かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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AIサービスの今後

百花繚乱と言える程度にはAIサービスが昨今乱立しています。必然的に「こんな感じになるよね」という所をまとめました。遠い将来の話ではなく2~3年、下手したら数か月の話になるでしょう。

また、内容の程度は「プロンプトエンジニアが流行って、AIの発展とともに廃れるでしょう」程度の話です。お気楽に。

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さて、まずは現状なのですが

問題点
・多くのサービスがあり管理しづらい
・英語と日本語など、扱う言語で成果物が変わる可能性が高い
・一つの質問を複数のサービスで処理することが面倒
・2023年5月現在、精度がそこまで高くないので、成果物に対する検証が必要

という点が挙げられるかと思います。

これに対し、「利用AIサービス一括管理システム(以下「管理システム」)」というべきものが現れると考えています。

真ん中の四角が管理システムに当たります。
それそのものが実現するかはわかりませんが、いくつかのモジュールに分かれたり、いくつかのサービスに分かれ、有機的に組み合わされ、将来、現在の不便が取り除かれる事になると思われます。

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左側がユーザー、我々に当たります。そして右側の三つ(仮)の四角がそれぞれ別のAIサービス。BARDやChatGPTです。

・現在、それぞれの成果物を得ようとするとユーザーがそれぞれに情報を入力する必要があるのですが、管理サービスはそれを一元化し、同じ入力をそれぞれのAIサービスに投げかけます
・現在、AIサービスは英語の方が精度が良いと言われることが多いようです。管理サービス内で、DeepLなどの翻訳ソフトを連携させることで、ユーザーは「一回の」「日本語での」情報入力によって、例えば英語と日本語両方の回答をそれぞれのAIサービスから得られます。
・サブスク業界全般で問題になっていますが、サブスクの停止を管理します。管理システムは、当該AIサービス期間満了時に、停止することを前提とした確認通知をユーザーに送ります。これにより突然死等、不慮の状況における管理が可能になります。
・現在、AIサービスは手放しで使えるほどには精度が高くありません。成果物に矛盾がある事も多く、ユーザーによる精査が必要です。管理システムでは矛盾を無くすための回答を再度投げかけます。つまり管理システム自体にもAIが搭載されておりユーザーのチェックの手間を省くことができます。管理システムもAIサービスの一つです。
・現在、あるAIサービスではこういう成果物が出る一方、別のAIサービスでは他の成果物が出てくることがあります。そこで、管理システムはAIサービス同士の成果物を質問文として別のAIサービスに入力し、いわばAIサービス同士の議論を行わせることができます。これにより、ユーザーはより内容が豊富で穴のない成果物を得ることができます。
・これらのやり取り(ユーザーの質問がどのように翻訳されてAIサービスに入力され、どういう回答がそれぞれに得られ、管理システムの内部でどのような「議論(上記参照)」が行われたのか)のログを保存します。ユーザーは精度の高い成果物を受け取るだけでなく、それぞれのAIサービスや管理システムにフィードバックを与えることができます。

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上記の仕組みが実現しうる理由。

現在のAIサービスの成果物が不完全だからです。
どこのAIサービスも使ってもらいたいはずであり、フィードバックを貰いたがっているはずです。現状では同じ質問であったとしても使ってもらいたいはずなのですね。
だから、質問文を投げまくる(結果としてフィードバックも入力できる)管理システムは(現状では)魅力的なはずです。
少なくともライバルのAIサービスから劣後する事が無くなるので。

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その後、こうなる。

この管理システムはそれぞれのAIサービスに同じ学習機会を与える仕組みでした。
なので、ある程度それぞれのAIサービスが精度の高い成果物を出せるようになると、何らかの手段で他者との差別化を図るようになるでしょう。
そこが、この仕組みが崩壊する時です。
一気にシェアバランスが崩れ、巨大なリーダーとチャレンジャー、フォロワーによる寡占状態に陥るはずで、もしかするとチャレンジャーは不在になるかもしれません。
勝者総取りです。
その勝者はさらに使われ学習が進みます。

皆に使われ「た」AIサービスが、後付けで皆に使われ「る」AIサービスになるのですね。

管理システムですか?先述したように単体のサービスなのか複数のサービスが有機的に結合した仕組みなのかはわかりませんが、必要なくなるのでなくなるはずです。
管理システムは物流で例えると「問屋」なのです。
通販で「ウチの商品が安い理由は直接お客様と繋がっているからです」なんてあるでしょう?それと同じです。
管理システムは、サービス提供側とユーザーが直接やり取りすると手間が発生するから成立するのであって、両社が直接つながった方が良ければ無くなるのが必然です。

でも、そうですねぇ。AIに自問自答させる(議論させる)学習はできているので、どこかのAIサービスが自己学習強化のために買収するかもしれません。

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ユーザー側からすると。

・現在:日本語で書いたり英語で書いたりして入力値を設定。AIサービスの成果物を精査。必要に応じてフィードバック。使うAIサービスの分だけ同じことを行う。
・将来:管理システムに自分の意思が一番よく通る言語で入力値を設定。軽く使う分には最終的に出てきた回答をチェックすればよし。場合によってはログをチェックしてさらにフィードバックを行う
・さらに未来:プロンプトや言語を意識することなく、入力値を設定し、満足する回答を得る。必要に応じてフィードバックを行う。

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論点
・フィードバックに対する対価はありやなしや?
・AIが学習しているはずのWEB記事などに対する対価は?
・画像や音楽、文字情報でのAIが多いが、嗅覚や触覚、味覚やその他、現在人間が認識できていない分野の情報を取得し学習し、そして成果物として出すしくみができるかもしれない。

ton96o.hatenablog.com

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現状の仕組みを鑑みる限り、香りなどを出力するデバイスが考えられるのだけれど、もう少し想像力をたくましくしてみると、脳に直接電気信号を送りこむ方が早いのかもしれない。
ただの「かつ丼を食べた味」だけでなく「かつ丼のない文化圏で育った人が初めてかつ丼を食べた味」を、かつ丼を食べようと思えばいつでも食べられる我々日本人も、味わうことができるかもしれない。

 

 

ではでは。

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