かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

与信機能について考えた

セサミがすごく有名なんですけども。

個人の信頼度を数字にするという仕組みが結構流行っています。

日本ではJスコアというものが有名です。

J.Score(ジェイスコア) - 日本初、AIスコア・レンディング、始まる

 

与信機能というのは、相手に信用を与える、相手を信用するということです。

お金を貸すときに「この人はこのくらい信用があるからいくらくらいまでは貸してもいいな」という具合に使います。

 

他にもいろいろと、その人の信頼性を定量的な値に置き換える仕組みはできています。

私見ではそれは、それぞれの経済圏が「自社、もしくは提携している会社のサービスを使え」と言っているようにしか思えないのですね。

 

----------------(‘ω’ っ )3

 

信頼というものがどのように定量化されるでしょうか?

 

学歴が高ければ信頼性が高い?

もしくすると、大企業に勤める人と人脈がある可能性が高いかもしれません。

 

借金をした履歴がなければ信頼性が高い?

これは多分間違いで、借金をして、返したことがあるという実績の方が評価されるはずです。

実際、銀行では公共料金の支払いや給与の受け取り口を自行で行う、「どれだけ通帳が汚れているか(使っているか)」を加味して、融資を行うことがあります。(今でもそうだと思います)

 

信頼は、後追いで形成されていくのですね。

 

ALISというブログサービスがあります。

ブログを書くと、その記事に対しいいねをもらえる可能性があります。

その数に応じて、仮想通貨をもらえるブログサービスです。

 

当初、信頼を可視化するというコンセプトに興味があったのですが、現状、どうやら、記事に対する審美眼が重要なのではなく、書き手のブランディングによって、いいねの数が決まってしまうような風潮があります。

 

私としては、記事そのものをだれが書いたかではなく内容の質によって信頼度が決まり、それが積算されたものが自分の信頼度、という考えでいたのです。

しかし現実はそうではないようで、信頼の積算は記事ではなく人に対して集まるようです。そうなると、同じ記事であったとしても、信頼を重ねた人と全くの新人では、その記事に対してもらえるいいねの数は違ってきます。

ALISというプロジェクトは、現状のネットに対するアンチテーゼだと思っていたのですが、結局同じような富(信頼)の蓄積の仕方をするのではないかなぁ?というのが私の見立てです。

(ブログサービスとしては継続していくと思います。)

 

というわけで、与信機能(信頼性を可視化する仕組み)では、それに結び付くサービスの利用が必要になります。

 

例えば、私がサービスを作って、ポルシェと提携したとします。

ポルシェを買って、定期的に正規ポルシェの販売店で整備して、新車もポルシェで、という方は当然信頼性が高くなります。

一方で、

ポルシェより高価なベントレーを買うようになった人の与信は、良くてそのままです。アルゴリズムによってはポルシェから離れたという意味で下がるかもしれません。

 

これって不合理ですよね?

 

ベントレーを買えるようになたっということは、おそらくお給料が上がったのでしょうし、信頼度は上がるはずなのです。

しかし、私が作ったサービスはポルシェとしか提携していないので、ベントレーを買ったという事実を抜かして与信をしてしまう。

逆に言えば、提携している材料内でしか与信をすることができないのですね。

 

 

----------------(‘ω’ っ )3

中国で与信スコアが非常に流行って、うまく機能している理由は、おそらくそのカバーする範囲が広いからだと思われます。

独占とまではいかなくても、提携が非常にうまくいっており、あらゆる角度からなるべく(与信スコアを利用する人にとって)客観的な数値を出すことができるようになっていると思うのです。

 

一方で日本においては、与信スコアの算出自体が、いまだにクレジット会社や銀行におけるブラックボックスです。(クレカの支払いを滞らせると結構な年数、傷になって残ります)

与信スコアはそれなりに必要になってくると思われますので、これから百花繚乱・玉石混合の乱立時代が到来するかもしれません。

しかし、ほかの産業同様、最終的には3~5社の寡占+ニッチでの数社という構図になるでしょうし、寡占を担う数社の間でも情報のやり取りがなされ、最終的には大きな一つの連合体が与信スコアを作ることになると思われます。

逆に、そのような構図にならなくては、穴が大きすぎて与信スコアを使えません。

 

大事なのはそこに至るまでの過程です。

 

おそらく、当面は自サービスの経済圏を広げる活動が大きくなると思います。

いろいろなポイントがありますがそれと同じようなイメージを私は思い浮かべています。

楽天ポイントを使えるところも、Tカードを使えるところも、提携先を広げています。

それぞれのポイントを使うことで与信スコアが上がれば、それぞれの経済圏は潤うことでしょう。

同時にそれは、個人の消費活動の一側面しかあらわされておらず、自分が貸し手になる際に、その「一部経済圏しかカバーしていない与信スコアは使えない」という結論になるはずです。

 

今後の日本における信用の可視化、与信スコアの発展は

1)経済圏の発展とそれに伴う乱立

2)寡占状態

3)巨大アライアンスの作成

という順で進んでいくのではないでしょうか?

 

なお、与信スコアの材料は消費活動や借金の返済だけではありません。

シェアカーでいう安全走行距離も一つの材料でしょうし、健康診断の結果も材料になるかもしれません。SNSのフォロワーや一つのポスト当たりのいいねの数も材料になるかもしれませんし、何らかの指名制のサービス(フリーのマッサージ屋さんとか?)であれば指名の数も材料になるかもしれません。

ありとあらゆる活動が信頼の材料になりえますので、それをどこまで多くの利用者が納得のいく形で数値に落とし込めるかがポイントになると思われます。

 

というわけで

4)アルゴリズムや、どの材料を重視するのか。何に対して利用するのかという使途の違いによって個性あふれるサービスが多数出現する。

先に出した、マッサージ師としての指名の数は、マッサージを受ける時の与信スコアとしては意味があっても、お金を貸すときの与信スコアとしての材料としては、やや材料として落ちます(それだけの腕がある、今後借金をしても仕事をして返していけるという指標にはなると思います)

いろいろな観点があるだけでなく、使途に応じて、どの観点に重きを置くのかという比重の問題、さらには時系列としての伸びや継続力も必要になってきます。

 

これって別に何でもない、SNSの歴史と同じです。

最初汎用的なMIXIが興隆し、その後、特定分野に特化したSNSが発展していきました。(今はどうか知りませんが)

Facebookさんは全世界に影響力を持っているので、汎用的なSNSの親玉として、内部に特化型のコミュニティを作れないかと試行錯誤中です。

 

最後に、これらの信用スコアに関してはGDPRや中国のサイバーセキュリティ法の影響が大きくあるであろう事を書いておきます。

 

ではでは。