対象インデックスが優秀であることが前提です
— ton (@ton960) November 13, 2019
インデックスファンドの父から投資の神髄を学ぼう | MONEY PLUS https://t.co/xJ37e2D6GD
インデックス投資、流行ってますよね。
別にそれはそれでいいと思いますし、そうでなくても私は他人様の投資スタイルに口を出すタイプではありません。
ただ、インデックス投資をするにあたって、絶対に重要な点が表題にもある「勝てる基準」を選ぶことだと思っています。
なので、インデックス投資をしようとしている人であれば、勝てると期待される指標・基準に投資しているということは知っておく必要がある、とは思っています。
そこから発展して、「勝てる指標・基準」について書いていきます。
では。
いつも通り、ゆるゆると。
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インデックス投資自体は簡単だとされます。
日経など、指標に連動して動くタイプの投資信託なりETFなりを買っていきましょう、という話だからです。
私は、これをもって、インデックス投資は簡単な投資であるとは言えないと思います。
先述の通り、投資する対象のインデックス(指標)を選択する必要があり、それがインデックス投資における投資家の作業の大半を占めるからです。
何に投資をするのかが極めて重要です。
個別の株式を買う際、多くの人はそれなりに調べます。
それと同じく、インデックスを調べた方がいいと思うのですね。
22歳で社会人になって、ざっと40年。
毎年36万円積み立てて、元手が総計1440万円。
年2%のリターンで2203万円。
年3%のリターンで2778万円。
年4%のリターンで3546万円。
年5%のリターンで4578万円。
年6%のリターンで5974万円。
年7%のリターンで7874万円。
インデックス投資の目的は固い資産形成であって、トレードの興奮ではないと思います。多分あってますよね。
その固い資産形成は利回りの違いで5500万円の差を生みます。
対象インデックスのリターンの差は長期投資において顕著です。
老後の生活などを乗り切る支えを作ることができれば、資産形成という観点からの目的は達成できると言えども、余剰のリターンはあるに越したことがありません。
実際の利回りは40年たった後、結果として「あー、このインデックスはこの40年で均すと(ならすと)6%だったな」とわかるものですが、長く付き合う予定のインデックスに関して調べておくのは重要なことだと思います。
過去データから、どの程度の期待利回りがあるのか程度は参考にできるのですから。
(信託報酬料が安いものを選ぶべき、という論点は多くの方が書いているので省略します。被ってもしょうがありません。)
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先ほど、インデックスを調べるのは個別の株式投資で企業を調べるのと同じ。と書きました。
しかし一方で、インデックスの調査は企業価値算定よりも簡単な面はあると思います。
おそらくアメリカは、私たちが老人になった未来でも世界一位かそこらでしょうし、日本は現在弱っているし今後強くなる兆しは見えないな、と、社会人であればわかる程度の常識で判断できるからです。(そしてそれは、多分当たっているように思います)
なので、米国株にインデックス投資をしている人も、先進国(日本を除)に投資をしている人も、全世界に投資している人も、アリだと思っています。
スリムさんの8資産均等も面白いと思います。
世界のアセットバランスからは大きく外れます(REIT・新興国の割合が大きい)が、そもそもの設計が「それぞれのアセットを年次見ていくとその順位は目まぐるしく入れ替わる。なのでそれぞれを均等に持つこととする」というものなので設計通りです。
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インデックスから商品設計へ話を少し抽象化させました。
ここでは、その仕組み・仕様を知っておくのが大事だなぁ、というのが私の言いたい事になります。
全世界に投資するように世界のアセットバランスに投資する、という場合は金などのコモディティも含めて自分でポートフォリオを組むべきです。
スリムさんの8資産均等とは思想が違いますので。
ということは、 その人は「世界のアセットバランスに投資する」という指標に投資する選択をしたということです。
複数商品でポートフォリオを組むのであれば、自分が期待する指標を自分で作っていることに他なりません。
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これをさらに抽象化させると、日経225やS&P500に採用されている銘柄から配当性向上位30位までを機械的に選択しポートフォリオを組むという「高配当選好投資信託」があったとすると、その基準は明確なのでこれも指標・インデックスとできると思うのですね。
S&P 500配当貴族指数などを紹介しているわけではありません。特定の投資対象を選択するというルール作りが指標を作るという事だという具体例です。
なので、
もっと言ってしまえば、財務分析指標(PERなど)から特定の投資対象を機械的に選択するというルールもインデックスでしょうし、
さらに言ってしまえば、自分が調べた中で良さげなものを投資対象として選択するというルールもインデックスだと思うのですね。
つまり、私は
アクティブ投資もインデックス投資の一種とみることができる、と言っています。
