先日
こちらの記事を書きました。
西野さんの新世界という本を読んだので、それの感想文です。
「これからは信用を貯めるのだー」
それって正しいのかね?という話でした。
前述の過去記事は、
・貯めることができるという性質から、お金や信用を貯めておく必要がある
・最終的な目的は幸せになることである
という結論に落ち着いたのでした。
その結論に行き着く中で、
・消費活動を行う際、お金が必要になる
・今の時代、信用は消費活動を行う際に、換金することができる
・であれば、消費活動には何が必要か?という問いには、信用ではなく「お金」となる
・では、他に消費活動に必要なものはないか?ある。時間がそれだ。
・消費の最終目的はなにか?先述の通り幸せになることである。幸せを感じることができるようになると言い換えてもよい。それが正しいのであれば、幸せを感じる感受性も消費活動に必要なものといえるのではないか
という「幸せになるために必要なもの」を書きました。
今回は、そこで書き漏らしている部分がありますので補足しようと思います。
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お金があっても、それを使える時間がないと消費活動ができませんね。
だから時間が必要です。
消費活動を行っても、そこから幸せを感じることができなければ、消費活動を行った意味はあまりありませんね。
だから感受性が必要です。
では、他には何が必要でしょうか?
私は、健康と気力だと思うのです。
「どちらも似たようなもんじゃない。「健康」ひとくくりでよくない?」
そこは、注意して分けました。
健康は肉体的なもの。
気力は精神的なもの、としてください。
映画が好きだとします。
足を骨折して、すごく痛いです、と。
なんか、白いものが見えてます、と。突き出ちゃってます、と。
その状態で映画を見ても、いくら好きとはいえ、楽しめないと思うのですね。
まずは、治療た方がよいでしょう?と。
その、皮膚から飛び出たものを、しまえ、と。
仕事で三徹しました、と。(私はやった事ありませんが)
もう、ボロボロで、帰りの電車では爆睡。降りるべき駅を寝過ごすところでした、と。
その状態で映画を見ても、いくら好きとはいえ、楽しめないと思うのですね。
まずは、帰って、風呂入って、寝なさいな、と。
油でテカったツラをなんとかしなさいな、と。
「具体例は分かるが、いまいち分けた意味が分からない」
ま、そうですよね。
肉体的な健康は、それなりに、皆さん同じような感じで衰えていくように見受けられますが、気力はそうでもないようなのです。
どちらも、若いころに比べて衰えるのだろうな、と思います。
どちらも、鍛えることで、衰えを遅らせることができるのだろうな、と思います。
が、気力の衰えは、人によって差が激しいなぁというのが私見なのです。
これは大きな違いです。
だから、分けました。
「じゃぁ、今後幸せに生きてくうえで必要なのは、お金、信用(人脈・人気)、時間、感受性、健康、気力でOK?」
はぁ、まぁ、OKなんですが。
ここで終わっては私がこの記事を書く意味があんまりないのですね。
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というわけで、ここからが本番です。
ビジネスチックな話に結び付けて考えてみます。
お金に関してはいろいろなところで語りつくされています。今更資産運用の話をしてもしょうがないですし。
この記事を読んでくださった方でしたら、
「資産運用だけでなく、会社での仕事にも投資意識を、ひいては経営者目線を持たなくてはいけない」
「資産運用だけでなく、自己投資にも投資意識を、ひいては経営者目線を持たなくてはいけない」
と、ご理解いただけると思うのですね。
お金はパス。あえて言うなら、P2Pレンディングがどう動くかなぁ?というところに私は興味があります。
信用。
信用経済というと、流行り言葉っぽくて好きではないので言い換えます。
信用があるというのは、過去の実績を認められて今後の期待値がある状態だと思うのです。また、大前提として人とのつながりもあるように思えます。
これもいろいろなところで語りつくされています。人脈なども、実績を残すことも。
影響力という意味では、有料noteや、Twitterのフォロワーの増やし方等、読むといいのかもしれません。
なお、私はあんまりタイムラインを見なくなった模様。
時間。
「会社を買ったのではない、時間を買ったのだ」なんて感じです。
実際は、買ってからあと、統合がうまくいくかで苦労しているそうです。
私はM&Aなんてやった事がありませんから知りません。
