私はそこまで読書家ではありませんが、そこそこ読書をします。
その中で皆さまが読むべきだと思った本を紹介したいと思います。
今回は、ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」です。
まず最初に、この本を紹介しようと思ったわけを説明させてください。
あなたはこの本を読むことで、
以降の人生を、
「この本に書いてあることはこうだ!」という、理解し、知識を受け取る態度から
「この本はこれについて書いてあるんだね、自分ならどうするかな?うーん、よし決まった、作者と知恵比べしてみよう!」と、主体的な態度をとることができるようになります。
つまり、この本を人生のなるべく若い時期に読むことは、考える力を育てる期間が長くなるという事なのです。
なので、書籍紹介の一番最初に、ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」を紹介しようと思ったのです。
そうすることが、このブログをご覧いただいている方にプラスになると確信しているのです。
あなたはこの本を読むことで、
・「自分で考える事」がどういうことなのか、理解できるようになります。
・考えようとする姿勢が身に付きます。
・知識と思考の区別がつくようになります。
・論理、プロセスを大事に考えるようになります。
・アウトプット志向の考えを理解できるようになります。
・ロジックツリーとマトリクスの上手な使い方を見ることができます。
・出された数字から粘り強く考え抜く姿勢を学ぶことができます。
今回の記事は、手前ミソながら、できれば「ロジックツリーとMECEとあとは」も合わせてごらんください。
序章にて、女史は言います。「知識は過去、思考は未来」。
これほどまでに簡潔な説明があるでしょうか。
知識を得るということは大事な事ですが、それは過去の実績であり、未来に必ずしも役立つものではありません。ましてや変化の激しい現状では。
知識の重要性を貶めるつもりはありません。
しかし、高度成長期に比べ、相対的に思考が重要になっていることは論を待たないでしょう。
未来はだれにもわかりません。
そこでカギになるのは多様性です。
色々な人がいろいろな考えを持ち寄り、不確かな未来に立ち向かいます。
多種多様な中から外部環境に最も適合するものが市場原理で採用され、未来を築いていくのです。
繰り返します。多様性が重要です。
今、これを読んでいるあなたの思考が、明日の未来のスタンダードになるかもしれないのです。
1章は、ぜひとも繰り返し読んでいただきたい。
女史の考える「考える」の定義が書いてあります。
作業と思考の違いが書いてあります。
そして、重要なのが作業を思考と勘違いしてしまうのはなぜか。
それが書いてあります。
ビジネスマン、ビジネスウーマンの皆様方、思い当たる節はないでしょうか?
ここで問題です、あなたの「考える」の定義は何ですか?
二章、三章、六章はMECEの話です。
「ロジックツリーとMECEとあとは」を読んだ皆様ならスッと頭に入るはずです。
二進数が必要な考え方が私の記事では書いていません。
重要なので本で読みましょう。
四章で比較の仕方が例示されています。
五章では決断の仕方について書かれてあります。
中身を言ってしまうと、表を使うのです。
しかし、ただ、表を使えばいいというのではなく、縦軸横軸に何を持ってくるのかが、製作者のセンスの見せ所です。
自身の哲学を見せているといってもいいかもしれません。
何かを決めるときに、X軸Y軸の四象限で類型化するとすれば、それぞれの軸は作成者が重要だと判断した要素だとなります。
皆さまが何かを決めるとき、この二軸四象限の表は強力なツールになり得ます。
同時に、あなたは二軸に何を書くのかを決めなくてはなりません。
それはあなたの人格であり哲学であり、まさに、考え方なのです。
理想の異性を考えるときに、「性格」と「清潔感」とする人もいれば
「お金」と「スタイル」とする人もいるでしょう・
理想の世界を考えるときに、「貧富の差の大小」と「多様性許容具合の大小」とする人もいれば、「文明が進んでいるか否か」と「変化を許容するか否か」というアーミッシュのような方もいるでしょう。
どれが良くて、どれが悪いというのではありません。
何かを決断するとき、自分で考えるときは自分の人格や哲学を出さなくてはならず、だからこそ、大きな決断の前に自分の考えを固めておく必要があるのです。
7章ではまさに、その、自分の哲学を見つけることについて書いてあります。
私はこの点、女史に大賛成でして、
「新大学一年生に送る、やった方がいい事」を考えた」で書いたように、色々やってみることが大事だと考えています。
自分がどうなりたいのかは自分で決められても、自分が何者かなんて、多分、みんなわかりません。
他人の物差しを借りるのではなく、自分のフィルター(判断基準)を作りましょう。
8章は、数字がたくさん並んでいます。今まで概念的な話だったのですがこの章は少し文章として読みごたえがあります。
もしかすると飛ばしてしまう人がいるかもしれません。
それはそれで一つの読み方です。
でも、後でもう一回、挑戦してみてください。
最後に、具体的なデータを元に練習問題があります。
女史からの挑戦状です。
返り討ちにしてしまいましょう(笑)
9章はグラフの話です。
論理を図示化するのですね。それでわかりやすくなる。
思考の補助ツールにもなります。
主に階段グラフが活躍していますが、最後のセンテンスと図72はとても重要です。
思考とグラフの関係を理解できます。
今までなんとなく作っていた図を書くのが、怖くなれば本物です。
あなたが作ったプレゼン資料で、あなたの脳みそは見透かされているのです。
終章はクールダウンという感じです。
私流に言いますと「今、自分が作っている哲学は帰納的に作ったものであり、これからも仮説を検証し、ロジックツリーの幹の部分を再構築し続けなければならない」というものです。
クールダウンが終わったと思ったら、さいごに。
これがとてもとても重要です。
なぜ、そう思うのか。
この言葉で締めるのは、ヤリスギのきらいがありますが。。。あえて言います。
自分のアタマで考えよう!
そんじゃーね!
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