影響といっても、やる事は変わらないという結論です。
色々と書きましたので、読み物として。どぞ。
cryptEconomicsに関して、素晴らしい記事がありまして。
トークンエコノミーとの関係性から考える cryptoeconomics · m0t0k1ch1st0ry
cryptoeconomics: crypto-backed mechanism design · m0t0k1ch1st0ry
それに影響を受けて、拙いながらも記事を書きました。
(下記で「クリプトエコノミクス三部作」のリンクをはってあります。)
今回は、それに合わせて BCエンジニアのキャリアプランを改めて考えます。
BCエンジニアのキャリアプランは今まで二つ、記事を書いています。
今回の記事は、それの続きであり、「cryptEconomicsの視点からいうとどうなるのか?」という記事になります。
----------------(‘ω’ っ )3
まずは、「cryptEconomics」がどういうものかのおさらいです。
詳しくは冒頭の記事をご覧ください。
私なりの定義としては、「新しい社会をデザインする事」であり「既存の社会を含む他の社会との折り合いをつける事」になります。
なので、そのデザインに暗号技術を使うのが良さそうなので「cryptEconomics」となっているが、本質が「デザインする事」にあるのであれば「artificialEconomics」で良いではないか?
というのが私の意見でした。
冒頭の記事から話を進めます。
名称が悪いように思うのです。
「cryptEconomics」 と聞いて、直訳して「暗号経済学」ですね。
そこからどういう風に理解すれば、社会のデザインに行き着くでしょうか?
(もちろん私の理解が浅く、そもそもの「社会のデザイン」という点が間違っている可能性はあります)
(この理解は、他の記事やyoutubeもみて、何より
cryptoeconomics: crypto-backed mechanism design · m0t0k1ch1st0ry
さんの記事を手引きにして現状の理解に至っているものです。しかし参考は参考です。
良いと思って取り入れたのは私なので、間違っているのであれば私にお願いいたします。)
多分、既存の経済学のイメージから、分析する方向で印象付けられると思うのですね。
なので名称を変えた方がいいと思うのです。
名称は大事です。
解釈なしに意味がパッと通った方が良い。
社会設計学
いかがでしょうか?
社会学だと、社会の分析になってしまいます。デザインというカタカナ言葉を入れてしまうと私の主観ですが安っぽくなってしまう。本来のdesignであれば意味に沿うのでそちらの方がいいのです。ですが日本語にするとどうしてもこうなってしまう。
私の理解が正しい事を前提として、内容がわかる「cryptEconomics」の和訳です。
「cryptEconomics」という言葉を変えればいいじゃない?とも思われます。
Googleの検索数が全てではありませんが、一つの判断材料にはなるでしょう。
ググったところ「約 211,000 件 (0.55 秒)」という結果です。21万件。
これは
「盆栽相撲」という言葉でググった件数と大体同じです。
あれ?
本当は「盆栽」辺りの「マイナーなんだけど知られている言葉」を例に出して、「マイナーかもしれないけれど、もう、界隈では使われているので変えられない」という結論にしたかったのです。
ですが、「盆栽」でググると「約 65,000,000 件 (0.64 秒)」という結果が。
むむむ。
そこで、「私にとっては」盆栽同様「マイナーなんだけど知られている言葉」である「相撲」を組み合わせて、この結果。
「盆栽相撲」ってなんだよ?
今ならまだ、できるかもしれませんね、改名。
でも、まぁ、そんな仕事をしたくないので、やりたい方はなさってください。
色々やるのは良い事です、私はやりませんけど。
私がやりたいのは「cryptEconomics」の和訳を「社会設計学」にしたい。
というだけです。
訳についての話をします。
ここで二点
「覆水盆に返らず」と「It is no use crying over spilt milk」は違う | 文章の書き方
Watashi no Aozora (私の青空) -My Blue Heaven- lyrics – maria
前者は、表層的な現象も直訳も同じ意味ですが、実は中身が違うという話。
後者は「狭いながらも楽しい我が家」という歌詞が、英語の直訳でなく、歌詞から読み取れる雰囲気・想念を日本語に置き換え伝えるための和訳です。
皆さんご想像の通り、私は、表層的な直訳でなく「実際にやりたいこと」を日本語で表現する方が良いと思うのです。
直訳して意味が変わってしまうよりは数段マシです。
暗号経済学が日本でまだ使われていないのであれば、社会設計学か、その他、より良い言葉が良いと思います。
もちろん、cryptoEconomics自体の意味合いが定まっていないのであれば、先走りかもしれませんし、そちらの言葉を変えられるのであればdesigningSocietyにでもしていただければ。(社会で良いのかどうかはわかりませんが)
今回の記事では、こうなる方がわかりやすくていいのだけれど。
という案にとどめておき、「暗号経済学」という言葉は使わず英語で「cryptoEconomics」と表記することで私の意志を伝えます。
