かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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自動運転が実現した際起こりうるデータのやり取り

自動運転がボチボチと話題になっているように思われます。

それは自動車かもしれませんしドローンかもしれません。
ここでは自動運転モジュールと呼ぶことにします。

今回は、自動運転が実用化された状況において、どういう事が起こりうるか、各論を考えます。

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自動運転エコシステム、データのやり取りが必要になると考えます。

エッジコンピューティングや5G等の高速通信、自動運転モジュールが自動運転を行えるだけの工学的な現実性は大前提として、です。

例えば、自動運転の仕組みで今まで学習していた通りに走ると、がけ崩れで道が通れなくなっていたり、工事現場に出くわすことがあると考えられます。
工事などは事前に周知されるはずなので自動運転のデータとして組み込まれているはずですが、
・届け出が出ていない
・工事を実際に開始する際の予定と実績のずれ(工事開始や終了が、早まった・遅れた)
等が考えられます。

がけ崩れはもちろん事前に把握できません。

ではどうするか。

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自動運転の機構上、カメラなどによって外部環境を把握しているはずです。(より高度な感知装置、例えばサーモグラフィなど、も搭載している未来があるかもしれません。雪国などで見通しの悪い所にいる子供の存在などを感知できます。便利です)
その外部装置によって、がけ崩れや突発的な工事による映像データを保存できるでしょう。それは他の自動運転モジュール全てに対して役に立ちます。その映像データは価値を持つのですね。それに応じて自動運転の進路が最適化し直されるでしょう。

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もっと想像力を拡げ、応用的な事を言ってしまえば
・一台目の自動運転モジュールの情報だけでは信ぴょう性が低いので、二台目・三台目のデータもそれを補強する意味合いで価値を持つ
・データは転用できる。例えば工事が突発的に行われていれば、届け出を無視した規則違反か、何らかの事件が起きている事さえ想定される
・自動運転モジュールに搭載された感知装置の種類によっては、その時間その場所において知覚聴覚嗅覚など、何が起こっていたのかを示す客観的な証拠になりうる。例えば誰かのアリバイを偶然に証明できたり、その逆があったり。深夜の騒音など記録が残る。日本でもテスラ車にいたずらをした人物がテスラ車の機能によって自動録画されていたという事件があった、それと同様
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今回は外部データについての話でしたが、自動運転モジュール内のデータも価値を持ちえます。自動運転モジュールが車であれば、車内での利用者の言動が記録されうる、と。プライバシーの問題もありますが、何らかの事故事件が起きた際、後で利用することで証拠固めが楽になるでしょう。

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当然、ディープフェイクなど、データの偽造には注意を払う必要があります。
その為、上述の通り、

・一台目の自動運転モジュールの情報だけでは信ぴょう性が低いので、二台目・三台目のデータもそれを補強する意味合いで価値を持つ

と書いたのですね。

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このデータのやり取りが行われると、データ取得がそれなりの価値を持つようになってくるはずです。

例えば、工事が終了すれば建設会社の方がその旨をデータセンターに報告し、それを受けて当該道路を進行する自動運転モジュールが、その信ぴょう性を再確認する。
たまたまドライブしていた自動運転モジュールの証拠により、誰かの冤罪が晴れる。

このような未来ではデータはクローズドな所有権があるモノとして、対価が支払われるのかもしれません。金(のようなもの)と情報が大量に行きかう未来です。
一方で、ユートピア的な考えでは、情報はお互いに利用し利用されるものとして情報だけが大量に行きかう未来も想像できます。
前者であれば、ただドライブしているだけで小遣い稼ぎができるかもしれません。
たまたま冤罪を晴らすことができるデータを取れていた人が、値段を釣り上げあくどい金稼ぎに走るかもしれません。

どちらにしても、監視社会という側面をもち、一方で「監視されているからこそ安心」という考えが常識になるかもしれません。
「夜遅いから、人通りが多い道を歩こう」という現在の常識・・・・とまではいきませんか、スムースに生きていく知恵が強固になった感じです。
現在では「人目があるからトラブルに巻き込まれにくいだろう」と。
未来では「監視カメラなどがあるから証拠は取れる。抑止力が働いているから相対的に安全だろう」と。

となると、安全なところと危険なところの差が二極化されるでしょう。
危険なところには現在のような監視カメラを設置すればいいのですが、それも限界があります。

そう考えていくと、自動運転モジュールの発展による副次的な効果として「コンパクトシティ」や「15 minute city」が進行していくと予想されます。

 

ではでは。

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