2019年春現在の私の考えと認識を書いておきます。
1)投資信託は初心者向きか?
2)アクティブファンドについて
3)毎月分配型について
4)テーマ型について
5)今後について
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1)投資信託は初心者向きか?
こちらですが、私は初心者向きだと考えます。
ざっと見たところ、「株式投資も理解していないのに…」という意見がありました。
色々な見方はあると思いますが、私は次の点で初心者向きだと思うのです。
それは、分散が効いた商品が低価格から購入でき、なおかつ国策に適っている、という点です。
おそらく先の意見は、投資を勉強してこれからも投資に労力を割くことができる投資が好きな人だと思うのです。投資初心者という方の中にも将来そのようになる方はいると思います。
一方で、投資にあまり労力をかけたくないという方もいるはずなのです。
積み立て投資は、時間・投資対象を分散することで、ある程度平均的な成果を期待できる投資方法です。
トレードのような気分の盛り上がりには欠けるかもしれませんが、だからこそ、初心者に向いているように思います。
また、ETFや株式ですとある程度まとまったお金が必要になります。
投資をすることへの敷居が高いのです。
投資信託ですと100円から買える商品も多く、敷居は相当下がります。
確かに、投資という性質上、さらには積み立てNISAの仕組み上のリスクは当然にあります。
https://www.tantonet.jp/qa/3090
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53513?page=3
(下は「(3)値下がりしたら余計な税金を引かれる可能性も」の部分をご覧ください)
しかし、それにも増して、投資しないことがリスクという人にはもちろん、良くわからないけれどちょっとやってみようという人が、小額から始められることは意義があると思います。
私は初心者向きだと思います。
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2)アクティブファンドについて
投資信託の種類は、インデックスファンド(パッシブファンド)とアクティブファンド、そしてそれ以外に分けられます。
それ以外には、金やコモディティへの投資商品を想定していますがある意味インデックスファンドといえるかと思います。
世の中では、インデックスファンドとアクティブファンドの比較で語られることが多いようです。
アクティブファンドは、ファンドが投資対象を積極的に売買したり投資対象を選別してより高いリターンを出そうとする商品です。
インデックスファンドは、ファンドが何らかの基準に対して同じような動きをするように、投資対象を選別し投資する商品です。
アクティブファンドの方が手間がかかっている分、預けておく期間に応じてかかる手数料が相対的に高い事は納得されるでしょう。
なので、一般には、「インデックスファンドを買え。なぜなら手数料が安いしプロであっても勝ち続けることは難しいから。インデックスファンドであれば連動する指標に応じたリターンを得られるぞ」と語られることが多く、私も間違っているとは思いません。
あるアクティブファンドがテレビで取り上げられると一気に資金が流入するなど、私は冷ややかな目で見ています。理由はこちらをご覧ください
アクティブファンドが超えてはいけない規模 | レポート一覧 | SPARX Asset Management
かいつまんで説明します。
アクティブファンドに扱える以上の資金が流入すると予定した金額で投資対象を購入できなくなる。(例えば、毎日10万株の出来高で売買される株式において、100万株のばいばいをするとすれば、売るときには買い板をすべて食い尽くして平均売却高が見込みより低下する。(買いの時はその逆))そのため成績が落ちる。
勢いのある小型株などへの投資を目的としていたら影響は顕著であり、本来は投資すべきではない対象にまで投資をしなくてはいけなくなる。
そうなると出来上がるのは、手数料が高いインデックスファンドである。
なるほど、と。ご理解いただける内容ではないでしょうか?
スパークスさんの記事は非常に参考になります。
アクティブファンドはちょっと、と思っている方もご一読をお勧めします。
これらを踏まえると、テレビなどで注目を集めたアクティブファンドへの投資はやめておくのが無難です。
手数料の問題と、思っていたよりリターンが出ない可能性のほかに、マイナスになった時、噂で買った人たちは一気に売る可能性が高いように見受けられます。
それが起こると、投資信託が売られるからファンドも株式を手放し、さらに基準価額が低下し売りを招く、という負のサイクルが想定されます。
アクティブファンドに関しては最低でも「信託金に限度額があるか?」という点を確認しておくと良いようです。
参考までに(スパークスさんのあるファンド募集停止資料です)
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/pdf/info20180502-01-01.pdf
PDFですので注意してください。
自分が勉強して、これはいけると思うものを買うのは投資の楽しみだと思います。
だから、アクティブファンドだから駄目だというのは、ちょっと言い過ぎかな?と思います。
例えば、ある国への投資をするにあたって、アクティブファンドしかないのであれば(条件を勘案するにしても)アクティブファンドに投資をするしかありませんよね。
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3)毎月分配型について
基本的におすすめしません。
世間でもそうですし、私自身の見解でもおおむねその通りです。
なのでここでは、なぜ毎月分配型がいけないのかという点と、例外について書きます。
なぜ毎月分配型がいけないのか。
それは再投資の効率が悪く、複利を活かしきれないからです。
