かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

?

ESGを数値化することについて(029)~続・ファンド組成者はESGを信じているか?~

今回は昨日の続きになります。

基本、このブログは考えながら書いているので、後から「あれも書いておけばよかった、これも書いておけばよかった」と出てくることがよくあります。

ブログをビジネスにしている人の戦略としては、一つ一つの質にこだわりぬいて「この人の格ブログはどれもが面白い」状態に仕上げて作品とするようなのですが、私は考えたことをザクザク書いていくスタイルです。

----------------(‘ω’ っ )

さて。

昨日の記事では、ESGのテーマ型投資信託ETFを作成するアクティブ投資家は、ESG活動が企業業績に好影響を及ぼすと信じ切っていないように見える。さらに、ESG活動が株価に具体的にどれだけの影響を与えられるか算出できるか?は信じていないのではないか?

という事を書きました。

今日書くのは、それ以降に考えた事です。

----------------(‘ω’ っ )

まず、選出方法について。

ESG活動はどの企業も力を入れているでしょうし、逆に全くしていない企業はないと私は考えます。これは企業は外部との接触なしでは存続できないからで、少なくともSという観点からは社会に貢献しているはずですし、という観点からは会社法に従っていなければなりません。上場企業ならESGテーマ型投資信託ETFの対象になると考えます。

ファンド組成者は、そこからさらに絞り込みをかけていくのですが、それは形式的にせよ「ESG活動が株価に具体的にどれだけの影響を与えられるか、を算出する方法」を元に行われるはずだと思われます。その方法、フィルタリングによって、最低でもクラスタ分けとランク分けがされるはずです。

私が本日ここで書きたいのは、フィルタリングされた中からどのように選択されるのか?という事なのですね。

 

例えば、全社に順番をつけられるのならそれが一番良いでしょう、そしてその中から上位銘柄を決められた企業数組み入れます、という方法にするのが一般的な気がします。

それで本当にいいのでしょうか?

 

というのも、アクティブファンドのうま味・妙味・存在意義というのは、選択と集中にあると思うのです。究極を言ってしまえば、将来的に株価が一番上がるであろう一社に集中する、というものであってすら良いと考えます。

だから、アクティブファンドが「分散を考慮して複数社に投資する」というのはリスクの低減策というよりも、そのファンド組成における「選択を行う仕組み」がイマイチなのだろう、と考えるのですね。

もちろん先日の記事で書いている通り、投資家が、企業のESG活動を正当に株価に結び付けられるか?という問題もあります。

だから、「上位N社に投資します」という場合、その「N」はどうやって決めているのだろうか?と。

 

また、別の論点もあります。相対評価絶対評価の問題です。

例えば、いくら「ESGの観点から評価して高評価上位30社に投資します」と言ったところで、全体的に質が低ければ投資する意味がありません。そもそもそんなファンドは組成しないという決断をするのが正しい。

相対評価でいくら「順位」が高かろうと、絶対基準で要件を満たしていないのであれば投資してはいけないはずなのです。投資した会社がそのような状況になったら、素早く対象から除外するのがあるべき姿でしょうし、全てそのような状況になれば、そのファンドは早期償還すべきだと思われます。

逆に、全体的に質が高ければどうなるでしょうか?上記例で言えば30社を超えた企業が活動によって企業業績を向上させ株価を上げると予想される場合です。

その場合、ファンド組成者は「取捨選択」と「重みづけ」に悩むことになると考えます。目論見書に「30社に投資します」と書いてあればそれを超える会社に投資するのはルール違反でしょう(どんな法律に触れるのかは知りません)。投資対象が30社以下であればそれはボンヤリとした基準でも投資対象を選択できたという事ですが、30社を超えるのであれば厳密に順位をつけなければなりません。さらに、順位でなくスコアリングをつけられるのであれば、それに応じた投資額の重みづけを行う必要があると思われます。(1位2位、、ではなく、100点90点50点という話。前者であればラインを超えた企業全てに同じ投資額という理屈も成り立つが、後者の場合加重平均された投資額が投資されるべき)

逆に考えれば、ファンド組成者は「取捨選択」と「重みづけ」ができるスコアリング基準を持っていなければならないはず、という事になります。

----------------(‘ω’ っ )

というわけで、ファンド組成者に関する疑問がわいてきました。

先日

名ばかりESGを淘汰 投信の開示厳格化、課題は運用力: 日本経済新聞

この記事で

「どういう観点でESGといえるのか、説明をお願いします」。2020年12月、金融庁総合政策局の幹部が、国内資産運用大手のアセットマネジメントOneの幹部に詰め寄った

と出された「アセットマネジメントOne」に問い合わせをしてみようと思います。

(尚、2021/10/04現在、エーザイからの問い合わせの返答はまだありません。)

「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」という商品がやり玉に挙がっているので、こちらを元にお話しするのがよさそうです。

 

内容としては

1)どういう観点でESGといえるのか、という金融庁の問いにどのように返答したのか?

2)このような「金融庁に問われてどう返答したのか?」という問い合わせはあったか?あったとすれば内訳は?

3)成長性や割安度合いなどESGと関係のない観点もあるようだが、その中でESG評価の割合が低いのであれば通常のアクティブファンドと変わらないのでは?特に評価(アライメント)を外国株式に対して行うのは難しいのでは?

を聞こうと考えています。

 

本日はこんなところで。

ではでは。

?