他に良く使われる言葉として、「貧乏人も金持ちも時間は同じ一日24時間だ」というものがありまして。
おっしゃる通りだなぁと思うのですが、多分、お金持ちは時間の使い方が上手だからお金持ちになったのだと思ったりもします。
だから、上手に時間を使うということは、「やるといいよ」ではなくて、MUST「やるべき」なんじゃないかなぁ?と。
そんなことを言っても難しいものですけど。
感受性。
こちらは「お金がかからないものでも十分に楽しめる」みたいな文脈で目にする気がします。
それはそれで結構なのですが、それだけだと豊かではないと思うのです。
お金がない中で見つけられる充実感や満足感・幸せがある一方で、お金がないと見つけられない充実感や満足感・幸せがあると思うのです。
仏教を作ったお釈迦様は、どこぞの国の王子さまでした。おおよその人が体験できない豊かさを知っていたからこそ、悟りを開けたのかもしれません。
別の観点からも説明します。
今、日本に生まれて、今、日本にいるというのは結構な幸せだと思うわけです。
昔でしたらひどい目にあっていたかもしれませんし、現在でも紛争地域に生まれたら今より暮らしぶりは悪いのではないでしょうか?
でも、大半の日本人は満足していませんよね?
一昔前に、相対的貧困という言葉が流行りました。
人は、自分がリアルに認知できる周囲と比べてしまうのですね。
だから、リアルな貧困や豊かさ(両方です)を体験できるととても良いのではないかと思うのです。
こんなサービスがあるのをご存知でしょうか?
オーケストラの指揮者を体験させてくれるサービスです。
なんだか、すごい人になった気がしそうです。一回やってみたいな。
他にも、お金持ちじゃないと体験できないこととか、お金が本当にないと体験できないこととか、体験するビジネスがあってもいいような気がします。
ものより思い出。
どこかの何かのキャッチコピーです。言いえて妙とはこのことかと。
(六本木ヒルズに住んでるお金持ちがAIRBNBで募集をしているわけはないので(シェアしてお金を稼ぐメリットがないと思います。それなら信用がある人にただで貸して貸しを作るでしょう)シェアエコノミーの時代といえど、お金持ちの暮らしぶりを実感・体験できるビジネスはバランスが難しそうです)
(なお、AIRBNBで「六本木ヒルズ」と検索すると、数十件の結果が出ます。ヒルズに泊まれるわけではなさそうですが、六本木のキーワードに引っかかる一泊10万円などのお部屋もあるようです)
同様に、信用があればどんな世界が見え、まったく人とのかかわりがないとどんな日常になるのか。
時間が有り余ると毎日はどういうもので、働きづめだとどういう生活なのか。
健康だと何ができ、老いると、もしくは障碍者の方はどういう日常を送っているのか。
モラルを問う衝撃のドッキリ「あなたならどうする?」のまとめ【WWYD】 - NAVER まとめ
こういうのがあります。興味があれば「WWYD?」で検索を。
WWYD?自体はどっきり番組ですが、違う立場のリアルを経験することってすごくいいことだと思うのですね。
記憶だけで書きますが、あるおもちゃ会社の役員が、市場調査のために小学校に転入(?)をしたと。参観ではなく、机を並べて一緒に授業を受けるんです。
距離がすごい、と。
そらそうですよね。小学生からしたら自分たちの両親よりも年のいったオッサンが日常に現れたんですから。
おもちゃの話をし、ゲームの話をし、三か月だったかな?そこで、ようやく、「○○ちゃん」と名前だかあだ名だかで読んでもらえたそうです。
ここで重要なのは、おもちゃ会社の役員の執念や、溶け込む努力ではありません。
私たちが、別の何か・別の立場になるのは、相当に、大変なのです。
おそらく、この役員さんは「○○ちゃん」と呼ばれたその時、小学生に片足を突っ込むことができたのでしょう。
個人的におすすめさせてください 。漫画です。
上記で買わなくても結構です。無料で読めるところは結構あるようです。
良い内容なので、作者を応援する意味で私は買いました。
目が見えない人って、どういう感じなんでしょう?とか。
進化した社会とは?とか。
それらをひっくるめて、規則や富の再配分でなく、ビジネスというインセンティブ設計で、うまくやるには?とか。
私はいろいろと考えさせられました。
だから、超高齢社会だからお年寄りビジネスを考えよう、ではありません。そういうことはほかの方がやるでしょう。
私は、まだ、自分が、気づいていない、困っている人がいるのでは?と、そちらの方が気にかかります。
目が不自由な人って、どう考えても困っているんだから助けようって思いますよね?
