バランス型投資信託はそんなに悪くないと思う派です。
信託報酬次第です。
今回の記事ではそれに加え、
バランス型投資信託の活用を考えていくと、資産管理において必要な機能が提供されていない事に気づいたので、そちらについても書いておきます。
事業者側が提供しないのであれば、投資をする人が自力で管理すべきだと思うからです。
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バランス型ファンドというものがあります。
例えば、株式50%債券50%を組み入れて、1銘柄で複数のアセットクラスに投資ができるというものです。
こちらに投資するメリットはもう一つ、リバランスの必要がないことです。
商品組成側がリバランスをやってくれるのですね。
楽ちん楽ちん。
こちらを使うなという方がいます。
曰く
・リバランスも含め無駄に手数料がかかる、自分で別々に管理すればよい
・組成される商品のバランス比率が、自身が投資すべき配分と一致しているのか?
後者に説明を加えます。
もっとも単純な形を冒頭に出しました。
株式50%債券50%というものですね。
若い方は、もっと株式の比率を高めてもいいでしょうし、リスク選考度が低い人は債券を高めよう、そういう話です。
なるほど。
それぞれ考えてみます。
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つみたてNISAでは投資信託が対象となります。
対象となる商品は金融庁お墨付きのものです。
債券だけ、REITだけ、というものはなさそうです。
つまり、つみたてNISAという範囲で債券やREITを組み入れようとするとバランス型ファンドを取り入れるしかありません。
それが非論理的な思考だとも思えません。
また、手数料の問題ですが、スリムさんの8分割は2019/06/15現在で0.1512%です。
楽天証券の検索画面調べで、つみたてNISA対象商品は151件中、5番目に手数料が安い商品。
同じスリムさんでも、このバランス型ファンドより手数料が高い商品はあります。
こうなると、手数料の問題はクリアしているようです。
自分で整えなくてもリバランスしてくれるのはメリットとしか言えません。
スリムさんの回し者ではありませんが、8分割はそれなりによいものなのではないでしょうか?
(インデックス投資という観点からすると、トラッキングエラーと手数料くらいしか比較するところはありません。公平・公正などの高潔な理由ではありません。私自身がより良い商品を望んでいる上で、それでも、スリムさんはインデックス投資をする対象として良いように思えます。「他の同種の投資信託の信託報酬が安くなればこちらもそれに合わせる」という電気屋のようなことを標榜し、実際にやってますから。)
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せっかく、つみたてNISAで利益が非課税となっているのだから、長期積み立て分散投資を行う人は活用すべきだと思われます。
その対象としてバランス型ファンドが入っていてもおかしいとは思いません。
ただし、上記で書いていない部分があります。
個々人によりリスク選考度が違い、バランス型ファンドの配分割合はそれぞれの人に必ずしもマッチしていないという観点です。
これはもう、特定口座を使って、自分で管理するべき部分ではないでしょうか?
例えば、
積み立てNISA枠でスリム8分割を購入していき、先進国株式を別途積み立てNISA枠で購入する。
もしくは
積み立てNISA枠でスリム8分割を購入していき、特定口座で債券を購入するという手順です。
決して悪くないように思うんです。
そんなにバランス型ファンドはいけないんですかね?
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ここで、一つ懸念点があります。
バランス型ファンドに加えて、別のものを購入した人にはリバランスの必要性が生じるという点です。
PDF注意です。
http://financialactivist.com/docs/Determ_Port_Perf.pdf
どこかで紹介しているはずです。
アセットアロケーション(資産配分)は大事なもののようです。
上記資料によると、
・ポリシー(アセットアロケーション)でリターンはほとんど決まる
・売買のタイミングと銘柄選びはあまり寄与しない
安く買って高く売るとよさそうですし、いい銘柄を選ぶとよさそうに思うのですが。
この論文によると資産配分が大事なのだそうです。
投資信託で、長期分散の積み立て投資をやるのであれば、銘柄選びも売買のタイミングもクソも無いですか。
無いですね。
というわけで、資産配分が崩れたらそれを立て直すリバランスは大事ですよ。やりましょうね、という話です。
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では、実際にリバランスをやっていこうという話になります。
具体的な手順としてはどのように行いますでしょうか?
私の場合ですが、足りないものを追加購入することを主眼に置いています。
では、何を追加購入しましょうか?
ここで論点としているのは、株式や債券というアセットクラスではありません。
株式なのか、投資信託なのか、ETFなのか、金を実物で買うのか、という観点です。
お金持ちは別として、私は投資信託で調整するのが良いかなぁ?と思うのですね。
なぜなら、少額から購入できるからです。
国内外株式や債券、金実物、そして投資信託をすべて鑑みて、アセットアロケーションとしての比率を出し、不足分を補う形で整えていく。
いかがでしょう?良さそうでしょう?
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で、ですね。
この手順を実際に行おうとすると非常にやりずらいのです。
ソーシャルレンディングをやっている分は別途、国内外債券としてカウントしています。(ハイイールドです)
仮想通貨はコモディティです。
それは別の会社分です。私個人の問題なので、自分で管理します。
ですがね。一つの証券会社にある金融商品くらい、アセットアロケーション観点での資産配分を出してくれてもよさそうだと思いませんか?
逆にそれが無ければ、アセットアロケーションを語る前に、自分の金融資産配分を把握できないと思うんですね。
具体的には
現在;株式〇円 債券▽円 投資信託◇円
理想;国内株式●円 外国株式◎円 国内債券◆円 国外債券□円 金■円
いかがでしょう?
「理想」のようになっていないとリバランスしようにも、バランスから外れているか否かすらわからないはずです。
(なお、「理想」の機能が実現した場合、バランス型ファンドは時価総額を例えば二分割して株式や債券分へと加算されることを想定しています。バランス型ファンドとリバランスはここでつながります)
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というわけで、機能追加要望を出してみました
「現在そのような機能はございません」
・・・( ゚Д゚)
できるかどうかじゃなくて、機能要望なんです。
こういうものが必要だという要望なんです。
もちろん、特別扱いしろという話ではなく、一利用者としてこういう機能が必要だと、背景・理由を添えて送付しました。
その答えがこれです。
ソーシャルレンディング事業者と言い、関東財務局と言い、顧客対応係は、要望を受け付けるというよりもガス抜きの作業を行う場所程度にしか機能していないようです。
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結論。
アセットアロケーション(資産配分)は資産形成に大きな影響がある。
だから、時の経過とともに比率が変わればリバランスしなければならない。
という事は、前提として、アセットクラスの観点から持っている資産を把握しておく必要がある。
証券会社に機能追加要望を出しても無駄なようだ。
なので、投資家は自分の金融資産は自分で把握しておく必要がある。
その際、バランス型投資信託は異なるアセットクラスが混在している点に注意が必要。
ではでは。
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