かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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クラウドクレジットさんが商品の株価との関係性を発表しました

こちらなのですが

株価急落時の当社ファンドの運用実績につきまして|クラウドクレジット

全く納得できるものではありません。

 

うーむ。。。

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遅行指数というのは経済用語で、実態に遅れて数字に表れる指標です。

ぱっと思いつくのは、失業率です。

人を雇うというのはそれなりにコストがかかります、入社してもらって戦力になってもらうのにも、程度の差はあれど、少し時間がかかります。

景気が良くなったからすぐに増やす、悪くなったからすぐに減らすとはいかないのですね。

経済の動向、企業であればその企業の景気動向を見極めて、ある程度は現状で持ちこたえて、支障が出たら動くわけです。

より詳しくは、

景気動向指数の利用の手引 - 内閣府

こちらをどうぞ。

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今回の記事はおそらく 

ton96o.hatenablog.com

こちらを受けてのことなのかな?と思うのです。

 

が、まったく質問に合致しない内容です。

1)相関係数でなくインデックスの変動とファンド平均利回りとの対比で出してきた

2)リアルタイムの指標であるインデックスと、遅行指標であろうファンド平均利回りとの対比で出してきた

という点で誤解を招くように思います。

 

1)は相関係数として出すことに意味があると私は思っており、それがあるからこそアセットアロケーションを組むときの参考指標となり得ます。

 

2)は先述の通りです。4月の平均利回りを作り出したのはそれ以前の貸付期間における実績のはずです。

例えば一年の貸付ファンドで5%の利回りが期待通り得られたとします。返済日は4月1日です。

このファンドの実績を、4月1日時点の株価と比べるのは正しい事でしょうか?

違いますよね?

返済日前の一年間、契約通りの利息をつけて返済するという経済状況であった事と、4月1日時点で経済状況がどのようなものか(もう少し未来はどうなるかも含めますが)は比べようがないはずです。

もし、4月1日時点の株価と比較しようとするのであれば、4月1日時点を運用機関に含むファンドの運用状況平均(平均を代表値として良いかどうかは別途議論すべきところでしょう)利回りとの対比になるはずなのです。

 

冒頭のクラウドクレジットさんのお知らせはミスリードを招く、と考えます。

 

ではでは

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