近年フィンテックが流行っています。
言うまでもありませんが、「ファイナンス」と「テクニック」を足し合わせた造語です。
機械はプログラムによって、繰り返しの作業を正確に長時間行うことができます。
フィンテックの世界では、それにより小口の重要性が増しました。
米モルガン・スタンレー、ネット証券Eトレード買収へ (写真=ロイター) :日本経済新聞
この辺りは、いままで大きな会社との取引しか行わなかった会社が、小口(リテール)にも手を出したことだと解釈しています。
フィンテックによって、多額少数の取引だけでなく少額多数の取引でも割に合う時代になったのですね。
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そんなフィンテック時代ではスコアリングなどによる与信によって様々な特典が得られます。中でも中心として語られるのが借金をする際の金利の優遇です。
最初にモノやサービスをうけ、その代金を後で支払う。その際の手数料が安くなるわけです。
でもですね、
個人がそんなに借金ってしますかね?
というのが最近の私の素朴な疑問なのです。
クレジットカードは良く使います。
ですが、クレジットカードは一回払いで金利は付きませんしリボ払いはしたことがありません。
クレジット会社には(正確には手数料を払っているお店には?いや、その分価格に上乗せされるから誰に謝る事もないですか?)申し訳ないことではありますが、実質的には一時的な借り入れを金利0%で行って、正しく期日に支払っている状況です。
クレジットカードで支払いをしている以上、借金はしているのでしょうが、これ以上何か得をすることがあるのでしょうか?
スコアリングが高ければ、支払金額の割引ができるでしょうか?
未来にはあるかもしれません。
15万円払うところが、スコアが90点のあなたは14万円で良いですよ、という話ですね。
でも、これ、誰がどこで得をしてるんですかね?
決済情報はすでに取られているので、スコアが高い人もそうでない人も等しくデータは取得されているはずです。
一万円分の何かが無いと、現状からさらに高スコアの人に与えられる金銭的な見返りはない気がします。原資が無いのです。
もしかすると、客を選びたいお店側が、マナーのいい客に来てほしくてスコアの高い人は割引してくれる、なんてことはあるかもしれません。
今、インフルエンサー(例えばフォロワーが1000人いる人とか)は、フォロワーの数だけ割引します、なんてことをやってるところがあります。広告効果を見込んで、ですね。
同じ感じです。
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もっと他にはないかなぁ?と考えると前払いに目が行くのですね。
気に入った商品、毎日買うような商品があって、それを先に前払いしておく。
これなら個人でもやりそうです。
支払う値段は割引価格です。売り手の資金繰りを良くしているのですから。
(キャッシュコンバージョンサイクルへの貢献の話を言っています)
スコアを測る際には、こういう点からも計測していいんではないでしょうか?
すなわち、クレカ支払いよりも現金・デビットカード決済の人の取引状況をより高く評価するアルゴリズムです。
そうなると、お金を寝かせておくのではなく、常に投資資金としてお金に働いてもらっておくか、将来的に使うであろう支払の前払いに使うようになるかと思います。
手元に一部は置いておくでしょうが。
既存の施策としてそれぞれのお店が売り上げ拡大のためにやるのではなく、土台となるスコアリングシステムが消費刺激策となるこのような方法もあるのではないかと思います。
キャッシュの巡りが良くなると企業の投資もやりやすくなるはずなんです。そして景気の向上に企業の設備投資は欠かせません。
景気向上策は金融緩和や公共事業だけではなくなり、マクロ経済学の視点がより広くなっていくように思うのです。
景気を良くするには、使うところにお金を流さないとどうしようもないと考える次第です。
ではでは
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