Facebookさんが出した暗号資産(仮想通貨)libraが批判されています。
曰く、期待外れだったとか、使われないよとか、散々な言われようです。
かわいそうに。
というわけで「この仕様に合理性があるのだとすれば?」という観点から書きます。
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「LibraBFTコンセンサス・プロトコルを使用」今日のニュース
— ton (@ton960) 2019年6月18日
狙いは『数十億人が利用できる仮想通貨』フェイスブックがリブラの事業計画書を公表 https://t.co/gtPorvj5eR @coin_postさんから
ざっと見ました。MOVEを利用したプログラマブルなプラットフォームフォームで、uankedに焦点。
— ton (@ton960) 2019年6月18日
WPはこちら
個人的にはノード参加の部分が気になるところで、古ノード問題はどこまでも続く気が。https://t.co/Y6Hxyf14Ul
フルノード問題ですね。誤記誤記。
テクニカルペーパーはこちら
— ton (@ton960) 2019年6月18日
読めていません。https://t.co/Q3EDRjJjX9
今も読めてません。今週中も読める気がしません。
そっすね。後はクレカなどの決済関連と丸被りなのでVISAさんなどがあらかじめ味方に付いた、と。
— ton (@ton960) 2019年6月19日
個人的に決済情報のやり取りや、単
マスタリングビットコインの著者「Libraはブロックチェーンではなく銀行と競合する」 | ビットコインの最新情報 BTCN|ビットコインニュース https://t.co/OF2J8ihcfN
この辺りも考えてみたいと思います。
そして、唐突ですが話の前提としてご覧いただきたく、こちらを張ります。
これからはスコアが戦国かも。
— ton (@ton960) 2019年6月19日
使われるようになったスコアを算出するプラットフォームは、より使われることが想定されます。
ヤフー、「Yahoo!スコアが勝手に企業に提供される」を否定 「同意した場合のみ企業に提供」 https://t.co/HIIXENW4Xw
で、libraのツイートに戻ります。
なるいいねなどから類推される興味というデータ以上のセンシティブなデータを蓄積する企業になっていき、商業銀行と対立すると思われます。
— ton (@ton960) 2019年6月19日
GDPRなどの政策との衝突・ぼんやりとした不安は避けられないように思いま
FBのリブラもスコアと絡めてみるべきだと思う派です。
— ton (@ton960) 2019年6月19日
FBはリブラで無償で付けられるlikeの流通でなく自分の持ち分を相手に与えるお金の流れというデータを入手できるからです。そのためには技術的に突飛なところはない方がむしろ良く、枯れた技術・枯れた仕組みの組み合わせhttps://t.co/wshZb2dPZB
でいいはずだし、「が」いいはずです。
— ton (@ton960) 2019年6月19日
プログラマブルにロジックをかけるようにしてFB側が「ガワ」だけ用意すればエスクローサービスも必要なく、真剣な場でのお金の流通データが手に入ります。
また当初は貸し借りを禁じるでしょうが、そういう使い方をするユーザーがいるでしょう。
技術的に突飛なところはない方は良く
実際上、技術的に突飛なところはない方が良く、、、という意味合いです。
枯れた技術(長年使われた実績があり、利用者が安心して使える技術)だからです
そして、貸し倒れが起きるとまあさにFBは「気を付けるべき貸し倒れを起こす・踏み倒すアカウント」を見つけられるので、情報の質という観点からはそういう事(何らかの不誠実な行為)が起こった方が良い。
— ton (@ton960) 2019年6月19日
のではないかなぁ?と。
unbankedの人たちの間でお金を流通できるようになるだけでなく、ネットショップ(特に国境を越えて)が使ってくれればお店の与信情報まで手に入ってしまいます。
— ton (@ton960) 2019年6月19日
FBが真に恐れるは、開発を止められる懸念がある、「行政との折衝とGDPRなどの法律とのすり合わせ」だと思います。
行政の折衝辺りは、2019/06/22現在、現実のものとしてFacebookさんが行っているようです。
信用スコアに加え、ネット上の人気者を特定するのに相当な効力はあるのかも。入出金の方向はともかく移動するお金が多いことはそれだけの重要人物・ハブになる人物だと推定できるからです。現実世界でのお金持ちはFIATをリブラに換えて運用や投資を行うかもしれません。
— ton (@ton960) 2019年6月19日
国境を越えた資金移動には大きな強みがあるのでその使途で使うのかもしれません。ネット上の人気者は何らかの書き込みにより投げ銭をもらう事があるのかもしれません。おもしろ動画かもしれませんし何らかのコメントかもしれません。現実での影響力とネット上での影響力は必ずしも一致しません。
— ton (@ton960) 2019年6月19日
お金をもらえるネット上のパフォーマンス情報を分析していくことは、特に「近い将来影響力を持ちそうな人を見つける」という点に強みがありそうです。企業においてもパブリックリレーションズのみならずネットでの人気者になることが求められています。そのあたりのスコアとか出ると面白そうです。
— ton (@ton960) 2019年6月19日
パブリックリレーションズとは、いわゆるPR、宣伝です。
最後に、FBの公用語は英語です。世界的な活動を目指すのであれば英語を書くことができるのかという世界の分断とスマホを持つことができるのかという世界の分断ができるように思います。
— ton (@ton960) 2019年6月19日
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以下、私の考えです。
根本的なユースケースとして、私が考えるFacebookさんのlibraの使い道は「お金を使ったデータを収集すること」です。
主語が難しいのですが、それはおそらくノードに参加するすべての企業になると思われます。だから、VISAさんなどもお金のやり取りのデータが入手できる、と。
(Facebookさんのプライベートチェーンではなく、参加企業のコンソーシアムチェーン)
データの収集をしたいのだと思うのです。
無尽蔵に押せる「誰が誰にいいねをつけたのか」ではなく、より重要な「自分の身銭を切ってお金を相手に渡すという行為で、いつ誰が何をどうしているのか」そのような情報を収集したい。
そこから考えていくと、割と私は納得できるのですね。
バスケット
これが話題に上がるっぽいですね。
事前情報では、複数の法定通貨にペッグされるとのことでしたので、1円にペッグした暗号資産がFacebook上で流通して、米ドルペッグのそれと両替という機能が付くのだろうと、私も想像していました。
これは、非常に抽象的に考えると、私にはFacebook上のBTCを作ろうとしていることと同様に思えます。FacebookさんはFacebook上においてlibraを使ってほしいんじゃないですかね?誰かに送るだけでなく、「誰かからもらって、何かに使い、それを受け取った人がまたFacebook上で何かに使う」
そのようなエコシステムを、ネット上のグローバルなプラットフォームであるFacebookで行いたいのだと思います。
インターネットの一部がFacebook王国であり、その通貨がlibraです。
そのためには、企業のポイント(負債か未来のマイナス収益)のように資産をデポジットした上で、stableCoinのように実物資産で裏打ちが必要だったのでしょう。
そして、Facebook王国の自治・主権を守るためには、どこかの強国の経済政策に大きく影響されてはならないのでバスケット方式。
いかがでしょう?
