という話を受けまして。
ついでに、最近PDCAサイクルの順番をいじくりまわしている本を見かけるので、その辺りも書きたいと思います。
まず、大前提として。
考えるだけで行動しない人より、考えないで行動する人の方が成功する可能性があります。
成功がどういう定義であれ、行動は必須だからです。
ただ、一発勝負ではなく、今後も続けていきたい・今後の実績としたいのであれば、どういう流れで成功にたどり着いたのかは理解しておくことが必要です。
転職しようが、同じ会社で似たような仕事を任されようが、同じような仕事の同じような成果を期待されるからです。
再現性が必要なのですね。
というわけで、行動するにしても多少は考えた方がよさそうです。
で、ですね。
やってみること、PDCAでいうのであれば「DO」ですよね。
現状、環境の変化は大きく、行動した結果から学べることも多い、だからまずは行動すべきである。
そういう話も一理あると言えばあるなぁと思うんです。
でも、変に既存の概念や教訓をいじくりまわすほどのことでもないな、と私は思っています。
例えば、北に行こうとするのにわざわざ南に向かって進む人はいません。
真北に山や川など、障害物があれば多少方向外れるでしょうが、それでも北へ向いて進もうとするはずです。
極端な話ですが、やっぱり目標を達成する程度のことは考えて行動をしているんです。
PDCAのPはいらない。まずはDOだ。やるのだ!
そういう方にも同じようなことが言えるのではないでしょうか?
WEBマーケティングで何か商品を売ろうとするときに、別のもののキャッチコピーを書かないでしょう。PLANを立てる時間やコストがかなり短縮・縮小されたというだけで、PDCAを回すということには変わりがないように思えるのです。
まずはやってみるのが大事。
繰り返しますが、それ自体には賛成です。
ですが、その前には、少しであれ、こういう意図でこういう行動をしてみようという仮説があれば、次にどういうことをすればいいのかを考えやすくていいかなぁと思います。
似たような話で、「集中してやるのがいいんじゃないですか?」という話も聞きます。
例えば。
イチローでも、最初は自分が野球に向いている、野球を努力することができる人間であるとはわかってなかったと思うんですね。
だから、最初はある程度いろいろやったんじゃないでしょうか?
そのなかで、上手にできるのが野球で、ずば抜けて上手だし練習も苦も無くできるからさらに上達できるし。そんなこんなで野球に集中して努力するようになったと思うわけです。
なにか、世の中で役に立つにはある程度集中して取り組む期間は必要だと思います。
その前に、どれに取り組むのかと試行錯誤し迷う期間が、個人差はあれど人には必要です。
だから、まず最初は、自分が何に向いているのかわからないんだったらいろいろやってみるべきだと思うんですね。
確固たる意志があるひとも、いろいろやってみた方がいいように思います。
思わぬ発見があるかもしれません。
ではでは
?