昔からいますよね?だから皆さん気づいていますよね?
すでに問題として俎上に上がっているのはまだマシなのです。
本当に困っているのは、困っているにもかかわらず、無視されている誰かであり、何かだと思います。
この体験・体感は現在のVRでは再現できません。
なお、虫好きの子供に、実物の虫を見せた場合と、モニター越しに動画を見せた場合ですと、脳の血流に大きな違いがみられたそうです。
体験というのは重要なんじゃないかな?だったらそこに価値を見出す人もいるんじゃなかな?と思います。
健康。
すでにビジネスになっていますね。
なので、ここで私が言いたいのは、医療でも、予防医療でもなく、ましてやスポクラなどでもありません。
何かをするのではなく、何をしないのかを決めてあげるサービスです。
一昔前の流行り言葉でいうところの、断捨離です。
炭水化物ダイエットをご存知でしょうか?
名前が誤解を生むので「炭水化物抜きダイエット」と呼ばれることもあるようです。
炭水化物を減らしてダイエットしましょうというものです。
日本は、「ホームレスの方が糖尿病になるほど豊かな国」といわれることがあります。
私見では、それは間違いです。
2型糖尿病は、栄養バランスの悪い生活を続けることによる、生活習慣病だと理解しています。
コンビニで100円くらいで手に入る食べ物を見てみてください。
ちょっとしたお菓子でしょうか?スナック菓子でしょうか?カップ麺でしょうか?アイスでしょうか?ジュースでしょうか?
すべて炭水化物です。
単に、炭水化物は安く、ホームレスの方のおなかを満たすのは安く入手しやすい炭水化物である。結果として糖尿病になってしまう。ということだと思うのです。
日本は豊かな国ではなく、やはりそこには歴然とした貧富の差が存在し、貧するものは必然的にバランスを崩して病にかかる、そういうことだと思うのです。
「じゃぁ、「炭水化物抜きダイエット」を推進させるの?ウェイトトレーニングなしのライザップじゃん」
他にもあります。便利な道具を少しずつ減らしていくんです。
普段、近所でも車で移動する人は車利用制限をつけましょう。いっそのこと車を所有せず、シェアカーで生活してもいいかもしれません。
便利な道具は便利であるがゆえに、バランスを壊すように思うのです。
老いは仕方がないことです。しかし、ある程度は遅らせられるものだと思います。
「自己管理を徹底すればいいんだから、そんなビジネスいらなくね?」
自己管理を徹底できる人が少ないから、成り立つ可能性があると思います。
断捨離だけでなく、このビジネスにおいて顧客とのコミュニケーションが武器になるとすれば、それはそれで面白いかな?と思います。
食べ物や健康だけでなく、断捨離という抽象的な概念から、お金の断捨離、人とのつながりの断捨離、やることの断捨離などもできそうです。
「そのくらい、おこちゃまじゃないんだから自分でやれよ」
そうかもしれませんが、できないことって多いと思います。
できていないけれど、やっているから、できた気になっていることはもっと多いと思います。
気力。
気力ってどこから湧いてくるのでしょうね?
日本航空を再生させたフィロソフィとアメーバ経営 | 稲盛和夫 OFFICIAL SITE
稲盛さんとか、本当にすごいと思います。
夢中になる、好きなことをする。
夢中になるには?好きになるには?
感受性を高める?
といったところでギブアップです。
「気力を出させるビジネス」という時点で間違っているように思います。
気力は湧き出るもののようです。
ではでは。
?