基準インデックスに勝つために銘柄とタイミングの選別を行う、というルール(指標)に投資しているからです。
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いやいや、と。
売買を頻繁にして、あなた。それはインデックス投資じゃないよ、と。
まぁ、そうなんでしょうけども。
では、実際のインデックスがどのように機能しているのかをみていきます。
馴染み深いので日経平均を取ります。
上記はオフィシャルです。そして
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/file/nikkei_stock_average_guidebook_jp.pdf
日経平均の詳しい説明です。
引用します。
銘柄の管理
日経平均の構成銘柄は、原則として以下の要領で適宜入れ替える。構成銘柄の入れ替えには、年 1 回、定期的に実施される「定期見直し」によるものと、上場廃止など構成銘柄に欠員が生じる場合に銘柄を補充する「臨時入れ替え」がある。
現行の銘柄入れ替えルールは 2000 年 4 月 15 日に発表し、同 24 日から適用したものをベースに、その後、一部修正され現在に至っている。本項の記述は概要であり、詳細な取り扱いは、最新の「日経平均株価 構成銘柄選定基準」(本資料後掲)の規定が優先される。
実際に現状で、インデックス対象に入ったり外れたりはありますし、上記の通り臨時で入れ替えが起こる場合もあります。
日経平均連動型の投資信託やETFはそれに応じてマザーファンドが売買を行うはずです。
私たちはインデックス投資をすることで、他人の作った基準を使い売買を委託しているのですね。
見方を変えれば、評価基準とルールに従った実行を他人に依存しているとも言えます。
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いかがです?
インデックスそれ自体、他人に委託しているだけで、一定のルールに従って売買している点ではアクティブファンドと変わらないように思えます。
売買を頻繁にしているかどうかでインデックス投資かどうかは区別されません。
特定の指標に連動するのがインデックス投資だというのであれば、その指標の作り方次第では売買は頻繁に行われるからです。
世間一般のインデックス投資では、ほったらかしとまで言われる程に、積み立ての設定をすればむしろ何もしないことが推奨されています。
しかし、実際には上記の通り、実際にはどこかで売買が行われておりインデックス投資とアクティブ投資の境界は実は曖昧なのかもしれません。
アクティブファンドだと手数料が高額になる説明はしやすいですが。
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さて。
さらに考えを拡張します。
上記でこのようなことを書きました。
さらに言ってしまえば、自分が調べた中で良さげなものを投資対象として選択するというルールもインデックスだと思うのですね。
つまり、私は
アクティブ投資もインデックス投資の一種とみることができる、と言っています。
基準インデックスに勝つために銘柄とタイミングの選別を行う、というルール(指標)に投資しているからです。
これに倣って考えれば、売買をする行為そのものすら、基準として考えられます。
つまり、損切の必要性や利確のタイミングも自分で基準を作りそれを実行するところまで含めて基準としようという提案です。
そうなると、冒頭に書いた
インデックス投資自体は簡単だとされます。
日経など、指標に連動して動くタイプの投資信託なりETFなりを買っていきましょう、という話だからです。
私は、これをもって、インデックス投資は簡単な投資であるとは言えないと思います。
先述の通り、投資する対象のインデックス(指標)を選択する必要があり、それがインデックス投資における投資家の作業の大半を占めるからです。
こちらの文章。これが「適切なインデックスを選びましょう」という提案だけではない事がお分かりいただけると思います。
インデックスを選び、対象となる金融商品を選び。
そして、適切に投資し適切に利確をして初めてインデックス投資家となるのですね。
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まとめます。
インデックス投資が流行っているが、どの金融商品を選ぶのかは慎重に行う必要がある。どのインデックスか、どの金融商品かによってリターンが変わる。その差は長期になると大きくなるから。
インデックス投資だけに囚われず、鳥の目でみればアセットアロケーションも重要であることがわかる。バランスファンドを購入するのも一つの手だが、自分でアセットアロケーションを組むのも一案。
商品には思想に基づく設計があるし、自分で作ったものであれば尚更哲学がある。
リバランスをするにも何をどれだけ持つのか、いつリバランスをするのか等の基準・ルールが必要である。
もっと言えば、投資信託などを利用するにあたっても、売買の基準を明確にし実行することが必要。
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表題は「勝てる基準を作った人がエラいという話」としました。
本文では「勝てる基準を作って守った人」は、もっとエラいという話をしました。
インデックス投資をしている方は、一度決めたら、頑張って一生懸命「何もしない」という能動的な行動をするといいらしいです。
ではでは。
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