タグで暗号経済学としてはいますが、暗号経済学という言葉がはやるのは良い事ではないように思えます。
流行らせるのなら、cryptoEconomics か クリプトエコノミクスです。
デザイン関連で面白い記事がありますのでこちらをリンクします。
最も創造性が高い思考のモードは、論理と直感の間にある | マーケット感覚を身につけよう | ダイヤモンド・オンライン
ロットマンはまだ調べ中。です。
おさらい終了です。
----------------(‘ω’ っ )3
次は、今まで私が考えていた、エンジニアのキャリアをおさらいします。
私の理解では、cryptoEconomicsのやりたいことは
「新しい社会をデザインする事」であり「既存の社会を含む他の社会との折り合いをつける事」
なのです。
この範囲は、広い。
ブロックチェーンエンジニアのキャリアプランというのも、仮想通貨取引所エンジニアや仮想通貨エンジニア、Dappsエンジニア、などと範囲を狭めないように留意したつもりでしたが、甘かったようです。
さて、最初の記事では
1)DAppsに代表される、アプリの開発に集中する
2)IoTを見越して組み込み開発に集中する
3)取引所関連。サーバー関連に集中する
4)テクノロジーのトレンドを追うことに集中し、設計に集中する
5)DAppsの中でも、共通モジュールに集中する
という案を出しました。
次の記事では
「解説者が必要になる」という話をしました。
それは技術の解説であり、雨後の筍のように出てくるサービスや仕組みの解説者であり、それが成立するのであれば第三者的な公正性や独立性を担保する仕組みが必要になります。
「その独立性や公平性は監査においても求められるのでは?」
そうかもしれません。ですが、この記事で語っているのはITエンジニアですし、今回の記事もITエンジニアのキャリアプランです。
それぞれ、まぁ、そこそこ悪くはないのでは?と思います。
次に、ここにcryptoEconomicsの観点を加えると、どうなりそうかを書きます。
----------------(‘ω’ っ )3
何回も書いて恐縮です。
私の理解では、cryptoEconomicsのやりたいことは
「新しい社会をデザインする事」であり「既存の社会を含む他の社会との折り合いをつける事」
でした。
主体的に、こういう社会が良いと価値の意味付けを行い、それを実現できるうまく回る社会の仕組みを設計し、組み立てる(実装)。
ITエンジニアがそれを実現するキャリアプランとは?
現状のITエンジニアでも、
プログラマーもいれば、SEもいます。プロジェクトマネージャーもいれば、コンサルタントもいます。ストラテジストもいます。
SIerでも顧客への提案力は必要ですし、ITストラテジストの論文では経営層への数字を伴った提案をした(という体の)内容を書かなくてはなりません。
では、cryptoEconomicsの世界のエンジニアとの違いは何でしょう?
私は社会を認識する範囲と深さの違いだと思います。
どちらも、必要がある事には違いがありません。
しかし、cryptoEconomicsの世界では社会を設計し、尚且つ、他の社会と折り合いをつけます。
明らかに、こちらの方が社会への理解が必要です。
それは法律であり、規則であり、国の慣習であり、宗教の教義であり、または心理学であり、行動経済学であり、人のバイアスであり、国民性であり、学問になっていない部分の理解であったりします。
一方で、新しい分野で既存の技術を元に勉強をするのは精いっぱいのはずです。
なので、他人の力を借りる必要があると思うのです。
今から法律の勉強、やりますか?
今から経済学の勉強、やりますか?
やるのは結構ですが、今の時代だとアウトプットのためのインプットが良いと思います。
経済学であれば、まずは、中小企業診断士あたりの解説本と大学生初学者用のものがあればいいのかなぁと思います。他試験、公認会計士等でも選択科目でありますのでそちらの教材でもよいかと思います。メルカリとかで手に入りませんかね?
私は過去に
人脈を使いコーディネートする人たちが必要だと書きました。
一方で
プロジェクトが前提のチームが離合集散する働き方が多くなり、
そこでは
・高度な専門性
・だれとでもなんとかやっていける程度のコミュニケーション
が必要だと書きました。
エンジニアのプランでは
4)テクノロジーのトレンドを追うことに集中し、設計に集中する
でいうところの「コーディネーター」にあたるかもしれません。
そのような、人脈を持ち、コーディネートする人と、高度な専門知識を持った集団でcryptoEconomicsを実現していくようになると思います。
----------------(‘ω’ っ )3
まとめ
cryptoEconomicsの観点で仕事をするには、高度な専門知識と、そのプロジェクトに集った仲間と上手くやる技能が必要。
ITエンジニアであれば、まずはその専門技術に磨きをかける必要がある。
そして、今まで以上に他分野の高度な専門家との共同が増えるでしょう。
プログラマーが経済学者と机を同じにして頭を悩ませるような、そんな風景です。
原宿の中学生が社会を斬り「お説もっとも」と50代のオッサンが話を持ち上げつつ、うまい具合に話を調整しつつ、でも現在の中学生のリアルを、自分の子供でない赤の他人から聞き出す、そんな風景です。
もしかすると今まで体験したようなことがない人種の切り口に向き合うときが来るかもしれませんね。
?