かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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AIが発展するであろう社会で人間に何ができるか

一昔前、グーグルやアマゾンが自社製品にAIを取り入れているという段階の時、AIが発展する社会で生き延びる人間とは?という話題が出現しました。
ChatGPTに代表されるLLMの興隆により、その話題は再燃しています。

それについて、再度考えてみます。

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ton96o.hatenablog.com

 

昔の状況下において、人間にしかできない事の私の答えは「人間社会において責任を取る事」でした。

それが今変化しているかというとそうでもありません。

責任を取ること以外にいろいろな論点があるだろう、と、不足部分が明確になりました。

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一つは変化を作り出す事です。
現状のAIは既存のデータを学習した上で評価は人間が行います。
昔はよかったものでも、今では古臭いというものがたくさんあるはずです。
そして、往々にしてその「今っぽい」とか「先鋭的」という感覚は作られたものだと私は認識しています。
当然、AIによって大量生産が可能ですから、何か流行りを数でごり押しする事はAIを利用したほうが手っ取り早いはずです。
なので、端緒となる「何が流行るか」という点は、「偶然」か「人造」だと思われます。
また、「例外」を作り出すのも人間の仕事だと思われます。(アニメ、サイコパスのシビュラシステムと言われそうですが)

 

 

一つは評価をする事です。
現状のAIは良いか悪いかのフィードバックを必要とします。それによってどういうものを作ればよいのかという「アタリ」をつけられるのですね。その方向性に沿った回答を正として作るため、もしくは変化をAIが感じ取るために評価とフィードバックが必要です。それができるのは人間であり、特定の誰かではなく多種多様な人間の評価です。

 

一つは最先端を研究し実用にのせる事です。
現在様々なテクノロジーが研究されています。(5Gだのナノテクノロジーだの)
確かにそれらの最先端をAIが手助けすることはできるようです。(例えば創薬の現場でAIは使われており、素材開発でも同様だったはず)
そこで生かされるのは研究者の頭脳であって、AIが代替できるものではありません。

ton96o.hatenablog.com

 

一つは人間にとっての理想を描き実現する事です。
人間は自然にとっていいものなんでしょうか?むしろ自然からすれば邪魔でしかないというのが私の認識です。それは「人間が圧倒的な力で自然をイジめた」のではなく「自然の猛威に立ち向かい人間社会を発展させるべく、ご先祖様は頑張った」はずなのですね。
気候変動やESGなどを考える際にも重要な観点だと思われますが、人間が自然の中で、どういう存在としてどうやって生きていくのか、という点は人間にしか決められません。
AIが決めるのであれば「自然にとって人間は害なのだから滅ぶべし」という答えが出がちなはずです。安いSF小説のようですが。

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「なんだかピンとこない、世間一般の凡人はどうすればよいのか?」という声を頂きそうです。

少なくともAIの生成物にフィードバックを与えることは誰でも可能です。
さらに学習データを作り出す仕組みの一つに、(知らず知らずのうちに)組み入れられている事でしょう。
変化を作り出すことは偶然であったり、誰かの「仕掛け」だとしても、それに追随するのは「世間一般」の人たちです。

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逆に現在人間の仕事として残ると言われている
・ホスピタリティ・共感性
・リーダーシップ

という点について、私は懐疑的です。

なぜなら、どちらも「相性」と「根気」がいる仕事だからです。
相性についてはAIと何回もやり取りをする事で、人間側が変わらずともAIの方が変わってくれます。AIはそれぞれのタイプ(残念ながら?人間い多様性はそこまでなく、数種のタイプ別で事足りてしまうでしょう)に対処するトップのノウハウを学習することで、仕事ができてしまうと私は考えます。何か相談事をしてもChatGPTなどは根気よく導いてくれます。それは普通の人間なら「ここまで面倒ならもういい!」と投げ出すくらい怠惰でも、です。人間とAI(機械)、どちらが向いているでしょうか?
残酷な言い方をしてしまえば、人間がEQや「人間力」というよくわからないものを磨いたとしても、その分野の世界で一番にならない限りAIに負けるのですね。
(この点、学習データとして利用できるかどうか、経済的合理性があるかどうかなどは除き、世界一のデータを学習データにできたいう都合のいい世界を仮定します)

ホスピタリティに関しては、ホテルのフロントマンや介護を想起する人もいるでしょう。そして「AIに実体がないではないか」と不安を覚える人もいるでしょう。
私は杞憂に思えます。
内部の「入力された情報からどういう出力を与えるのが一番良いのかを判断する事」さえできれば、後は別の部品を発展させるだけの事だからです。
今回で言えば、より人間らしいロボットが作成できれば解決する話ですね。
ロボットに関しては「不気味の谷」問題などあるようですが、何も人間に模した形でなくてもいい。小さなお子さん用のロボットなら、それこそ、ドラえもんやピカチュー的なぬいぐるみの方が喜ばれるはずです。

「リーダーシップは違うだろう?」
そうなんですかねぇ?少なくとも私はそう考えていないのですね。
リーダーシップは何かを実行する際に、時には叱咤激励しモチベーションを上げ、成果を出すために存在すると認識しています。だから、一人でやる事においても、リーダーシップは必要であり、自分の為に自分がリーダーにならなくてはいけないのですね。
そこには「どうすればモチベーションが上がるか」などの悩みがつきものであり、世の中のオジサンは部下の扱いに戸惑っているはずです。ですが先ほどと同様、AIがその人の性質を分析し合わせてくれるのであれば、AIが成果を出させるための道しるべになってくれると考えます。「ガンガン行く」タイプの上司が「おとなしく無口だが地道に着実に成果を上げていく」タイプの部下にパワハラで訴えられるなんてことも、その逆も無くなるはずです。

 

如何でしょう?機械に任せた方が、余程スムースに行くと思われるのですが。
特にリーダーシップ・モチベーション管理の面は、受験生辺りの教材に導入されれば、成果の様子がすぐに出てくると思います。
スポーツ分野でも成果は出やすいでしょうか。

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というわけで、変化を実現させる事、生成物に評価をする事、最新の研究を実際に行う事、人間がどうあるかという理想を描く事は人間でしかできない事だと思われます。

そこに加えて、冒頭で述べた「人間社会で責任を取る事」を加えれば今のところ私が考える人間ができる事は網羅されます。
他にもまだ出てくるとは思いますが、まずはこれだけという事で。

 

ではでは。

 

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