ブロックチェーンエンジニアの需要が高まっていることは
去年あたりにはすでに話題になっていました。
この記事がタイムスタンプ的には2017/08/13に書かれたものだそうで。
現在は
DAppsを作れるエンジニアが注目されているとのこと。
確かにそのとおりだなぁ、と、納得する次第です。
ただ、サーバーサイドの需要がなくなったわけではありません。
上記記事でのソフトバンクはその要件から明らかに仮想通貨取引所への進出を見込んだものであり、SBIの取引所の方に持っていかれたのかと想像します。
今後のエンジニアのキャリアプランを考えてみました。
(参考;現時点のDAppsに必要なものを考えた~プログラマ編~)
1)DAppsに代表される、アプリの開発に集中する
2)IoTを見越して組み込み開発に集中する
3)取引所関連。サーバー関連に集中する
4)テクノロジーのトレンドを追うことに集中し、設計に集中する
5)DAppsの中でも、共通モジュールに集中する
1)DAppsに代表される、アプリの開発に集中する
ITエンジニアでない方もすぐにご想像される通り、今後の需要は増えていくと思われます。イケハヤさんが紹介していたオンライン講座の内容も見てみたのですが、実作業的に耐えられる人が育つかどうかが不安です。
といいますのも、現状ではWEBアプリの開発となるので、そちらの知識も必要だと思われるからです。
言ってみれば、どのような条件で雇われるかによります。
高い年収で雇われれば、ブロックチェーン周りだけやればいいというものではなく、極端な話、一人でアプリ一本作ってくれよ、と。これだけ年収払ってるんだから、となるのは必然です。
オンライン講座の方では、プログラミングが初めての人も対象にしているようでして、そうなると、なかなか苦労するのではないかな、と考えた次第です。
オンライン講座では、160時間は確保してください、と。
8時間、業務とは別で、頑張ったとして、20日。
4時間だと40日。
デプロイ(製品として出す、というような意味合いです)したら終わり、のDAppsエンジニアを育てるにはあまりにも短いと思えます。
現在、WEB開発に携わっている方がDAppsに参入するのはキャリアアップとして非常に有望です。
特に、金融関連は、WEB畑の人であれば、業務内容とプログラミングスキルから重宝されると予想します。
ゲームに関しては、どうでしょう。
本当に想像しかできませんが、WEBゲームを作っていたような方はすでに勉強を始めているはずです。
英語はできた方がいいでしょうね。
2)IoTを見越して組み込み開発に集中する
IOTA関連で、マイクロペイメント、IoTとの連携が、皆様にはすでに当たり前のものとして認識されていると思います。
いろんな「もの」がネットワークにつながって、トークンが流れる。その、それぞれのものに対してのソフトウェアを開発するのが仕事になります。
私はものに、ガッツリとしたソフトを組み込むのはセキュリティとしてどうか、と考え「自動運転を例に新技術が社会に与える影響を考えた」ではシンクライアントのような構造を提案しました。
ものに絡むのは、インプットに必要なものとアウトプットに必要なもの最小限で、演算は集中して行い、ハクられた場合の損害を最小限に防ぐ。(例えばデータ流出)
セキュリティソフト関連に行けるのであればそちらも相当有望なはずです。
IoTの世界ではモノ自体が踏み台として、ハッカーに利用されることもあります。
英語必須。のはずです。
3)取引所関連。サーバー関連に集中する
DEXの発展は間違いないです。
その性質からの予測もありますが、現状が少々使いづらいので、発展・改善せざるを得ないはずです。
その一方で中央集権的な取引所がなくなるかというと、私はそう考えていません。
なぜなら、現状でKYCを行い、法定通貨とのやり取りができる場所だからです。
ここで、中央集権取引所のプラットホームに対する改善の余地を思い起こされることでしょう。
「仮想通貨ニュース 2018/03/27」では、取引プラットフォームの脆弱性についてのニュースを取り上げています。
取引プラットフォームに関連する改善、というよりも抜本的な解決はまだまだ必要なのです。
サーバー周りが得意な方は挑戦されるとよろしいかと思います。
4)テクノロジーのトレンドを追うことに集中し、設計に集中する
もしあなたが、独りよがりでなく、「物事の本質を見極める力が高く」「人脈を増やし維持する能力に長け」「世の中の問題に対する解決案を提示するのが得意」であるのであれば、私はこの道をお勧めします。
英語、必須です。
起業家といってもいいかもしれませんが、必ずしも起業しなくてもいいはずなので、このような書き方にしました。
現在、様々な技術が発展途中です。それぞれが何を目指し、何に使えそうで、どの程度まで実現しているのかというフィージビリティスタディができ、今後どういう事ができそうなのかという近い将来をウォッチし続ける力。できない事とできることを峻別する力。
誰が何に得意で、どういうチームを作ればプロジェクトを円滑かつ効率的に進めていけるのかというチームを作り運営する力。
現在および将来の顧客に対して問題を解決、もしくは見過ごしていた問題を解決する商品やサービスを提案できる力
これらがそろうと、コーディネーターになれます。
相当な難易度ですが、お金は稼げると思います。
日本だけで完結しないので、ブリッジSE程度の経験は必要で、何より、顕在的潜在的顧客の問題を見極める必要があります。
その中でも一つに特化して、自分は、例えば人脈のみをやろう、という方がおられるかもしれません。
コーディネーターは旗振り役で、リーダーです。上記3つの要件で一つだと私は考えています。うまく有機的に連絡が取れればいいのですが、一人がやった方がいいように感じます。
もちろん、設計は自分、実装は他の得意な人、という分け方には大賛成です。
私には無理だなぁ。
5)DAppsの中でも、共通モジュールに集中する
「現時点のDAppsに必要なものを考えた~プログラマ編~」にて書きました。
モジュール化(部品化)が進むはずなのです。
共通ライブラリの進化です。
プログラマはみんなそこを狙っているので、競争は厳しいですが技術力があればプログラマとして実績をつめます。
例えば、上手にプログラムを組めるけど、世の中のトレンドを追いかけるのは正直苦手、そんな方にピッタリです。
どんなDAppsでも使われるような部品を作り、それを販売する。
たしか、スタートアップ企業で、プログラムの切り売りをするビジネスモデルの会社があったと記憶しています、
ったあった、これです。
切り売りしてもいいですし、モジュール自体をライセンス化してもイケてるビジネスになるかもしれません。(後者の場合は法律関連の後ろ盾が必要なので、個人ではしんどいと思います)
さて
全てにおいて「集中する」という文言を入れたことにお気づきでしょうか?
これからのブロックチェーン、DAppsエンジニア市場は勉強する範囲が相当広いです。
そうなると自分が活かせるところにリソースを集中投下しなければ、まったく価値がなくなってしまいます。
器用貧乏になってしまうのですね。
現在の状況に満足していないエンジニアの方、ブロックチェーンやトークンエコノミーに興味がある方。
他にどんなキャリアプランがありますでしょうか?
思いついたらコメントで教えてください。
続きを書きました
続・ブロックチェーンエンジニアのキャリアプランについて考えた - かんがえる、かがんでいる人
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