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考えたことをまとめます。

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投資信託とETFの使い分けと、配当と皮肉

インデックス投資
おそらく世間的にも聞き馴染んだ言葉となっていると認識しています。
それを実行する手段は様々です。
極端なことを言えば、S&P500にリストされている会社全てを自分で買ってリバランスをしてもインデックス投資は実現できます。

ですが、現実的な話、一番手軽なのは投資信託ETFを利用する事でしょう。

今回はその使い分けとちょっとした小話を書きます。

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まず、それぞれのおさらいをします。

投資信託ETFともに、ルールに従った複数の株式や債券などを詰め込んだ商品です。
日経225の投資信託ならそれに従った投資がされており、S&P500のETFでも同様です。
アクティブファンドであっても、その運用者の判断という基準に従った複数の株式や債券などが詰め込まれています。

違いとしては
投資信託;100円から買えるものが多い。多種多様な投資信託が生まれ消えていきがち
ETF;リアルタイムで売買できる。信託報酬が投資信託に比べて低い事が多い。一株単位でしか購入できない。

こんなところでしょうか。

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以上からこんな使い分けが考えられます。

・リバランスをするときは投資信託を使う
細かな金額調整がしやすい(1円単位で調整する必要があるかは別論点)

・投資入金力が低いうちは投資信託を使う
ETFより投資信託の方が小さな金額から購入できる

資産形成時には投資信託を使う
分配金の再投資がファンド内で行われるため、投資家は分配された金額を再投資する必要が無い。

・ドル=コスト平均法を行う場合は投資信託を使う
ETFは一株単位でしか購入できないが、投資信託は金額単位で購入可能。
肉の切り身のパック詰めを買うか、量り売りを買うのかの違い。
ドル=コスト平均法は「同じ金額」を定期的に購入する手法なのでおおよそ投資信託が適している。

・リアルタイム性が要求される場合、ETFを使う
投資信託は国内商品のみが詰め込まれている場合は当日の終値、しかし外国が絡んでくると2~3日というタイムラグが発生する。
高くなったので売ったとしても、そのタイムラグで暴落する可能性がある。

・いわゆるFIREの4%ルール的な考えを持っている場合、ETFが良い
FIREの説明は良いですね。経済的独立を果たして早く引退することです。
その中に4%ルールという考えがあります。1億円持っていれば配当金で400万円入るから元本を減らさずに生活していける、という考えです。
ETFは分配金があるがゆえに、そういう事が可能なのですね。

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個人的に、FIREはETFを使っても投資信託を使っても達成できると考えます。
むしろファンド内で再分配される投資信託の方が、FIREするだけの資産形成をするのが早いかもしれません。(税金分が引かれないので)

しかし、投資信託インデックス投資でFIREするだけの資産を形成された方は
・低コスト、分配金なしのインデックス投信に長期間取り組んでこられたはず
・相場下落時にも売らず、淡々と購入することでむしろ購入単価を下げ含み益を増やしてきた
・長期間のそれにより、習慣になっている
という特徴を持つかと思います。

なので、投資信託のみで資産を築いてきた方は、FIREし生活するにあたって心構えを変えなければなりません。
それはすなわち、「自分で口数分売却する必要がある」というものです。

鬼ホールドというのでしょうか、何が何でも売らずに対象金融資産持ち続けてきた方が、最終的には自分の手で売却しなければならない、これが私には相当な皮肉に思えます。使うためのお金であり資産ですから仕方ないのですが、今まで善としてきた習慣を変えるというのはなかなかストレスフルでしょう。

証券会社には自動売却があるところがあります。毎月N万円分売却という事もN%売却という事もできるようになっています。これは今まで堅持し習慣にしてきた事に反する「自分で売却する」というストレスを軽減してくれるでしょう。
しかし実際は自動で行われようと、資産が減っていくのを見るのは相当ストレスなようです。(宝くじで高額当選し、仕事も何もかもやめて資産を取り崩していく人と同様のストレス)

それらを考え合わせると、ある程度分配金や配当金に注目しておくことは、それなりに意味がありそうです。

 

ではでは。

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