かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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コストを下げるべき話

リターンが同じならコストは低い方がいいし、リターンが不確実でもコストは確実ならコストが低い方がいい。

特にインデックス投資をしている方は良くご存じの話だと思うので別角度から記事にします。

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人って、手間をかけることに複数の意義を見出すと思うのですね。

 

一番わかりやすいのがコスト、面倒だなぁという気持ち。

他の例で言うと、あえてかける手間。
革靴を磨くのは手間ですが、そのことに集中するので他の雑念が消えるというか、スッキリする感じがします。大袈裟ですがマインドフルネスとでも言うんでしょうか?一種の瞑想とでも言うんでしょうか?
この例で言うと、ペットや走り屋の車など。

もう少し、手間をかけること自体を商品化したものの例としては、ジグソーパズルなんていかがでしょう?絵が見たいなら最初から絵を買えばいいわけです。でも、ジグソーパズルを買う人はそうじゃない。過程を楽しむ。あれやこれやと悩む手間こそがジグソーパズルの本質的な価値だと思うわけです。

 

手間をかける事の他の意義としては、より良いリターンを期待していまう、というものがあると思われます。これは本能的に感じてしまう、だからこそ危険な、手間に対する意義・意味合いだと考えます。

例えば手料理。ミキサーなどの調理器具を使えばいいのに手で調理する。インスタント食品を買ってきてそれをメーカーが書いてある通りに料理すればいいだけなのに、料理経験が無い人が自己流で手間をかけてしまう。おそらく、いや、かなり確実に、かけた手間だけのリターン、この場合相手の喜ぶ顔や自分への感謝でしょうか、を得られそうにないのに手間をかけた分だけ期待が膨らみ自負心が強くなっていく。

例えばプレゼント。相手のためにと選ぶものが相手を理解していないため微妙なものを選んでしまう。相手が喜ぶことを自分が喜ぶものであれば相手も喜ぶと誤解したまま行動し続けてしまう。これだけプレゼントに時間や手間やお金をかけたのだから感謝されて当然だと考える。

あんまりいいことではないですよね。

もらう方が褒めなければならないというプレッシャーに晒される。何の修行ですか?(人生の修行?それはそうですが。子供っぽいでしょう?)

 

なので、功名心というか、自分が褒められたい、承認欲求を満たしたいというのは(人間だからゼロにはできないとしても)傍に置くべき感情かな?と。

相手のための料理をするべきだし、相手のためのプレゼントを選ぶべきで、それが受け入れられなければ仕方ない。

なぜ承認欲求が出てくるのかというと、手間をかけすぎるからとは言いませんが、それが要因の一つだと思うのです。

「これだけ手間をかけたのだから、喜ぶだろう」

期待が、近い将来自分が受ける当然の権利(多くの場合勘違いですが)を想起します。

「これだけ手間をかけたのだから、褒められるだろう」

 

繰り返しますが、人間だからゼロにはできない感情だと私は思います。
思いますが、抑えるべき感情だとも思います。
料理を作り食べさせる相手もプレゼントを上げる相手も、自分の欲求を満たすための道具ではないからです。
そもそもの端緒は相手に純粋に喜んでほしいという感情だったはずだからです。

それを多少なりとも軽減できる方法が、コストをかけないことだと思うのです。
(当然、手抜きをせよ、と言っているわけではありません)

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ペットを飼ってる人やお子さんがいる場合、どうしても「これだけやってやってるのに」という感情が湧いてくると思います。

作ってあげた料理や、自分が選んだプレゼントを喜んでもらえなかったら自分が否定されたような気がします。

 

でも、それって、相手との信頼関係が無ければ当然の反応ですよね?相手に喜んでもらうかどうかでいえば自意識は別物のはずなのにそれが前面に出るのは本来はおかしいですよね。

 

同様に、コストの高い金融商品に期待するのは、わかる気がします。
でも、コストそれ自体は投資家のリターンにあまり意味が無い。サービス利用者のリターンにあまり意味が無い。あちら様が商売として成り立つコストを値付けしてきただけですから。

 

最後に面白話。

昔は中古のゲーム屋さんが多くありまして、そんな時期の話。ある人のお父さんが「こと共がこのゲーム欲しがってたな、中古なら安い、買ってやろう」とお子さんにプレゼントしたんだそうです。「わー嬉しい。いくらしたの?」「○○円」「中古だとちょっと高めか、でもありがと、嬉しいよ「実はな□□円のものもあったんだ、だが同じもので値段が高い方が高性能だろ?だからこっちを買ったんだ」「(; ・`д・´)」

 

ではでは

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