしれません。
前述の作曲家の例を思い出してください。ご自分の作曲したものを学習データとして、それを元に新しい曲をAIにより作曲する。いくつか変なところがあるかもしれませんそ、恐らくそのまま使えないでしょうが、多少手直しすれば使えるようになるかもしれませんし、新しい曲が生まれるキッカケを作り出すには十分なツールになると思われます。
AIを使った文章が小説として賞を取ったことがありました。
AIで描かれた絵が賞を取ったこともありました。
前者はおそらく「今話題のAIを活用した小説」という価値があり、後者は「人間では作り出せないイメージの世界」という価値があるのだと思われます。(だから、抽象画においてはAIの精度が上がるにつれて、見る人が見ればわかる凡作が増えるのではないでしょうか)
極端な例を挙げると、「p98yntwlatvn;lw」なんて文字列をAIが出力したとして、それに何らかの価値をつけられるのが人間だという事です。
上記はただ私が適当にタイプした文字列ですが、これが「「チャットGPT1」が一番最初に回答した文字列だ」と言われれば、何か特別な意味を持つでしょう。
そしておそらく、生成AI界隈の中では「p98yntwlatvn;lw」がジャーゴン(仲間内で通じる楽屋ネタ・用語)として使われるかもしれません。
このように、AIそれ自体が価値を生み出すことがありませんが価値を見出すのは人間だと考えます。「いやいや、今でもまともな答えが返ってくるじゃないか、それは価値がある成果物だろう」と思われるかもしれませんが、それは膨大な学習とフィードバックを経た産物(のはず)です。フィードバックを行うのは人間であり、価値基準が存在します。その価値はやはり人間が決めるものなのです。
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AIが一回応答するのに、Google検索数回分の計算力が使われるという話がありました。恐らくそうなのでしょう。
AIを研究している方からすると、人間のエネルギー効率は素晴らしく高いとの事です。食物からカロリーを摂取して脳を動かしてそれなりの回答を出す、その効率が高いのですね。逆にいえばAIは金食い虫でありエネルギーを無駄食いしているとも捉えられます。
よくよく考えれば、AGIと言われるような人間を凌駕する計算力が、人間よりはるかに安く使えること自体、私たちは違和感を覚えるべきなのかもしれません。
どこかに歪みが生じていないのでしょうか?
それは電力かもしれませんし、学習データセットの権利侵害かもしれないわけです。
歪みは意識しないと均されません。
ではでは。
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