スマコンのプラットフォームである
これは悪くないと思うのです。普通にロジックを付けられるところが、現状のステーブルコインの強みでもありますし。
ツイートでも書いたように、Facebook側がプロトタイプを用意してウィザードか何かで簡単に、一般利用者が借用証書プログラム(プログラムとしてすら認識していない位)を作れるようになってもいいと思うのですね。
尚、その際、借り手の担保となるのはFacebook上の信頼スコアです。
インターオペラビリティの観点が無い
インターオペラビリティはCOSMOSに代表されるような、仕様の違うブロックチェーンを交換する概念です。アトミックスワップもこの範疇でしょう。
IOは、結局はDEXに行きつくと個人的に思っていますので、のちに何か書くかもしれません。
libraに関して言えば、Facebook上にはlibraしかないので観点自体が必要ないんじゃないでしょうか?
libraと他の暗号資産には換えてほしくないのだと思います。
なぜなら、インターネット上のお金を通した情報を収集したいから。
下手にBTCやETHに換えられて、そちらで重要な取引をされると情報を収集できないではないですか?
だから、IOは、わかっていて、無視している。
あえて言うのであれば、FIAT(法定通貨)とlibraのインターフェース(接する部分・両替する場所)でのイザコザが気になります。
税法上、いろいろあると思われるからです。
アカウントベースである
(UTXOでなく)アカウントベースだから、というのは枝葉末節だと思う派です。
むしろ、アカウントベースの方がコードを書きやすいような。
であれば、開発スピードを上げるための選択だと思われます。
スケーラビリティが考慮されていない
結構重要だと思われます。
ブロックチェーンは数をさばけません。
その代わり検閲耐性がありノードが十分に分散されていればネットワークが落ちません。
わかりやすいのでGDPRを例に挙げますが、これはプライバシー情報を保護する法律条例一般に当てはまります。
その法律があるから、ブロックチェーンを選んだのではないかと思うのです。
フルノードの負担を強いられても、ノードとして参加したい企業が出てくるのだと思うのです。
「誰が誰にいつ何に対していくら払ったか」
その情報がすべて手に入るからです。
そしてブロックチェーンだからその情報はノードが持っていてもしょうがないじゃないか、と。
ノード外部に見えないようなプライバシー機能は開発されるかもしれませんが、お金のやり取り、借りたlibraを返したか、などはデータとして利用されるんじゃないでしょうか?
そう考えると、BCだから情報を持っていても(記録しても)しかたないよね、だってすべてはつながっているのだから、という抗弁ができるように思います。
これであっているのであれば、強か(したたか)ですね。
そして、その情報を使って与信情報を蓄積していく、と。
すごい。
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最後に、重要なところです。
libraは使われるか否か。
正直私としては、なんとも返答に窮するところです。不確定情報が多すぎるのです。
2019/06/22朝現在、インド、ロシアでは禁止。
フランスが音頭を取って、対策を講じているとのこと。(金融庁は判断を保留。日本らしい)
SECからも怒られているような話を聞きます。開発が進まなければ使われるはずがないのですね。
一方で、unbanked(銀行口座を持っていない人)の人はそれなりの数存在しており、フィリピンの方など外国で稼いで国際送金をするという方はいるようです。しかも、その頻度は高い。なぜならフィリピン人の国民性として、あるものは使ってしまうからだそうです。(これはフィリピンの方が計画性がないのではなく、長期におけるインフレにより、お金として持っておくより使った方が合理的だという話があります)
その国際送金の手数料が、スマホ一つで解決できるのであればこんなにありがたいことはありません。
さらには、スマコンのプラットフォームとして、MOVEでアプリを作ることができれば世界中かとビジネスをする可能性もあります。
規制の面を乗り越えれば、相当に強い仮想通貨・暗号資産だと思われます。
やはり世界一のSNSがあると、強い。
そんなにlibraはダメでしょうか?
そうでもなくないですか?
ではでは。
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