なぜ効率が悪いのかというと、分配金には税金がかかるからです。
再投資型で100円分配されると、20円くらいが税金として差し引かれ、80円が再投資に回されます。
受取型として毎月のお小遣いとするのであれば、アリなのかもしれません。
しかし、資産形成する段階では向きません。
毎月分配型を買わない例外、つまりは買う場合です。
まず一つは、上記に書いたように、受取型で購入する場合が理屈としては考えられます。あんまりお勧めしません。
後は、投資したい対象に投資をしているファンドが、毎月分配型のものしかない場合です。
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4)テーマ型について
「ドローン」とか「遺伝子」とか。特定のテーマに沿った投資対象に投資をする商品です。
アリかナシかを一般的に言うのであれば、私はナシだと思います。
テーマ型の商品が作られる時点で、市場の期待は織り込み済みであることが想定されます。高値掴みの可能性が高いと思うからです。
ただ、判断が難しいところで。
こういうのは何も言っていないのと同じですが、商品に依るのです。
私自身、少額をテーマ型の投資信託に投資しています。
結構勢いがあるものがありまして、その投資先の株式を調べてみると、まだまだ伸びていきそうな雰囲気でした。業績がいいのです。
テーマ型ができたので注目を集め、さらには投資しやすくなったので資金が集まり、結果として基準価額が上がったという流れではなさそうでした。
テーマ型を選ぶ際には、近い未来のインフラになりそうなものを選ぶと良いと思います。
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5)今後について
インデックスファンドはアクティブファンドに比べて手数料が安いという話をしました。しかし、将来、インデックスファンドであっても手数料が高くなるかもしれないなぁと思うのです。
手数料は大きく三つに分けられます。
・買うときにかかる、購入手数料
・保有中にかかる、信託報酬+α
・売却時にかかる、信託財産留保額
購入手数料は0円のものが多く、ノーロードと呼ばれます。
昔はこの購入手数料で証券会社などは儲けていたようですが、金融庁が積み立てNISAを推進するにあたり、ノーロードが一般的になりました。
楽天証券で投資信託を探すと、全2665件中、購入手数料がかからないものが1353件です。ノーロードはそれなりにメジャーといっていいように思います。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43441600W9A400C1MM8000/
こちらでも、
2018年度は366本と前の年度比で99本(21%)減り、10年ぶりの少なさになった。証券・運用業界で顧客重視の姿勢が強まってきたためだ。次々に新しい投信を出しては顧客に乗り換えさせるのではなく、同じ投信を長期でじっくり保有してもらうビジネスモデルへの転換が進んでいる。
とのことです。
わたしは、顧客重視というのは眉唾だと思っています。
信託報酬+αと、信託財産留保額があるからです。
普通に考えて、購入手数料で儲けていた組織がそこで儲けられないとなれば、別の部分で儲けることを考えますよね?
信託報酬は変更できます。
さらに、信託報酬+αと私が表現している「+α」について説明します。
あるファンドの月次レポートから引用します。
その他の費用・手数料として、お客様の保有期間中、以下の費用等を信託財産からご負担いただきます。
・組入有価証券等の売買の際に発生する売買委託手数料
・信託事務の処理に要する諸費用
・外国での資産の保管等に要する費用
・監査法人等に支払うファンドの監査にかかる費用 等
監査費用は毎日計上され、毎計算期末(「年1回決算型」においては毎計算期間の最初の6ヵ月終了日を含みま
す。)または信託終了のとき、その他の費用等はその都度ファンドから支払われます。
※これらの費用等は、定期的に見直されるものや売買条件等により異なるものがあるため、事前に料率・上限額等を
示すことができません。
こういう費用が掛かります。
実際にいくらかかったのかは、運用報告書で閲覧できます。
上記月次レポートと同じファンドです。
保管費用や監査費用というのは、意識されていない方が多いように見受けられます。
負担してるんです。私たちが。
信託財産留保額に関しては、より、大義名分を押し出しやすいと思われます。
当該投資信託を売却する金額が一時期に集中してしまうと、ファンドの健全な運営に実際問題支障をきたしてしまうからです。
以上から、信託報酬が変わったり、その他費用の特にその他の部分や信託財産留保額が高くなるかもしれないな?と考えています。
アクティブファンドに関するメディアの論調が変わってきたら警戒すべきです。
手数料の高いものに手を出すのが普通であるという世論を作り出そうとしているからです。
インデックスファンドであっても、安売り合戦をしている状況では良いのですが独占状態になると信託報酬を値上げされても文句を言えません。
投資家側からすると、ライバル同士が健全な競争を続けてくれるのがよさそうです。
また
「15日から日経平均株価の構成銘柄のうち、海外売上高比率で選んだ「日経平均内需株50指数(日経内需株50)」と「日経平均外需株50指数(日経外需株50)」の算出・公表を始める」
— ton (@ton960) 2019年4月8日
日経、内需株と外需株で新指数:日本経済新聞 https://t.co/RJLZVyFEXF
[東証市場再編の最終方針決定は今年9月末迄か?]だそうです
— ton (@ton960) 2019年4月8日
東証市場再編の方針発表 ~詳細決定は先送り~ | ピクテ投信投資顧問株式会社 https://t.co/Dn5Ar3QElX
東証の構成が変わり、新たな指標も出てくるようです。
新しいインデックスファンドができるように思います。
ではでは。
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